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部活動経験を自己PRに取り入れるときのポイントとは?例文も紹介

更新日:2024年04月26日

書類選考・ES

自己PRに学生時代の部活動経験を書いて良いのでしょうか。部活動経験を通して得た経験は人それぞれであり、そこから得られるものは自分の強みになります。この記事では、自己PRに部活動経験を書く場合の注意点や例文を運動部、文学部、役職によって紹介しています。

【運動部】自己PRの例文

自己PRで部活動経験を書く場合には、種目ごとにイメージしやすい内容で書くことがお勧めです。運動部では体力の向上や忍耐力、上下関係で礼儀を持つといったことが備わると相手に良いイメージを持たれるでしょう。 部長などの役割を務めることは、リーダーシップをアピール出来ることへも繋がります。 部活動の種目ごとに自己PRを作る際の例文を紹介します。

陸上部の場合

陸上競技では、記録更新するために忍耐力と目的達成への向上心が培われます。厳しい練習に耐えた日々は、社会人になっても苦難に立ち向かう精神力を養うでしょう。 陸上は多くの人がイメージしやすい分野であるため、ありきたりなことでは他の人と同じになってしまい印象を残しにくくなります。自分にしか起きなかった経験や工夫を振り返って自己PRに入れるように意識しましょう。 (例文) 私の強みは、大学の陸上部で培った忍耐力です。困難に直面してもいつも諦めず、記録の更新に挑み続けてきました。高校時代から陸上部の短距離選手として、0.1秒でも縮めるために続けたことは、365日どんな体調でも欠かさずトレーニングすることです。 2年生までは理想の成績に届かず、思い悩むことがありました。その度に初心を思い出し、トレーニングを毎日休まず続け、ついに3年生の時の全国大会で2位という結果を残すことが叶いました。 辛い時期もありましたが、諦めずに練習を続けたから今の自分がいます。この忍耐力を活かし営業の第一線で力を発揮します。どんな困難でもよく考えて立ち向かい、周囲と協力しながら貴社で活躍してまいりたい所存です。

水泳部の場合

水泳部は体力の向上のため練習に耐える忍耐力、常に自分の目標に対して工夫した練習や客観的な分析など、結果を出すため努力する力が培われます。 水泳のタイムにこだわった内容では、採用担当者に共感を持たれにくいため気をつけましょう。 例えば50mを○秒で泳ぐということの難しさを伝えることは困難でしょう。タイムの更新や記録の実績よりも、その目標に向けて自分なりにした工夫や身についた考え方を振り返り自己PRに取り入れます。 (例文) 私の強みは、計画的に目標へ向かい努力出来ることです。 私は学生時代に水泳競技部に所属しており、自分の課題と向き合い目標を決め、4年間取り組んできました。 目標は日本学生選手権に出場することであり、出場するためには、今のベストタイムから1秒近く縮める必要がありました。 タイムの更新は困難でしたが、過去に出場した選手と自分との違いを分析しました。それを埋めるためには何の練習をどのくらいする必要があるのか計算し、毎日続ける努力していきました。その経験は今の私の強みへと繋がっています。 闇雲に努力するよりも客観的に分析し、改善へ一歩一歩進める力を、貴社で活かしたいと考えています。

サッカー部の場合

サッカー部は団体種目であり、チームワークの重要性や練習に耐える忍耐力が培われます。人気スポーツであるため競技経験者も多く、サッカーの話題は企業側でも理解されやすいジャンルであると言えるでしょう。 経験者が多い傾向であるため、他の就職希望者と同じような内容になってしまう可能性があります。採用担当者の印象に残るように自分なりのエピソードや考え方を自己PRに含めるように意識しましょう。 また、専門用語も多いという特徴があります。相手も知っている前提で書くことはなるべく避けた方が無難です。 (例文) 私は周囲を巻き込むことが得意です。大学時代はサッカー部に所属をし、大会では表彰台に上がることを常に目指していました。しかし、後半戦で逆転負けすることが多いと気づき、自分の持久力を上げるべきだと考えました。 そこで、持久力の向上ために、5kmのランニングを毎日練習メニューに追加したいとコーチに説明して納得してもらいました。半年間続けたことで、スタミナが切れることがなくなり、試合で逆転負けをすることが大幅に減りました。 その結果、県大会では2位を獲得できました。この経験から課題と向き合い行動すること、周囲に相談して物事を進める大切さを学びました。 難しい問題に直面したときこそ周囲を巻き込み、自分の考えを相談し、助け合いながら貴社でも活躍していきたい所存です。

バスケットボール部の場合

バスケットボールはチームワークが大事なスポーツであり、体力向上のための練習には忍耐力も必要です。5人編成で役割があるスポーツなので、チームの連携と協調性がないと勝つことが難しいスポーツであると言えるでしょう。 バスケットボールは攻守の切り替わりがとにかく早く、臨機応変に対応する力が養われます。企業が求める人物像と結びつけるように意識して採用担当者へアピールに出来るように自己PRを書きましょう。 (例文) 私の強みはバスケットボールで培われた協調性です。 高校時代は全国大会への出場を目指し、日々のトレーニングしていました。しかし3年目の夏に腕に大怪我をし、試合に出場できず悔しい気持ちの中で「チームのためできることを見つけて貢献しよう」と考え、試合相手の分析を徹底的に行うことにしました。 相手チームの過去の試合情報の収集や、動画の撮影から分析し、その情報をチーム全体に共有して練習のヒントにすることを提案しました。チームは全国大会の出場を果たすことができ、私自身もマネージャーとして貢献できたという達成感で感激したことは忘れられません。 こうした経験にて体得した協調性を、貴社でも発揮してチームに必要な役割を担っていきたい所存です。

野球部の場合

野球はポジションごとの役割が大きく違い、戦略の理解とチームワーク、状況を読む力が必要です。厳しい練習や幼少期から習う人も多い人気のスポーツであるため、忍耐力や継続力も養われ、上下関係にも順応する素直さも備えているでしょう。 他の運動部同様、実績や努力してきたことだけを強調するよりも、そこにたどり着くまでの苦難の乗り越え方や自分なりに考えたこと、工夫して実践してきたことを意識して自己PRを作成するようにします。 (例文) 私の強みは、チームに貢献するために自ら考えて行動出来ることです。 在学中は野球部に所属していました。部の目標として、県大会の優勝を目標に掲げておりましたが、現実は優勝とはかけはなれた成績でした。そこで、このまま練習を続けるよりも振り返って自分達に不足していることを見直そうと部員に提案しました。 部員同士で情報を集め意見し合い分析してみた結果、敗因は「戦術が全体で共有できていない」ということに気付けたのです。 改善に向けて部員だけの話し合いに留まらず、社会人チームやOBからの客観的な意見を頂くことも提案しました。そして自分たちの強みを活かし、戦術を統一したことにより最後の県大会では優勝する事が出来たのです。 この経験から、自分の想いと行動によって変えられるものがあると認識出来ました。貴社に入社後も、自ら率先することを忘れずに業務に邁進したい所存です。

【文化部】自己PRの例文

部活動経験を自己PRに書くことは、文化部であっても可能です。大事なことは結果ではなく、その過程で経験したことや自分が考えて見つけたものを相手に伝えられるように書きましょう。

吹奏楽部の場合

吹奏楽部は楽器を使いますが、その楽器を扱えるようになるまでに練習や工夫、振り返りを繰り返して上達していきます。コンクールなどもあり、それに向けて部員が一丸となって取り組むことからチームワークも重要です。 計画的にコツコツ練習する継続力や忍耐力、困難に対して自分から行動したことなど多くのことが培われます。企業側の求める人物像に近いものを意識して自己PRに取り入れてみましょう。 (例文) 私の長所は、自分に厳しく努力出来ることです。 大学時代は吹奏楽部に所属していました。吹奏楽は文化系の部活ですが、かなり肺活量や体力が必要であり、体力面を強化する練習があります。毎日楽器を持つ前に、グラウンドを5周走り、腹筋を20回行っていました。 私は肺活量に自信がなく、他の部員より1周多く走り、腹筋も40回にするという取り組みをしていました。担当していたトランペットは、休日も自宅近くの河川敷で走ったあとに、演奏練習もしていました。 自分に厳しく練習を積み重ねたことで演奏が上達していくことを実感し、2年生のときには部長も任されて部活にさらに打ち込みました。貴社に入社後も、自分に厳しく努力し続け、どんな職務であろうとも活躍したい所存です。

演劇部の場合

演劇部の場合、人の視線を意識する立ち振る舞いが身につき、見られていても動じなくなる精神力も培われます。また、発声方法も身につくので話し方も良くなり人からの印象も自然に良くなります。 自己PRで書く場合には、演目や配役についてではなく、努力の方向性や自ら行動したもの、工夫して実践してみたことなどを振り返り伝えるように書きましょう。 配役がなかった場合でも、それに対してどのような捉え方をしたのか、自分なりにその状況に対してどのようなアプローチを取ったのか書くことがお勧めです。 (例文) 私の強みは忍耐力です。 大学では演劇部に所属しました。演劇について全くの初心者です。同期や先輩方は演劇経験者が多く、役をもらえず劇本番では裏方の手伝いをすることが多くありました。いつか役をもらいたいと強く思い、誰よりも発声や筋トレなどの基礎練習に励む意識で練習に取り組みました。 練習以外でも他の方のサポートをしたいと思い、台本の製本作業や衣装製作を積極的に手伝いました。在学4年間でセリフのある役をもらえることはありませんでしたが、最後の公演では、代役として出演させてもらえる機会に恵まれました。 部の仲間から、普段どんな作業も断らず取り組んでいる私を見て選んでくれたという話を聞きとても感動したことは忘れられません。 貴社に入社してもこの忍耐力で物事に取り組み、困難を解決して活躍していきたい所存です。

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初回公開日:2022年11月09日

記載されている内容は2022年12月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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