間違いも多い「所存です」の正しい意味と使い方・意向との使い分け

「つもり」は、あらかじめもっている「考え」、こうしようとする「意図」を意味し、「つもりです」は「しようと思っています」という自分の考えなどを表す言葉です。 目上の人に方針などを話すようなあらたまった場面の場合は、謙譲的な意味合いがより強い類語表現「所存です」に言い換えるのもいいでしょう。

「意向」は、物事にどう対応するかについての考えや意思を表し、「所存」と同じ意味合いを持ちますが、この言葉を使う場面・状況は「所存」と異なります。 「所存」は謙譲語のため尊敬語として目上の人に使うことができませんが、「意向」そのものは敬語でないため誰に対しても使えます。目上の人に対して使うときは「ご意向」のように尊敬の意を表す接頭語「御（ご）」を必ずつけましょう。

「所懐」とは、あるものごとについて心に感じ思うことを意味し、「所存」の類語になります。謙譲語である「所存」は目上の人に使うことができませんが、敬語でない「所懐」にはそのような制約ありません。 目上の人に対して使うときは、「意向」の場合と同様に尊敬の意を表す接頭語「御（ご）」をつけましょう。

「所感」は仏教用語から派生した言葉で、折に触れて心に感じた感想・意見・印象などを意味し、「所存」「所懐」などと類語関係になります。 「所感」は敬語でないため、目上の人に使えない「所存」と異なり、使い方に制約はありません。目上の人に対して使うときは、「所懐」の場合と同じように尊敬の意を表す接頭語「御（ご）」をつけましょう。

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「所存です」は、この言葉一つで考えや意図していることを伝えられる利便性の高い言葉ですが、英語表現にはそのような言葉がなく、相手やシーンに合わせた用語の表現になります。

出典: ビジネスシーンでの握手の写真素材 - ぱくたそ

「所存です」は、ビジネスシーンやあらたまった場でよく使われる常套句ですが、日常的にはなかなか使う機会も限られていて身につけるのが難しいと言えます。 この記事で「所存です」のフレーズの使い方、例文・類語などよく理解して、ここという勝負の場面や状況で正しく使えるようにしましょう。