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香典の郵送の仕方のマナーと手紙の文例|親戚/友人宛・封筒

更新日:2024年08月17日

ビジネスマナー

都合が悪く葬儀や告別式あるいは法事に出られない場合、香典を郵送することがあります。その際に欠席をお詫びする手紙を同封するのが一般的なマナーです。 香典と一緒に手紙を郵送する前に、どんな封筒を使うかなど書き方のマナーや、郵送のタイミングについても学びましょう。

手紙の書き方(会社宛に香典を郵送する場合)

取引先企業に不幸があった場合など、会社宛に香典を郵送する際にはビジネスという側面もありますので、訃報を知ったらまずは上司に報告し指示を仰ぎます。そのうえで葬儀に参列せず香典を送ることが決まれば、白無地の封筒・便箋で手紙を書きます。

例文

貴社取締役〇〇様のご逝去のお知らせを承り、心からお悔やみ申し上げます。 ご生前〇〇さまには格別のご厚情を賜り、お力添えに深く感謝していたところのお知らせに社員一同かける言葉も見つからない次第にございます。 ご遺族の皆さま、社員の皆さまのご心痛お察しいたします。すぐにでも駆けつけるところ、あいにく諸事情により葬儀への参列は見合わせていただきます。心ばかりのものですが、同封のものを○○様のご霊前にお供えください。 ○○様のご冥福を社員一同お祈り申し上げます。

手紙の書き方(恩師宛に香典を郵送する場合)

友人宛てに香典を送る場合と似ていますが、恩師の遺族はあなたのことを知らないことがほとんどです。そのためまずは故人と自分との関係を伝えます。また故人が公立校の教師だった場合は特に転勤なども多く、名前だけでは誰か分かりません。卒業年や学校名なども明かすと親切でしょう。

例文

○○先生の訃報を受け、ただ口惜しく残念にございます。わたしは○○小学校で先生に教えていただきました、○○と申します。この度は○○先生のご逝去、心よりお悔やみ申し上げます。 かねてより療養中とうかがっておりましたが、今までお会いできなかったことが悔やまれます。お別れの際にもう一度○○先生に叱って頂けたらと思うのですが、あいにく遠方のためそれも叶いません。 無礼とは存じますが、同封のものを先生のご霊前にお供えください。心から○○先生のご冥福をお祈りいたします。

香典に添える手紙は横書きにしない

現金書留用の封筒に香典と手紙を入れて郵送する場合、香典に添える手紙は「縦書き」で書きます。手紙を送る際には目上の人に宛てる場合や改まった手紙は縦書きにすると決まっています。横書きはあくまで親しい間柄や簡単なお礼状など、カジュアルな場に適した書き方なので気をつけましょう。 またパソコンなどで横書きする人もいますが、パソコンで作成したものは「心がこもっていない」「不幸に備えて文面を用意したのか」と嫌われることがあります。できれば便箋に自筆で縦書きにするのが理想的です。 とはいえ会社関係の葬儀では、書く人や文面が決まらず香典の郵送が遅れる方が失礼に当たります。ビジネスでお悔やみの手紙を送る場合は、インターネットで縦書きになった文面をダウンロードし、代表者のサインのみ自筆にするという方法もあります。

香典に添える手紙を一筆箋にした場合の文例

香典の額が多い場合や封筒が厚い場合、一緒にして現金書留用の封筒に入れると、取り出す際に袋が破れるなど都合の悪いことがあります。一筆箋なら封筒にも入れやすい他、文章を書くスペースが5、6行あるいは100文字程度と少ないのでたくさん書かずに済むというメリットもあります。 (文例)この度は○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。あいにく○○のためご葬儀に参列できない無礼をお許しください。同封のもの、わずかですがご霊前にお供えくださいませ。 (キリスト教・文例)○○様ご逝去の知らせ、ただ茫然としております。○○様が神の御許で安らかにいられるよう、奥様もお心を強くお持ちくださいませ。あいにく御ミサに参列できず残念です。わずかですが同封のもので○○さまにお花を捧げさせてください。

香典と一緒に郵送する手紙には薄墨を使う

香典に添えて郵送する手紙に限らず、お悔やみや仏事の場合は薄墨を使って書きます。これは「悲しみのあまり、涙で墨が薄まった」という意味をこめて薄墨の筆を使うのが一般的なマナーだからです。現在では薄墨の筆ペンなども売られています。 ただし薄墨を使うのは「喪中」と呼ばれる、亡くなった直後から四十九日の間とも言われています。四十九日を過ぎ、葬儀から日が経った年忌法要になると黒い墨を使います。これにも「悲しみの気持ちが薄まり、今は遺族もしっかり生きています」といった意味が込められています。 とはいえこれには地域差があり、四十九日を過ぎても仏事一般にすべて薄墨を使うところもあります。また会社関係や町内会などでマナーを統一している場合もあるため、地域のマナーに詳しい年長者や葬儀社に確認してみるといいでしょう。

香典と手紙の郵送のタイミング

お悔やみの手紙は、香典と一緒に郵送する場合も初七日までに出すのが一般的なマナーです。ただし喪中ハガキなどで後から訃報を知った場合や、葬儀後など初七日を過ぎてしまった場合は日にちにかかわらず、できるだけ早く手紙を出します。  また香典を郵送する際には、出すタイミングによって香典袋(不祝儀袋)の表書きが変わることがあるので注意が必要です。一般的な仏式の葬儀であれば四十九日までに郵送する場合は「ご霊前」、四十九日を過ぎた後は「御仏前」とします。ただし宗派や宗教によって表書きは異なるので確認しましょう。 遺族の立場では、四十九日までには香典を頂いた相手に「香典返し」というお返しの品を手配しなければなりません。そのため初七日を過ぎて香典と手紙を郵送するなら、葬儀の10日から1か月後までに郵送するのがいいでしょう。

告別式の後に手紙と香典を郵送する際のマナー

告別式を過ぎてから訃報を知った場合は、やはり知った時点でなるべく早く香典と手紙を郵送する必要があります。可能であれば直接弔問できればいいのですが、それができない場合に香典を郵送します。 香典を郵送する際、四十九日を過ぎていなければ不祝儀袋には「ご霊前」と表書きします。ただしこれには注意点があり、同じ仏式でも浄土真宗では教義の関係上で四十九日を過ぎていなくても「御仏前」と書きます。その他「御玉串料」(神道)・「御花料」(キリスト教)、宗派や宗教が分からない場合は「御霊前」とします。 手紙を同封する場合は、お悔やみの言葉を述べるともに「今まで訃報を存じ上げずに大変失礼いたしました」など、葬儀や弔問に伺えないお詫びとともに訃報を知らずにいた非礼もお詫びする一文を入れるようにします。

次のページ:手紙を添えて香典を郵送する際のポイント
初回公開日:2018年01月23日

記載されている内容は2018年01月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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