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「ご提案」の意味と使い方・敬語・類語・メールでの使い方

更新日:2024年04月11日

メール・手紙

毎日の会社内や外でのやり取りの中「ご提案」という言葉は、よく飛び交う言葉です。「ご提案」は敬語の中の丁寧語でもあり、謙譲語としても使われます。今回は、意味や類義語、さまざまなシーンでの「ご提案」の使い方を説明していきます。

「ご提案」の敬語としての使い方についてご紹介します。が、その前に敬語についてまずご説明する必要があります。敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つがありそれぞれは敬語を使う場面や、相手によって使い分ける必要があります。 簡単に言えば「尊敬語」は目上を持ち上げ、「謙譲語」は自身をへりくだし、「丁寧語」は言葉そのものを丁寧にすることでそれぞれ敬意を表すようにしています。

尊敬語

尊敬語は基本的に相手を持ち上げることで敬意を表す敬語表現です。そのため尊敬語を使用するのは持ち上げるべき目上の相手、具体的には会社の上司や社長、学校の先生や先輩と言った人たちの行動に対して使用されます。 例えば、言うの尊敬語はおっしゃる・言われるなどがあり、「先生がおっしゃるには」のような使い方をします。この分の場合「言う」のは目上の立場にある先生なので、先生の行動を持ち上げる表現として、おっしゃるに変更しています。

謙譲語

目上の人物をあげることで敬意を表した尊敬語と異なり、謙譲語は自身を下げ、へりくだることで、相手に敬意を表す敬語表現です。そのため、謙譲語を使うのは目上の人物に対して目下である自分自身の行動になります。 例えば、言うの謙譲語は申します・申し上げますと表現し、「今から結果を申し上げます」のような使い方をします。結果を言うのは自分であるため、自身の「言う」という行動をへりくだった表現の申し上げるに変更しています。

丁寧語

丁寧語は尊敬語や謙譲語とは異なり、目上目下の関係がなく、言葉そのものを丁寧に表現することで敬意を表す敬語です。そのため、敬意を表す必要がある場合であれば自らが目上である場合、例えば仕事場での部下や学校での後輩などにも使用することが可能です。もちろん同級生や同僚と言った同じ立場の人間に対しても使用可能です。 具体的な例としては、言うの丁寧語は言いますとなっており、「今から言います」と言った使い方をします。また、「ご提案」単体でもすでに丁寧語表現となっています。

「ご提案」の敬語での具体的な使い方

敬語についてはご説明しましたので、次に「ご提案」の敬語表現について具体的な例を混ぜつつ説明していきます。

ご提案されたことについて

「ご提案されたことについて」の「された」は「した」の尊敬語表現になります。尊敬語は目上の人の行動をあげることによって敬意を表す敬語表現となっています。「ご提案されたことについて」の場合は提案をしたのは目上の人であるので、尊敬語で敬意を表現します。

ご提案させていただきます

「ご提案させていただきます」は自身が相手に提案する立場で、また相手が目上の場合に使用します。なぜならさせていただきますは謙譲語の敬語表現だからです。謙譲語は自身をへりくだすことで相手に敬意を表す敬語表現のため、目上の人に自身が提案するので、こういった表現になります。

ご提案いたします

「ご提案いたします」も「ご提案させていただきます」と同じく、謙譲語での敬語表現になります。「いたします(いたす)」は「する」の謙譲語となっています。謙譲語は自身の行動に対してへりくだった表現をします。この場合は提案を「する」のは自分であるため「いたします」となります。

「提案」と「ご提案」の使い方の違い

「ご提案」は何かしらの考えや意見をいう・提出するという意味を持つ「提案」の頭にごをつけた丁寧語表現ですが、この二つはどういった状況で使い分けることができるのでしょうか?「ご提案」と「提案」の使い分けについて詳しくご紹介します。

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初回公開日:2018年03月26日

記載されている内容は2018年03月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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