IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

転職した時の年末調整の書き方・必要なのか|源泉徴収/国民年金

更新日:2020年08月14日

転職ノウハウ

給与所得者は、原則年末調整が必要です。転職したときも給与所得者は年末調整が必要ですが、普段の年末調整と違う点もあり、注意が必要です。正しい年末調整を行うことは、あなたのメリットに繋がります。今回はそんな年末調整の、転職したときに注目して詳しく見ていきます。

年末調整って何?

会社員やアルバイトといった給与所得者にとって、忘年会の次に年末恒例の行事となっているのが年末調整です。あなたはこの年末調整について、どれくらいご存知でしょうか。年末調整は、正しく行わないと、あなたが損する場合もあります。 今回は、そんな大切な年末調整について、殊に転職したときに注目して詳しく見ていきます。

年末調整の目的って?

あなたの毎月の給与明細をご覧になるとわかりますが、給与所得者は、毎月給与から所得税が引かれています。そして引かれた所得税は、会社が預かり金として保持しています。なぜならその所得税額は概算で、扶養控除や社会保険控除といった各種所得控除は考慮されていないからです。 そのため会社は、従業員に応じた所得控除を反映した上で、毎年1月から12月までの1年間の所得税を再計算し、概算の所得税額と比較する必要があります。再計算して比較した結果、従業員が所得税を多く支払っていた場合は差額を返金します。反対に、所得税が不足していた場合は不足分を徴収します。 このような、会社が毎月差し引いていた所得税を、従業員に応じた所得控除によって再計算し、本来納めるべき所得税額に調整することを「年末調整」と言います。通常、納税者自身で行う確定申告を、会社が代行して行っているとも言えます。

転職したときの年末調整は必要!?

ここまで年末調整のしくみと目的について見てきました。年末調整は、給与所得者に代わって会社が所得税の計算をし、納税していることだと理解いただけましたか。 ずっと同じ会社で勤務していれば、毎年年末に会社が年末調整をしてくれます。では、転職をしたときは、年末調整はどうなるのでしょうか。転職によって新しい会社は、あなたのその年1年間の所得がわからないので、年末調整は受けないのでしょうか。 答えは「転職したときも年末調整は必要」です。たとえ1年の途中で転職をした場合でも、あなたが給与を受け取っている限り、年末調整は必要です。仮に1年間の間に、複数回転職をしたとしてもあなたには年末調整が必要です。 転職をしたからといって年末調整をしないでいると、所得税の申告をしていないことになりますので、転職をしたときも必ず年末調整は受けましょう。

アルバイトで転職したときに年末調整は必要?

フルタイムでなく、アルバイトやパートの場合、年末調整は必要でしょうか。年末調整は、雇用形態に関わらず給与所得者が対象ですので、あなたがアルバイトやパートだったとしても原則年末調整は必要です。 よって、アルバイトから他のアルバイトへ転職したときも年末調整は必要になります。もちろんフルタイムからアルバイト、アルバイトからフルタイムへの転職のときも年末調整は必要です。しかし、アルバイトやパートの場合、年末調整が必要ないケースもありますので、注意が必要です。 アルバイトやパートの場合、フルタイムの方に比べて、勤務先が変わったり、転職したりと変化が多いです。そのため、年末調整が必要かはあなた自身の状況によって違ってきます。あなたが年末調整を受けられるか、自分ではっきりしないときは、まず会社に聞いてみましょう。

ダブルワークをしているときの年末調整の注意点

近頃、副業を認めている会社が増えており、フルタイムで働きながら休みの日にアルバイトをしたり、アルバイトの掛け持ちをしている人も増えいています。あなたがこの条件に該当するときは、年末調整に注意が必要です。 実は、年末調整は1か所の勤務先でしか行うことができない決まりになっています。これは、複数の勤務先で年末調整を行うと、所得控除が重複して、正しい所得税の計算ができないためです。 従って、掛け持ちで仕事をしている場合、年末調整は最も収入が多い会社で行います。その上で、その年のすべての給与所得を申告するために、掛け持ちをしているすべての会社の源泉徴収票を持って確定申告をする必要があります。

転職したときの年末調整の書き方は?

ここまで転職したときに年末調整が必要か、見てきました。では転職したときと通常時で、年末調整の提出書類の書き方に違いはあるでしょうか。 通常、年末調整のときに記入する書類は3枚あります。その年の「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」「平成29年分給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書」、そして翌年の「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の3枚の書類に記入をし、会社へ提出します。 いずれの書類も、転職したから書き方が変わることはありません。ただし、書類を会社に提出するときの添付書類や、転職中の状況によっては書き方が異なる場合があるので注意が必要です。 それでは具体的に、転職をしたときの年末調整の書き方で注意する点を見ていきましょう。

前の会社の源泉徴収票は?

毎年、年末調整が終わると、会社から源泉徴収票が発行されます。実はこの年末調整後に受け取る源泉徴収票は、その1年間の収入と所得税額が一目でわかる、とても便利で大切な納税の証明書です。 通常は年末調整後に受け取る源泉徴収票ですが、会社を退職したときには何月かに関わらず発行されます。そしてその後転職したときには、新しい会社に前の会社から発行された源泉徴収票を提出します。 ではなぜ、前の会社の源泉徴収票を新しい会社に提出する必要があるのでしょうか。これは年末調整のためです。所得税の計算は、毎年1月1日から12月31日までの収入より計算しています。しかし新しい会社は、あなたの前の会社での所得がわかりません。よって転職し、新しい会社で年末調整をするときには、前の会社での収入も合わせて所得税を計算する必要があります。 転職したときには、忘れずに、新しい会社へ前の会社の源泉徴収票を提出しましょう。

初回公開日:2018年03月02日

記載されている内容は2018年03月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング