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更新日:2024年08月17日
「御行」、「貴行」という言葉をご存じですか?両方とも銀行の敬称に使う言葉ですが、使い方には規則があります。「御行」と「貴行」の使い分け、さらにその他の組織に対する敬称について言及し、ビジネスの世界で誤った敬称を使わないような知識をつけましょう。
目次
本題である「御行(おんこう)」の話に戻ります。 「御行」は口語ですので、文章で使う場合(文語)では、「貴行」という敬称を使います。「そちら様」という意味です。手紙や書面などで、「貴行におかれましては」、「貴行との契約内容について」、「貴行の益々のご発展を」などと使用します。「貴行」自体が敬称ですので、「貴行様」や「貴行殿」などとは使いませんので、ご注意ください。 余談ですが、自社のことを指す謙譲表現として「弊社」という言葉を使いますが、銀行では「弊行」と言います。こちらには口語、文語の区別はありません。
「御行」を文章で使う場合、つまり文語で使用する際には、「御行」ではなく「貴行(きこう)」と書きます。就職活動の際の履歴書やエントリーシートや、銀行宛の書類では「貴行」という言葉を使いますので、間違えないように気をつけましょう。 反対に、面接や取引先として銀行の方と直接会話をする際は、口語の「御行」です。「貴行」と間違えないように注意してください。
ビジネスに限らず、相手先の「組織」に対して敬称をつける場合、「御」か「貴」を頭につけます。口語が「御」、文語が「貴」とは先述したとおりです。どちらも同じく「そちら様」という意味です。 相手側の組織がどのような形態かによって、「御(または貴)」の次に来る文字が変わります。一般的に「会社」の場合は「御社」です。 会社の場合は「社」ですから「御社」で問題ありませんが、会社ではなく、銀行や役所などは「御行」「御所」などと変わります。覚え方は、会社で働いているのは「(会)社員」なので「御社」です。銀行で働いているのは「(銀)行員」なので「御行」、役所で働いているのは「(役)所員」なので「御所」という方法がわかりやすいでしょう。 口語、しゃべり言葉では銀行を「御行」という敬称で呼びます。会社相手に「御社」と使う部分を「御行」と言い換えましょう。
しかしながら、同じ「銀行」に区分される金融機関でも「御行」を使わない銀行もあります。違いをご紹介します。
信託銀行の場合、正式名称は「○×信託銀行株式会社」になりますので、「御社」「貴社」側に分類されます。銀行だから、とすべて同一視しないように注意してください。相手先の銀行や金庫などの正式名称をかならず確認し、正しい敬称を使ってください。
信用金庫の場合は、「御社」でも「御行」でもなく、「御庫(おんこ)・御金庫(おんきんこ)」、「貴庫(きこ)・貴金庫(ききんこ)」が正式な敬称です。銀行と同じく、口語では「御庫(御金庫)」、文語では「貴庫(貴金庫)」です。 ただ、信用金庫も正式には「株式会社」ではありますし、「御庫(御金庫)」と言いにくい(発音しにくい)言葉ですので、「御社」や「貴社」を用いてもマナー違反ではありません。しかしながら、正式な場(就職活動や書類など)では「御庫(御金庫)」「貴庫(貴金庫)」などを使った方がよいでしょう。
ここまでで「御社・貴社」にかわる表現として、銀行は「御行・貴行」と使うことをご説明しました。ほかにも「御社・貴社」の敬称を使わない団体がありますので、そちらもご紹介します。
記載されている内容は2018年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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