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【業界研究】介護業界の現状・動向・課題について

更新日:2020年11月06日

就活の業界・企業研究

介護保険制度(*)が施行されて17年、たくさんの新規事業者の参入とともに介護サービスが増加し、さらなる拡大の様相を見せているのが介護業界です。

  • 市場規模:8兆9,005億円
  • 労働者数:51,270人
  • 平均年齢:40.4歳
  • 平均勤続年数:5.9年
  • 平均年収:454万円

8.9兆円という市場規模に対して平均年収454万円という数字は、若干の物足りなさを感じます。そして、勤続年数も5.9年と短くなっています。これらの数字は、事業者の数が多いことと介護業界全体で人的リソースを有効活用できていないことを示しており、まだまだ改革の余地を残していると言えます。

仕事内容

介護業界は、相対的に数が少ないマネジメント職と圧倒的多数の介護職から成り立っています。

介護職の仕事は、入浴、排せつ、食事といった援助を通して高齢者を支えることがその業務の基本となります。資格は必ずしも必要ではありませんが、ホームヘルパー、介護福祉士といった資格を持っていると年収アップやキャリアアップにつながるようです。

一方、マネジメント職には管理職、指導員、相談員などの職種があります。一般企業への就職活動と同じようなプロセスをたどることで、いきなり民間介護事業者等のマネジメント職に就くことも可能ですが、まずは介護職を経験しておくことが望ましいでしょう。現在、マネジメント職に就いている人材の多くが、介護職を経験してからのキャリアアップ組になっています。

ただ、介護業界は生まれて間もない若い業界であり、人材育成などのパターンが定まっていないことが多いので、この業界を目指す人はその点を踏まえた上で、自分なりのステップアップの道を模索していく必要があります。

業界シェア上位3位

1位:ニチイ学館:2,714億円 2位:ベネッセホールディングス(シニア・介護事業):795億円 3位:メッセージ:742億円

平均年収上位3位

1位:ベネッセホールディングス:944万円 2位:シップヘルスケアホールディングス:648万円 3位:セコム:601万円

業界の動向

相次ぐ異業種参入

損保ジャパン日本興亜ホールディングスは、居酒屋大手のワタミから「ワタミの介護」と介護サービス大手のメッセージを傘下に収めました。

ワタミの介護はSOMPOケアネクスト、メッセージはSOMPOケアメッセージに商号を変更し、有数のニチイ学館に次ぐ介護業界2位の規模になりました。損保ジャパンは、介護事業を損保・生保事業に次ぐコア事業と位置づけ、業界有数を狙っています。

警備大手の綜合警備保障(ALSOK)も介護業界に進出しています。

ALSOKは埼玉県、神奈川県、千葉県で有料老人ホームを運営しているウィズネットを買収し、介護事業を常駐警備業務と並ぶ事業の柱に据えたい考えです。

虐待防止宣言

介護施設などで、職員による認知症高齢者への虐待が相次いでいます。

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