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定量的と定性的の意味の違いと評価の仕方・目標のたて方

更新日:2020年02月03日

言葉の意味

「定量的」とは、対象とする物事の「量的な事象」に主眼を置くことをいい、「定性的」とは、対象とする物事の「質的な事象」に主眼を置くことをいいます。例えば、定量的な表現法は数値データを基本としますが、定性的な表現法は目で見た印象や感想を言葉や文字に転化します。

定量的と定性的の意味の違い

会社の仕事などでよく使われる「定量的」と「定性的」という言葉は、どのような意味がありまたどのように違うのか。知っておくときっと役に立つことがあります。

定量的とは

「定量的」を一言でいうと、基本的に「度量衡などのように国際単位系の数値」で表すことをいいます。しかし、定量的な表現には、必ずしも国際単位系に馴染まない数値の場合もあります。例えば、人数を表す「25人」、リンゴの数を表す「13個」、魚の数を表す「6匹」などですが、順位などを表す「1」や「5」なども歴とした定量的な数値です。 このように定量的な数値の中には、度量衡などの数値のように計器などを使って測定することができる数値と、人数などのようにカウンターを使って数えることができる数値がありますが、計器などで測定できる数値を「計量値」と呼び、カウンターなどで数えることのできる数値を「計数値」と呼んで区分しています。 計量値と計数値の大きな違いは、計量値は「連続した小数以下の数値」が含まれますが、計数値の場合は「離散的な0を含む整数」で表されることです。

定性的とは

「定性的」とは、事象や物事の質・性格・程度・差異・変量・などを言葉や文字などで表すことをいいますが、それ故に事象や物事の背景・経緯・顛末・因果などを明らかにすることが重要なことです。 事象や物事を定性的に表すことは、どうしても主観的な印象や感想が含まれるととが避けられません。ただ、そのことが特に悪いことではありませんが、できることならどのような観点や視点、あるいはどのような立場や思想で表現しているのかを明らかにしておくことが求められます。 なお、定性的な文章は、「主語+修飾語+述語」の語順で記述するセオリーに従い、とにかく「主語と述語」の関係を明確にしておく必要があります。

定量的と定性的な評価の仕方

世の中で起きている物事や事象の結果を評価する方法には、大きく「定量的」と「定性的」の両方の手段があります。そのぞれどんな特徴があるのか見てみましょう。

定量的な評価の仕方

定量的な評価の仕方は、測定(計測)可能な「計量値」を用いることが大きな特徴であり、計数値は「IS単位(国際単位系)」が使われています。ただし、定量的な評価は、数をカウントできる「計数値」も含まれています。 定量的な評価に使われる定量値のIS単位とは、長さの単位として「メートル(m)」、質量の単位として「グラム(kg)」、時間の単位として「秒(s)」の3つの単位を組み合わせて色々な量の単位を表すもので、この3つの単位のことを「MSK単位系」ともいいます。 定量的な評価を行う際に用いられるIS単位の代表的な例として、速度(スピード)を表す場合は「m/s(距離/時間)」、圧力を表す場合は「N/m2(力/面積)」、密度を表す場合は「g/m3(質量/体積)」などです。 定量的な評価は、基本的に科学的根拠に基づいて行われることから、客観的でかつ合理的な評価が行えるところが大きな特徴といえます。

定性的な評価の仕方

定性的な評価の仕方は、客観的な数値として表せない(表しにくい)ところに特徴があります。つまり、定性的な評価は定量的な評価と対照的に、数値の大小などで単純に比較できないため、主観的な評価に陥りやすいといえます。 そのため定性的な評価は、必然的に言葉や文字で表現するため何かに形容したり、何かと比較することで表現を修飾します。従って、定性的な表現の仕方は、言葉や文字による表現方法の技巧性や巧緻性に依存することが避けられない側面があります。 つまり、定性的な評価は、概ね主観的や観念的な印象が避けられないことから、定性的な評価結果の説得力や納得感などを得るためには、できるだけ言葉や文章表現における起承転結や論理構成が必要とされます。

定量的と定性的な分析方法

物事の分析方法は、大きく定量的な側面からアプローチする方法と、定性的な側面からアプローチする2つの方法があります。

定量的な分析方法

定量的な分析方法とは、文字どおり集積した数値データを用いた分析方法をいいます。分析した結果を表す方法には、テーブル(表)・グラフ・図形などの手法を用い、できるだけ視覚的に分かり易く表すのが一般的です。 集積したデータには、アンケート調査などの結果も含まれます。なお、特に世論調査のようなアンケート調査においては、サンプルの抽出方法の偏りを排斥することが重要であり、テレビ報道で耳にする「RDD方式」のようなコンピュータと乱数表を使う「ランダムサンプリング」が有効です。 ちなみに、データが多い場合の定量的な分析方法においては、単純にデータの平均値や数値の大小を比較することでは意味が無い場合があり、データの「平均値」や「分散」あるいは「相関性」の有無などについて、統計的な手法を用い「有為差」を検証する必要があります。

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初回公開日:2018年02月24日

記載されている内容は2018年02月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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