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「ですので」の意味と正し使い方|敬語/文頭/履歴書

更新日:2020年11月19日

敬語

普段「ですので」という言葉を使いますか?「ですので」は日常生活ではあまり使わない言葉でしょうが、ビジネスシーンではよく使われる言葉で、使い方を間違えやすい言葉の一つではないでしょうか。今回、「ですので」の意味や使い方を例文を交えてご紹介いたします。

まず、「なので」と「だから」の違いを説明します。 文法的に「なので」は断定の助動詞「だ」の連体形「な」に理由や原因を表す接続助詞「ので」がついてできた連語で、一つの接続詞ではありません。よって、「なので」はほかの言葉と結びついて使われる言葉であり、文頭に持ってくるのは間違いです。 例文: 明日は飲み会です。なので、帰りが遅くなります。→× 明日は飲み会なので、帰りが遅くなります。→〇

「だから」は接続詞

一方、「だから」は一つの接続詞で、前に言った事柄が、後から言う事柄の原因・理由になる意味で使われます。したがって、文中でも文頭でも使うことができます。 例文: 今日はとても疲れました。だから早く寝ます。→〇 彼はとても親切な人です。だからみんなに好かれます。→〇

「なので」は文中に、「だから」は文頭に使います

例文: 明日は飲み会です。なので、帰りが遅くなります。→× 明日は飲み会です。だから、帰りが遅くなります。→〇 上の2つの文章の意味は同じですが、「なので」の使い方が間違っています。「なので」は一つの接続詞ではないので、文頭には使えません。それではなぜ、「なので」を文頭に使うという間違いが起こってしまうのでしょうか。

「なので」と「だから」のニュアンスの違い

これは、おそらく「なので」と「だから」のニュアンスの違いによるものでしょう。「なので」は発音が柔らかいですが、「だから」は発音が強いような気がしませんか?「なので」は子音が[n]なので柔らかい印象を与えますが、「だから」は子音に[d]や[K]などの強い発音を含んでいるため、聞いたときに強い印象を与えます。 また「私、下戸だから、今日の飲み会には行きません」という例文からわかるように、「だから」を使うと、言い切っているように聞こえます。「私は下戸なので、今日の飲み会にはいけません」というと、理由を伝えているように聞こえます。このように、「なので」を使った時と「だから」を使ったときでは、言葉のニュアンスが少し違うことがわかります。

つまり・・・

人に物事を伝える場合、相手との衝突を避けて、柔らかく婉曲的に表現するために「だから」の代わりに「なので」を使いコミュニケーションをすることがあります。そのため、文頭では使わない「なので」が「だから」の代役となって文頭にもってこられることがあります。

「ですので」と「ですから」の違い

「ですので」と「ですから」の文法的違い

「なので」と「だから」の違いを説明しましたが、「ですので」と「ですから」の違いも同様のことが言えます。 「ですので」は「なので」の丁寧語にあたり、文法的にも「です」という助動詞の連体形に「ので」という理由を表す接続助詞をつけた連語です。つまり、一つの接続詞ではなく、主に会話で使われる口語的表現です。単独で文頭に持ってくることはできません。 「ですから」は「だから」の丁寧語にあたります。文法的には、断定の助動詞の連体形「です」に接続助詞「から」が付いた形ですが、「だから」の丁寧な表現で、一つの接続詞として位置づけられています。 「ですので」と「ですから」は共に、理由を表す言葉で意味は同様です。しかし、文法的な意味では口語的表現に使われる連語と、接続詞であり少し違いがでてきます。したがって、「ですので」と「ですから」は使い方に相違がでてきますので注意が必要です。

「ですので」と「ですから」を使った例文

例文: 危険ですので、おやめください。→〇 危険ですから、おやめください。→〇 彼は一般の方ですので、名前は控えさせていただきます。→〇 口語的表現 相手は一般の方です。ですから名前は控えさせていただきます。→〇 文語的表現

「ですので」は話し言葉です!

これまで、「ですので」とそれに関連する言葉を詳しく説明しましたが、普段どおり「ですので」を使っていただければ、特に問題にはなりません。 敢えて言うならば、「ですので」を使うときに、一番に気をつけて欲しいのが、話し言葉として使うということです。「ですので」は「ですから」と違って、一つの接続詞ではないので、文頭に使うこともありません。 言い換えれば、「ですので」は少し砕けた表現で会話の中で文中に使われる言葉と言えます。しかし、丁寧な表現であるため、ビジネスシーンや目上の方との会話のなかで使われることもあり、失礼な表現ではありません。 ここまで説明してきて、筆者も日本語の奥の深さに感嘆させられました。敬語は大人になると使えないと恥ずかしい思いや、悔しい思いをすることがあります。言葉は一つ一つ、味わいながら覚えていけばいいのですから、ぜひ興味をもって日本語を勉強していきましょう。

初回公開日:2018年02月23日

記載されている内容は2018年02月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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