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コンシェルジュの意味と仕事の内容|資格・仕事の種類/役割

初回公開日:2018年03月05日

更新日:2020年07月24日

記載されている内容は2018年03月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

言葉の意味

「コンシェルジュ」という言葉をよく聞くものの、「コンシェルジュ」がどういう意味で、どんな仕事をしているのかなど、よくわからないことが多いというのが本当のところでしょう。これらのさまざまな疑問を1つずつ解決していきましょう。

「コンシェルジュ」とはどのような言葉なのか

最近、巷でよく聞かれるようになった「コンシェルジュ」とは、いろいろとサポートしてくれるような存在の人々のことです。また、この言葉を聞いてNTTドコモから出ているサポート用アプリ「しゃべってコンシェル」をイメージするという方も少なくないでしょう。 今では、いろいろな場において見聞きするようになったコンシェルジュという人々ですが、まずはこのコンシェルジュの意味などについて、きちんと理解していきましょう。

「コンシェルジュ」の意味

「コンシェルジュ」は、フランス語の「Concierge」から来ており、アパルトマン(集合住宅)の管理人のことを言い、集合住宅で必要に応じたメンテナンスや清掃業務、住人の相談対応などの役割を持っています。 ですが、次第に「コンシェルジュ」の意味が広がり、ホテルの利用客への周辺観光地やレストランの案内、航空便や演劇のチケットの発券業務、交通案内などの「何でも相談役」を担う職種として親しまれるようになりました。 そのため、「コンシェルジュ」に求められる態度として、「決してNoといわない」というものがあります。

日本語としての「コンシェルジュ」とは?

「コンシェルジュ」は日本においても、一般的に使われるような「ホテルの宿泊客の何でも相談役」という意味合いで使われます。 ただし、日本語の場合、「Concierge」をカタカナで表記する際に「コンシエルジュ」や「コンシェルジェ」といった書き方をします。いずれも、本来のフランス語の発音の仕方に忠実に倣っていますが、特に後者の方は「コンシェルジュ」とともに業界の中でよく使われます。

「コンシェルジュ」がやる仕事の内容とは

コンシェルジュのやる仕事の内容は、先ほども少し見ましたが、もともと広く行われる場のホテルの場合は、宿泊客に対して、周辺の人気があったりおすすめの観光地やレストランを案内したり、航空機や演劇などのチケットを発券したり、交通案内をしたりするのが主です。 またこのほかにも、ホテル内の施設の案内や急病人への応急処置といった、宿泊するうえで必要な対応を求められることもあります。中には、お客さんの要望に応じての観光コースの立案やサプライズプレゼントの手配といった、一見すると変わり種のようなリクエストも依頼されることもあります。 このように、コンシェルジュのやる仕事の内容は非常に多岐にわたり、それらすべてに対応するために多分野に精通している必要があります。なお、コンシェルジュに必要な能力については後ほど詳しくご紹介いたします。

活躍の場は広がってきている

これまでであればコンシェルジュを見聞きする場といえば、主にホテルという場合が非常に多かったといえますが、現代ではホテル以外の場にもコンシェルジュの活躍の場が広がってきています。 主な場所を挙げていきますと、鉄道の主要駅やデパート、ショッピングモールなどの複合施設でも見られるようになったほか、高級マンションや医療、ギフト関係といったサービス業以外の分野にも進出してきています。 また、人だけでなく、サポート役としての意味合いを持ったコンシェルジュのアプリも多く見られるようになりました(先ほど挙げたNTTドコモの「しゃべってコンシェル」もその1つ)。 このように、かつては集合住宅の管理人という意味にすぎなかったコンシェルジュも、その後の物流やサービス、技術の発展などによってその活躍の場も意味も、業務内容も大きく広がってきています。

コンシェルジュになるのに必要なこととは?

実際にコンシェルジュとして働くには、さまざまな能力や技術が必要であることは先ほども触れましたが、それでは具体的にどのような能力が求められるのでしょうか。 そこでここでは、実際にコンシェルジュになって活躍したい方向けに、コンシェルジュになるために必要なものをご紹介していきます。

何よりも接客力やコミュニケーション能力が重要

コンシェルジュの主な業務は、相談してきたお客さんの問題を解決したり、リクエストにこたえるというものが挙げられます。当然ながらそういう意味ではコンシェルジュの仕事はお客さんの存在があってこそ成り立つため、何よりもお客さんとうまくやり取りできる力、つまり接客力やコミュニケーション能力が重要となってきます。 そして、コンシェルジュの仕事の大前提が先ほども挙げた「Noと言ってはいけない」というもので、これは言い換えればお客さんの要望に可能な限りこたえるように全力を尽くすことを意味しています。 そのためにもお客さんがどのようなことに悩み、どのような結果になれば満足するかということをよく聞き、それに対してきちんと受け答えできるための能力として、接客力とコミュニケーション能力はコンシェルジュが持つべきものとして最も重要といえます。

情報収集力や提案力なども

コンシェルジュとして活躍するために必要な能力には情報収集力や提案力も挙げられます。コンシェルジュの業務内容の中には、ホテルに宿泊するお客さんが滞在中に出かけたい観光地やレストランなどについてきちんと案内するというものも含まれるためです。 そして、他のホテルとの競合関係も考えると、勤めているホテルが競争に勝てるかどうかはコンシェルジュの腕の良し悪しにかかっているともいえます。 そのため、コンシェルジュには情報収集が欠かせません。周辺の観光地やレストランなどの最新情報に対してアンテナを立てるだけでなく、その地域の地理や歴史、慣習などにも専門知識が必要となってきます。 もちろん、これらの情報を単に収集するだけでなく、丹念に分析し、そして自身でお客さんのリクエストに対してきちんと提案できるレベルくらいの能力が必要となってきます。

語学力が必要なことも多い

ホテルに泊まりに来るお客さんは日本国内の方だけでなく、海外のさまざまな国の方たちも大勢います。事前に日本語を勉強してからやってくる方もいないわけではありませんが、それでも母国語のみを話すという方の方が多いといえます。 そのため、コンシェルジュの仕事の中にはこのような海外からのお客さんへの対応も含まれることもよくあるため、高いレベルの語学力を持っている必要があります。英語はもちろんのこと、フランス語や中国語、アラビア語など英語以外に世界的に広く話されている言語にも対応できるくらいの能力が求められます。 特に海外のお客さんで母国語しか話せないという場合、その母国語でも対応できるような施設の案内が必要な場合も少なくないため、そのような場合に備えて数ヶ国語に精通していると強力な武器になるでしょう。

国際的なマナーや文化に対する知識も

ホテルには国籍問わず多くのお客さんが来るため、語学力が必要となるということに触れましたが、単に語学力があってそれを使いこなすことができれば十分、というわけではありません。 現代では海外との交流が非常に盛んとなってきている分、海外の人々と付き合うには国際的なマナーや各国の文化・慣習に対する知識も求められます。ましてや、ホテルのコンシェルジュにとっても外国人の宿泊客の対応は日常的になりがちであるため、相談してきたお客さんの文化的な背景に合わせて柔軟に対応できるだけの知識が必要です。 特に国や宗教ごとの慣習の知識は、一つ間違えると大きなトラブルのもとになりかねませんので、常日頃からよく勉強しておくことが大切といえるでしょう。

必要な資格とは?

さて、コンシェルジュという職種は先ほども見たように近縁ではホテル以外でも多く見聞きするようになった分、社会的な需要がますます増しています。そのため、コンシェルジュに特化した資格もいくつか登場してきています。 ただし、コンシェルジュには絶対にこの資格を取らないとなることができない、というわけではありません。それでも、コンシェルジュに特化した資格はないよりはあった方が信頼を持ってもらえるといえます。 知名度の高い資格として、医療系のホスピタルコンシェルジュ検定試験や化粧品系のコスメコンシェルジュ検定、食べ物系のものなどさまざまなものがありますので、ぜひとも専門の業種に応じて資格を取っていくとよいでしょう。

コンシェルジュの仕事の種類と役割とは?

コンシェルジュの活躍領域は、今ではホテル以外のさまざまな分野に広がってきています。そこでここではホテルの場合も含めてどのような仕事や役割を持っているのかについて見ていきましょう。

ホテルのコンシェルジュ

あらためて、ホテルのコンシェルジュとは、ホテルの宿泊客のさまざまな相談や要望に答えるための職種です。 そして主な業務内容は周辺の観光地やレストランに関する情報提供や案内、おすすめの観光コースの提案、ホテル内施設の案内、急病人発生時の対応などが挙げられます。

マンションのコンシェルジュ

本来は「集合住宅の管理人」を意味していたコンシェルジュですが、現在では高級マンションを中心としてそこの居住者の生活サポートのための職種としてマンションコンシェルジュという人々もいます。主にコンシェルジュサービスがついたマンションで活躍する人々ですが、入居者が無料で利用できる場合もあれば有料となる場合もあります。 主な業務内容として、マンション内の共用スペースの利用予約の受け付けや来訪者への対応、荷物の一時預かり、宅急便の発送業務などです。

医療業界のコンシェルジュ

コンシェルジュは今では医療業界でも活躍の場を広げているため、医療機関にもコンシェルジュが配置されるところが増えてきています。 主な業務内容は、病院を訪問してきた方への受診方法の説明や待合の列の案内、専門窓口業務などです。言い換えれば、病院を利用する患者さんがスムーズかつ満足に受診できるようにサポートをする役割といえます。

コンシェルジュの年収はどのくらい?

仕事をする場がホテルや駅、医療機関などであってもコンシェルジュにはさまざまな能力や専門知識などが求められるうえ、その業務内容も非常に多岐にわたります。そのコンシェルジュの年収はいくらくらいなのかが気になる方も多いでしょう。 コンシェルジュが配属される職場の規模などによっても大きく変動しますが、年収の平均はおおよそ400万円から600万円台、月収換算では20万円台から40万円台になります。もちろん、大規模なホテルなどであるほどその待遇は非常によいといえます。

漫画作品としての『コンシェルジュ』

最後にコンシェルジュという仕事のことについて知るうえでおすすめの漫画をご紹介いたします。それが、いしぜきひでゆきと藤栄道彦の『コンシェルジュ』です。 あらすじとしては、就職氷河期を乗り越え有名ホテルに就職したヒロインがコンシェルジュ部署に配属されて、さまざまなお客さんの要望や相談に答えていく形で活躍し、やがて「伝説のコンシェルジュ」とみなされるほどにまで成長するという内容です。 2003年から2010年まで週刊コミックパンチで連載されており、コンシェルジュの知名度が低かった頃にコンシェルジュについてとりあげているため、コンシェルジュについて知りたいというのであればおすすめの作品です。

コンシェルジュを目指すのならば今からでも準備を

ホテルに限らず各分野において活躍しているコンシェルジュについて見てきました。コンシェルジュはお客さんの立場としてであれば非常に頼れる存在ですが、いざコンシェルジュとして活躍するとなるとさまざまな専門知識や能力が求められます。 そのため、コンシェルジュとして活躍したいということであれば、今からでもそのために必要な知識や能力を身につける勉強を始めるとよいでしょう。

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