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【業界研究】介護業界の現状・動向・課題について

更新日:2020年11月06日

就活の業界・企業研究

介護保険制度(*)が施行されて17年、たくさんの新規事業者の参入とともに介護サービスが増加し、さらなる拡大の様相を見せているのが介護業界です。

2014年度に確認された職員による高齢者虐待は約300件ですが、2012年度と比べてほぼ倍増しています。信頼が揺るぎかねない事態となった日本認知症グループホーム協会は「認知症高齢者虐待防止宣言」を発表し、グループホームでの虐待の完全排除に取り組んでいます。

市場動向

2025年には30兆円の市場規模になるという予想も

介護業界は、2000年からの10年間で2.2倍に急拡大しており、2025年には、介護保険における介護給付費の負担が2012年の8.4兆円から2.35倍の19.8兆円に急増するなど、周辺ビジネスを含めて30兆円産業になると予想されています。

介護報酬引き下げ

介護関連事業者の収入に影響する介護報酬は3年ごとに改定、介護保険法は5年ごとに見直しが行われます。

介護職員の賃金向上が介護業界全体で図られていますが、介護事業者が国から受け取る介護報酬が2015年4月に2.27%引き下げとなり(約10年ぶりのマイナス査定)、人件費などの負担で苦しむ小規模施設を中心にさらなる経営の悪化をもたらしています。

業界の課題

人手不足と外国人スタッフ問題

仕事がきつい、賃金が低いといった理由により、介護業界の離職率は高い数字になっています。

介護事業のコンビニ化

介護事業の事業所数が大手コンビニの店舗数を上回りました。

これは、日常的にコンビニの店舗を見る頻度で、介護関連の事業所が存在しているということを示しています。そして、その介護事業者のほとんどがどれも同じようなサービス形態となっており、高齢者や家族にとって「どれも似通っていて違いが分からない」状態になってしまっている可能性があります。介護事業所は、高齢者や家族に認知してもらうために、早急に他の施設との差別化を図らなくてはなりません。

業界の今後の将来性

ベンチャー分野としての成長性

介護業界は、介護保険制度が施行されてまだ17年という未成熟な業界です。そして、社会がさらなる高齢化を迎えることもあり、市場規模はさらに成長すると予測されています。

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