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更新日:2024年08月07日
御礼状は、様々なシーンで書く機会があるのではないでしょうか。本記事では御礼状とは何かから御礼状をどうしても送れない際の対処方法などをくわしく解説しています。御礼状の書き方を知りたい方やどうやって書けばいいか悩んでいる方は参考にしてみてください。
御礼状はルールに沿って書くことを心掛けましょう。構成は以下のようになります。 ①頭語 ②季節の挨拶 ③相手の健康を気遣う挨拶や自身の近況報告 ④具体的な感謝の言葉 ⑤伝えたい内容文 ⑥結びの言葉 ⑦結語 その後は、記入した日付・署名・相手の名前を書きます。相手の名前は気持ち大きめに書きましょう。
頭語とは、手紙の書き始め、冒頭に書く言葉をいいます。頭語には送る相手や内容によっていくつか種類がありますが、よく使用される頭語として「拝啓」「前略」などがあります。 頭語は手紙の最後に書く、結語と組み合わせが決まっています。つまり、頭語と結語はペアで使用されるので、間違えないようにしましょう。「拝啓」には「敬具」、「前略」には「草々」などセットで使いましょう。 ちなみに「前略」という頭語は取り急ぎの連絡に限られるため、御礼状のような形式の書状には失礼になりますので注意が必要です。 結語のひとつに「かしこ」という言葉があります。一般的に御礼状にもよく使われている言葉です。 「かしこ」という言葉は女性が使う言葉で、頭語を選ばずに使うことができるのでとても便利です。女性の方は使い方を押さえておきましょう。
頭語を書いた後、次に続く言葉としては、時候にふさわしい季節の挨拶を沿えるのが基本的な構成になります。 時候の挨拶は、天気や気候、季節の移り変わりや寒暖に関する挨拶の言葉です。 漢語調と口語調があり、かしこまった相手には漢語調、親しい方へ少しカジュアルにする場合は口語調、と御礼状を出す相手に応じて使い分けましょう。 時候の挨拶は月ごとに決まっているので、御礼状を出す時期やそのときのタイムリーな天候の様子などを加味して決められた例文から適した文を書きましょう。
頭語、季節の挨拶が書けたら、ここで、主文の感謝と御礼の言葉を書いていきます。主文は手紙の本題となるところなので、唐突な書き出しにならないように前文と改行して、1字下げてから書き始めます。 書き始めは冒頭に「さて」や「このたびは」などといった起語を置いてから書き出します。 本題の感謝や御礼を伝える文は、明確にわかりやすく丁寧に気持ちを表現しましょう。実際に自分が感じたことなどを具体的に自分の言葉で書くと相手により気持ちが伝わるでしょう。
末文は、手紙を終える結びの部分になります。主文からいきなり結ぶ場合は「取り急ぎお礼まで」などといった言葉を使いますが、より丁寧な結び方として、相手の健康を気遣う挨拶を添えてから、結語で締めくくるといいでしょう。 「いよいよ寒さに向かう折り、どうぞご自愛下さいませ」「皆々様のいっそうのご繁栄を心よりお祈り申し上げます」「晩春の季節、皆様には一層のご健勝を心よりお祈り申し上げます」など、末文では健康や相手の幸福を祈る言葉を使用します。 送る相手や季節ににあった気遣いの言葉を選びましょう。
結びの言葉は、相手の健康を気遣う言葉のほかにも、相手の繁栄や活躍を祈る言葉や今後もお付き合いをつなげていく結びの挨拶があります。 「末筆ながらますますのご活躍をお祈り申し上げます」「ご隆盛をご折念申し上げます」「またお会いできる日を楽しみにしています」などです。 オールマイティに使用できる結びの言葉としては「まずは取り急ぎお礼まで」が便利ですが、相手との関係性を維持することが御礼状の目的ですから、結びの言葉は、今後のご愛顧をお願いする文章を使用するのが適切でしょう。 上級テクニックとしては、冒頭で述べた時候の挨拶とうまく対応した、季節感のある言葉を結びの言葉に入れ込むことです。取り入れてみると深みのある美しい御礼状になるでしょう。 ただし、末文は主文より行数が多くなるほど長く書くことはないように注意が必要です。
ビジネスシーンにおいても御礼状はよく使われます。 その手段として使われるのは封書やはがきはもちろんですが、最近はインターネットの普及もありメールという媒体もよく使われてます。 では、具体的にどのように書けばよいのでしょうか。ビジネスシーンで気を付けることはあるのでしょうか。 ビジネスシーンにおいても御礼状の書き出しは一般的な御礼状と変わりありません。頭語から始まり、季節の挨拶文を選び、感謝の意を伝え、結びの文、結語という順番に書きましょう。 ビジネスですので御礼状の内容は感謝を伝えることが最優先です。それ以外は書かないことが望ましいでしょう。 それでは具体的なビジネスシーンでの文例をみていきましょう。
ビジネスシーンでも御礼状は封書で手書きで書くことが丁寧です。黒か青のボールペンや万年筆を使って誤字脱字に気を付けて丁寧に書きましょう。 便箋を使用した封書の場合はその折り方や、封筒のあて名書きもルールがあるのでチェックが必要です。封筒には差出人の書き忘れが意外と多いので、封筒の裏に自分の郵便番号、住所、名前を書くのを忘れないように注意しましょう。 ビジネス関連の御礼状では、封をした印をするのがマナーです。「〆」や「封」など封字と呼ばれる文字を忘れずに書きましょう。 封筒へ入れる際は便箋を二つ折りし、山折り部分を下にして入れます。手紙の表面と封筒の表面の向きを合わせて入れます。 手紙を三つ折りにする場合は、手紙を先に下から折って、次に上を折ります。横長封筒へ入れるときは、手紙の書き出しが封筒の表になる向きで入れるのがマナーです。 縦長封筒には、手紙の書き始めが封筒の裏面になるような向きで入れましょう。
記載されている内容は2022年11月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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