
初回公開日:2020年04月30日
更新日:2020年05月01日
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普段耳にしない「移管」という言葉。日常生活において使う機会が少ない言葉だという方も多いのではないでしょうか。マイナーな単語も、知っていて損はありません。金融やITの分野ごとに解説しました。「移管」という言葉の意味や使い方を確認してみましょう。
「移管」の意味についてご存知でしょうか?知っている方も知らない方も、「移管」という言葉の意味や使い方について考えてみましょう。 金融や、IT、株の分野で使われている「移管」という言葉の意味は、それぞれの分野ごとに違いがあります。
デジタル大辞泉の解説 い‐かん〔‐クワン〕【移管】 [名](スル)管理・管轄を他に移すこと。「国から県へ移管する」
IT、金融、株式などの分野では、一般的な「移管」とは少し違った使い方や意味を持っています。ここからは、それぞれの分野における「移管」とはどういう意味で使用されるのかを見ていきましょう。
「レジストラ移管」とは現在利用しているドメインを管理するレジストラから他のレジストラへと変更する行為のことです。 では「レジストラ」の意味は何でしょうか。
レジストラというのは、インターネット上の「住所」ともいえるドメイン名の登録申請を受け付ける組織のことを指します。 申請された登録データは、ドメイン領域のデータベースを管理するための機関に登録され、その期間を「レジストリ」といいます。
日本を意味する「.jp」ドメインのレジストリはJPRS(株式会社日本レジストリサービス)であり、JPRSが認定した数十社の指定事業者が、レジストラとしてJPドメイン名の登録受付を行っています。 「.com」などのgTLDについては、インターネットにおける資源の調整や管理を行うICANNがレジストラ認定を行っており、多くの組織が世界中で登録受付を行っています。
レジストリ移管をする理由としては、以下の二つが多いと言われています。 ・移管先のレジストラの方が安価 ・移管先のレジストラの方がレンタルサーバーとの連携がスムーズ また、レジストラの移管には手数料が発生することがあり、ICANNの規定ではドメイン取得後は60日間移管し直すことはできないので、注意が必要です。
銀行などの金融機関では、住所変更等などの理由で、預金や融資などの取引を他の営業店(支店等)に移すことを「移管」といいます。 また、クレジット関連業界では、カードの支払いが遅れた場合に債権が通常債権から延滞債権に変わり、このことを業界用語で「移管」というようです。