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源泉徴収簿の書き方と算出税額の書き方|交通費/中途入社

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源泉徴収簿は、源泉徴収票と比べて、総務で給与を担当している人以外は、あまり見る機会がない帳簿です。ましてや、源泉徴収簿の書き方は、知らない人がほとんどです。この記事では、源泉徴収簿の書き方と算出税額の書き方についてご紹介します。

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源泉徴収簿とは?

「源泉徴収簿」は、毎月の給与の支払額や源泉徴収額、扶養親族の数などを記録するもので年末調整の計算をする基になる書類です。源泉徴収簿の書き方は、手書きで書く方法と給与ソフトなどで印刷する方法があります。

源泉徴収簿の書き方は?

ここでは「源泉徴収簿」の書き方について説明します。

甲欄乙欄の選択など

「甲」欄は、主たる給与の支払い先があり「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出すると、適用されます。 「甲」欄が適用されず、従たる給与の場合は「乙」になります。源泉徴収簿への書き方は、左上の甲欄・乙欄のうち該当する部分を○で囲みましょう。 次に所属・職名・住所・氏名・整理番号を記入します。

給与のデータの書き方は?

源泉徴収簿の左側「給料・手当等」部分に、給与のデータを支払った月ごとに記入します。給与のデータの書き方は、該当する月区分に「支給年月日」「総支給金額」「社会保険料等の控除額」「社会保険料等の控除後の給与等の金額」「扶養親族等の数」「算出税額」を記入します。 全月の記入が終わったら、「総支給金額」「社会保険料等の控除額」「算出税額」のそれぞれ合計額を記入します。「総支給金額」の合計は、右側の「給料・手当等」の①欄に「算出税額」は、その右側の③欄にそれぞれ転記します。

賞与のデータの書き方は?

源泉徴収簿の左「賞与等」部分は、「給与・手当等」の下段にあります。賞与のデータも支払った月ごとに記入します。 賞与のデータの書き方は、該当する月区分に「支給年月日」「総支給金額」「社会保険料等の控除額」「社会保険料等の控除後の給与等の金額」「扶養親族等の数」「算出税率」「算出税額」を記入します。 全月の記入が終わったら、「総支給金額」「社会保険料等お控除額」「算出税額」のそれぞれ合計額を記入します。「総支給金額」の合計は、右側の「賞与等」の④欄に「算出税額」は、その右側の⑥欄にそれぞれ転記します。

交通費は?

「源泉徴収簿」における定期代などの交通費の扱いは、非課税分は含まれず課税分のみ総支給額に含まれます。交通費の非課税分は、現在100,000円です。(平成30年3月現在)

扶養控除等の書き方は?

源泉徴収簿の右側の上にある「扶養控除」の申告の書き方について説明します。 「申告の有無」欄は、該当がある場合、「有」を該当がない場合「無」を○で囲みます。「控除対象配偶者」の一般・老人該当の箇所の有無を○で囲みます。 また、変動があった場合、変動した日付と有無を○で囲みます。 「一般の控除対象扶養親族」「特定扶養親族」「老人扶養親族」の中で、該当する扶養者の当初人数と変動があった場合の日付と人数を記入します。「障害者等」は、該当する扶養者の当初人数と変動があった場合の日付と人数を記入し□内から該当するものを○で囲みます。 「従たる給与から控除する控除対象配偶者と控除対象扶養親族の合計数」の書き方は、当初人数と変動があった場合の日付と人数を記入します。最後に、一番右側の「配偶者の有無」欄に配偶者がいる場合、「有」を○で囲み、配偶者がいない場合「無」を○で囲みます。

年末調整項目の書き方は?

「年末調整項目」の欄は、「扶養控除」の欄の下にあります。「年末調整項目」の書き方は、「給与・手当て等」の①金額欄と③税額欄、「賞与等」の④金額欄と⑥税額欄は、源泉徴収簿左側の合計から転記します。 「計」の⑦は、「給与・手当て等」の①金額と「賞与等」の④金額の合計額を記入しましょう。「計」の⑧は、「給与・手当て等」の③金額と「賞与等」の⑥金額の合計額を記入します。 「計」の⑦から給与所得控除後の給与等の金額の表より算出した「給与所得控除額」を引いた金額を記入します。 「社会保険料等控除額」の「給与等からの控除分」⑩の金額は、「給与・手当て等」の「社会保険料等の控除額」の②の金額と「賞与等」の「社会保険料等の控除額」の⑤の金額の合計額を記入しましょう。 「生命保険料の控除額」や「配偶者特別控除額」などを記入し、「給与等からの控除分」⑩の金額と合算して合計額を「所得控除額の合計額」欄に記入します。

年末調整による過不足税額は?

年末調整調整による過不足税額の書き方は、まず、年調年税額を計算式で求めた金額を源泉徴収簿の「年調年税額」の欄に記入して⑧の支払った税額を引き算出した金額を「年調年税額」の欄のひとつ下段の「差引き超過額又は不足額の欄」に記入し、最終月の給与又は、賞与で超過の場合は還付、不足の場合は徴収します。

源泉徴収簿の裏面の書き方は?

源泉徴収簿の裏面の書き方について説明します。源泉徴収簿の裏面には、「給料・手当て等の支給金額の内訳」「災害減免法による徴収猶予関係」「前月中に通常の給与を支給していなかった場合に支給する賞与の税額計算」「支給する賞与の金額が、前月中に支給した通常の給与の10倍を超える場合の賞与の税額計算」「退職所得の税額計算」の5つの欄があります。

「支給区分の内訳」は?

「支給区分の内訳」の書き方は、「給料・手当て等の支給金額の内訳」欄には、「月区分」と「支給月日」があり、「基本給」と「家族手当」が印字されていてそれ以外に4つ手当てが記入できます。他に「総支給金額」と「給与等から控除された小規模企業共済等掛金の金額」を記入できます。

「災害減免法による執行猶予」は?

「災害減免法による徴収猶予関係」の書き方は、地震などの被災され徴収猶予を受ける場合に記入します。「災害減免法による徴収猶予関係」の書き方は、「申告書の受付月日」「徴収猶予許可月日 」「徴収猶予期間」「雑損失又は繰越雑損失がある場合の徴収猶予限度額」について記入します。

「前月中に通常の給与を支給していなかった場合に支給する賞与の税額計算」は?

「前月中に通常の給与を支給していなかった場合に支給する賞与の税額計算」の書き方は、通常賞与の税額計算は、前月の給与を基に算出しますが、病気などで前月の給与の支給がないときに税額を算出できます。

「賞与の金額が、前月中に支給した給与の10 倍を超える場合の賞与の税額計算」は?

「支給する賞与の金額が、前月中に支給した通常の給与の10倍を超える場合の賞与の税額計算」の書き方は、通常賞与の税額計算は、前月の給与を基に算出しますが、賞与の金額が前月中に支給した給与の10倍を超えた場合は、計算式が変わり、その場合の税額を算出できます。

「退職所得の税額計算」は?

「退職所得の税額計算」の書き方は、退職時の税額を算出するための記入欄です。「通常の場合」「追加支給の場合」「本年中に他から受けた退職手当がある場 合」「特定役員退職手当等と一般退職手当等の両方を支給する場合」の欄があります。

源泉徴収簿の算出税額の書き方は?

源泉徴収簿の算出税額の書き方は、源泉徴収簿の右側の「年調年税額」の欄に記入します。源泉徴収含む年末調整の項目になっています。

中途入社の場合の源泉徴収簿の書き方は?

源泉徴収簿は、自社で支払った給与・手当て・賞与を記入しましょう。中途入社の人の源泉徴収簿の書き方は、入社して最初の給与支給月から該当する月区分に記入してそれ以前は、空欄になります。中途入社の人の前職分については源泉徴収簿では、記入不要で源泉徴収票で前職分の給与、保険料、税額等を合算して年末調整を行います。

退職者の源泉徴収簿の書き方は?

退職者の源泉徴収簿の書き方は、源泉徴収簿の裏面の下段にある退職所得の税額計算欄に記入します。 「通常の場合」「追加支給の場合」「本年中に他から受けた退職手当がある場合」「特定役員退職手当等と一般退職手当等の両方を支給する場合」の中から該当するものを選択して必要事項を記入して算出します。

源泉徴収簿から税の仕組みを理解しよう

「源泉徴収簿」は、税務署などに提出する書類ではなく、会社で保管する書類です。必ずしも年末調整に使わなくてはいけない書類ではないのですが、年末調整の処理に使用した場合は、7年間保管しなければいけません。 源泉徴収簿の書き方が理解できると、所得税の計算の仕組みがよくわかります。所得税の仕組みが分かれば、ビジネスにおいてもいろいろ役に立ちます。源泉徴収簿の書き方を理解して、税の仕組みを理解しましょう。

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