IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「お疲れ様」と「ご苦労様」の使い方・違いと使い分け方法

更新日:2020年08月07日

言葉の使い方

「ご苦労様」は目上に使うとマナー違反です。「お疲れ様」は誰にでも使えます。「ご苦労様」と「お疲れ様」には敬語はあるのでしょうか。ビジネス、取引先、配達員に「ご苦労様」や「お疲れ様」は使えるのでしょうか。「ご苦労様」と「お疲れ様」の歴史もご紹介します。

「お疲れ様」と「ご苦労様」の使い方

「お疲れ様」は使いやすい言葉です。誰に言っても問題なさそうなイメージがあります。その点「ご苦労様」は偉そうなイメージがあり、使う相手を選びそうですが実際はどうでしょうか。

「お疲れ様」の意味・使い方

お疲れ様の意味は「相手の精神的・肉体的負担をねぎらう意味を込めて用いられる言葉」です。職場においては残っている人が先に帰る人へかける言葉・挨拶として使われています。

類語

「お疲れ様」の類語は「お疲れ様です」「お疲れ」「ご苦労様です」です。「ご苦労様」に「です」を付けた丁寧語が「お疲れ様」の類語というのはの違和感があります。

「ご苦労様」の意味・使い方

「ご苦労様」の意味は「他人に頼み事をした後などに、その苦労をねぎらう意味を込めて掛ける言葉」です。同輩以下の人に対して使われる言葉です。

類語

「ご苦労様」の類語は「ご苦労」「ご苦労さん」「大儀であった」「苦しゅうない」です。 「ご苦労」は開きのある上下関係で、上の位置の人が目下に使うイメージです。「ご苦労さん」も上下関係の開きがうかがえますが「さん」が付いて優しい印象です。 「大儀」の意味は「他人の苦労をねぎらうときに使う言葉」ですが、最近ではあまり使われなくなっています。「苦しゅうない」は「支障がない、気にしなくてよい」と言う意味です、殿様などの主君が家臣に言った言葉です。現在では時代劇や日常で殿様言葉を面白がって言うときに使われています。

「お疲れ様」と「ご苦労様」の歴史

「大儀であった」から「ご苦労様」へ

江戸時代は労をねぎらう言葉として「大儀であった」が「ご苦労」や「ご苦労様」よりも多く使われていました。明治時代になると「大儀であった」は武士の階級的な要素を表す言葉のため、避けられるようになっていきます。 労をねぎらう「大儀であった」に代わる言葉として「ご苦労様」が次第に多く使われるようになっていきました。

目下から目上へも「ご苦労様」

今では考えられないことですが、明治時代「ご苦労様」は目上や目下に関係なく、労をねぎらう言葉として万人に使われていました。大正時代になると徐々に、目上から目下に使う言葉として使われることが多くなり、目下から目上に使うことが少なくなっていきます。 原因として考えられるのは軍隊において上司が部下に労をねぎらう言葉として、使うことが多くなったことが考えられます。軍隊での部下へのねぎらいの意味が一般の人にも広がり、本来の「年齢や身分に関係ない労をねぎらう言葉」としての意味が失われていきました。

「ご苦労様」から「お疲れ様」へ

「ご苦労様」が目上から目下へ使われるようになったため。目下から労をねぎらう言葉が必要になっていきました。「お疲れさま」は目上も目下も関係なく使える言葉であったため、「ご苦労様」よりも使用頻度が増えていきました。 誰でも使える労をねぎらう言葉「お疲れ様」は次第に定着していきました。一方「ご苦労様」は、目下から目上へは「失礼」という解釈がされるようになっていきました。 国語辞典の「ご苦労様」の説明では、30年前位から目上から目下に使うなどの上下関係について触れるようになってきました。上下関係を意識した「ご苦労様」の使用はそう古くないことがわかります。

初回公開日:2018年02月19日

記載されている内容は2018年02月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング