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「ご明察」の意味と使い方・類語・敬語・「ご名答」との違い

更新日:2022年06月13日

敬語

目上の相手の発言に対する受け答えの言葉である「ご明察」という言葉の意味や用法を説明します。「ご明察」が、どのような言い換えが可能か、「ご名答」との違いは何か、メールで使用する際の注意点など、「ご明察」の理解を深めるトピックを紹介します。

明察、という言葉から『天地明察』という作品を思い出す人も多いのではないでしょうか。この小説を原作として、2012年には岡田准一主演で映画が製作され、大きな話題を呼びました。この作品は、主人公の天体学者渋川春海が幕府の命で新たな暦をつくるために奮闘するというストーリーです。 つまり、主人公が天体の動き(天地)を正確に見抜き読み取る(明晰)ということを、このタイトルであらわしています。星の動きのように複雑な動きや状況を鋭く観察し理解することは、正に「明察」という言葉の意味することを指しています。

天地明察 読み方:てんちめいさつ 2009年に発表された冲方丁の歴史小説のタイトル。江戸時代の天文学者、渋川春海の生涯を描いた。2010年に冲方丁はこの作品で吉川英治文学新人賞を受賞している。

「ご明察」の具体的な用例とその意味

「ご明察」という言葉を日常生活の中で、家族や友達との会話の中で使う機会はあまりないでしょう。それよりもむしろ、仕事中に会社の上司や取引先などを相手にしたやり取りの中で頻繁に使われる表現です。「ご明察」が実際にどのような使い方がなされているか、その具体的な用例と意味を確認してみましょう。

ご明察の通り

「ご明察の通り」は、「ご明察の通りです」など、相手の意見に対して同意を示す際に使われます。そもそも「~通り」という言い方は「予想通り」「これまで通り」などでも使われます。ここからわかるように「〜通り」とつけた場合には、その言葉と「同じ状態・方法であること」を表しています。 つまり、「ご明察の通り」と言った場合には「相手の推測が自分の意見や状況と完全に同じ状態である」ということになります。

ご明察です

「ご明察です」と「ご明察の通り」は、一見どちらも同じような意味に思えますが、実は微妙にニュアンスが違います。二つの言い方の違いについて考えてみましょう。 「ご明察の通り」という場合には、相手の意見が完全に正しいことをわかっている必要があるため、使えるのは自分自身のことを言われた場合に限られてきます。例えば、相手が自分以外の第三者に関して述べた意見などに対しては「ご明察通りです」よりも「ご明察です」がより正しい表現であると言えるでしょう。

「ご明察」の会話例

では、「ご明察の通りです」「ご明察です」のちがいを分かりやすくするため、具体的な会話の例を考えてみます。

「ご明察の通りです」

「今回、A社との契約は延期したいと考えています」 「つまり、今は時期が悪いということだね」 「さすが部長、ご明察の通りです」 このように、自分の発言や意見に対して、その意図を理解してくれた場合には「ご明察の通り」と返答してよいでしょう。

「ご明察です」

「今朝の部長の発言について、どう思われますか」 「明言はしていなかったが、恐らく海外進出を考えているんだろう」 「さすが課長、ご明察です」 このように、自分自身の意見や状況に対する推測の場合は「ご明察の通りです」ですが、自分以外の第三者に対する意見や推測に対しては「ご明察です」がより自然な言い方です。

「ご明察」の類語

ご明察の意味は分かりましたが、同じ言葉を繰り返し使うと却って印象を悪くしてしまいます。特にメールの場合は文中での表現の重複は避けたほうがよいでしょう。 では、「ご明察」を言い替えたい場合に使える言葉は何があるでしょうか。「明察」の類語はいくつもありますが、その中でも「ご明察」と同じような尊敬表現で使えるものは限られています。

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初回公開日:2018年04月08日

記載されている内容は2018年04月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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