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遂行の意味と使い方の例文|任務遂行・読み方/類義語

更新日:2024年01月10日

言葉の違い

「任務遂行」などの形で見聞きする「遂行」という言葉、知っているけれどあまり使ったことがないという方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、「遂行」の意味と併せて使い方や類義語までご紹介します。「成し遂げる」を漢字でかっこよく使ってみたい方、必見です。

「推進」とは、物事が目標に向かってはかどるように努力することを意味します。漢字のとおり、「推し進める」という意味です。 たとえばある会社で、定刻よりも二時間早く出勤した人は、残業なしで二時間早く退社することという規定が作られたとするならば、「その会社では早朝出勤を広める取り組みが推進されている」ということができるでしょう。 あるいは、今や金融機関では多くの手続きがATMで済ませられる状況について、「単純な事務手続きの機械化が推進されている」と表すこともできそうです。 単に何かを実行するという意味ではなく、勢いよく前に推し進めていく意味を表す際には、「推進」という言葉を使うとよいでしょう。

「遂行」と「遂行の類義語」は使い方がどう違うのか

まず、「遂行」と「執行」の一番の違いは、言葉に強制力があるか否かという点です。 「遂行する」の場合、主語と物事を行う人物・組織は一致していることが多いですが、「執行する」の場合、主語と執行内容を受ける人物は必ずしも一致しているとは限りません。執行をする側は執行を受ける側より権力が強い場合が多く、そのため、「執行する」というと言外に「強制的に」という意味が見え隠れします。 一方、「推進」という言葉は、物事を成し遂げるというよりも、物事を前進させていくという意味合いが強いです。 「推進した」と過去形にしても、物事が前進するように努めたという意味にはなりますが、物事を成し遂げたという意味にはなりません。「推進」は最後までやり遂げる、使命を遂げるなどの終局を意味する言葉ではなく、物事をこれから、または今まさに推し進めているという意味で使われるものとイメージするとよいでしょう。

「遂行」の同音異義語がもつ意味

「遂行」には、「推考」や「推敲」、「推拡」など多くの同音異義語があります。 「推考」は物事の道理を推察して考えること、思考することの意味で、「推考するに、それはおそらく彼女の本意ではなかったのだろう」「推考の結果、今はそのときではないと判断した」などと使います。 また、「推敲」は、詩や文章の字句や表現をよく練ったり練り直したりすることを意味し、「推敲を重ねて納得のいく作文を提出する」「推敲していくうちに、訳がわからなくなってきた」というような使い方をします。 そして、「推拡」とは、考えや主張を進め広げることの意味で、「営業車にはカーナビが必須だという主張をもっと推拡していきたい」「推拡するほどの主張が私にはない」などのように使います。まだまだ、「遂行」には同音異義語がたくさんあります。これを機に調べてみると、さらに語彙の幅が広がるはずです。

物事をやり遂げる意味で「遂行」を覚えよう

「遂行」とは物事を最後までやり遂げる意味で、類義語としては「執行」や「推進」などが挙げられること、多くの同音異義語があることなどを説明してきました。 「遂行」という言葉を使うことで、「実行」よりも最後までやり通すという強い意志を示すことができ、頼もしい印象を与えやすくなるはずです。ぜひ、社内文書や上司へのメッセージ文に取り入れてみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2018年02月03日

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