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更新日:2024年08月17日
都合が悪く葬儀や告別式あるいは法事に出られない場合、香典を郵送することがあります。その際に欠席をお詫びする手紙を同封するのが一般的なマナーです。 香典と一緒に手紙を郵送する前に、どんな封筒を使うかなど書き方のマナーや、郵送のタイミングについても学びましょう。
まずはじめに、香典を郵送する場合は「現金書留」用の封筒が必要です。現金をそのまま香典袋(不祝儀袋)や一般的な封筒に入れて送ると法律に違反します。そのため郵便局で現金書留用の封筒を購入しなければなりません。 現金書留用の封筒は大きさ別に2種類ありますので、香典の金額(袋の厚みや重さ)にそって選びましょう。香典と一緒に手紙を郵送する際は、「不幸が重なる」という意味から手紙を入れる封筒が二重になることを避けます。ですから香典に手紙を同封する際は封筒に入れないか、封筒が二重構造になっていないものを選びます。 また、基本的に郵送で香典を送るのは「やむを得ず仏事に出席できない場合」です。そのため同封する手紙にはまず、式に出席できない非礼を詫びることと、故人へのお悔みと遺族へのねぎらいの言葉が必要です。
香典を郵送する際に添える手紙は、原則として白無地の便せん・封筒を使います。よほど親しい間柄で四十九日も過ぎていれば、グレーや深緑など落ち着いた色の封筒を使ってもいいでしょう。ただし、あまり一般的なマナーとは言えないので注意が必要です。 また便箋のサイズは一般的なB5サイズのものでかまいません。ただし手紙を香典と一緒に郵送する場合、まとめて現金書留封筒に入れた際にサイズがギリギリになることがあります。その場合、取り出しやすさを考えて一筆箋にするなどの工夫が必要です。 一般的に目上の人に対する手紙や、改まった手紙は封筒に入れて封をするのがマナーですが、香典と同封して郵送する場合は状況に応じます。さらに遺族への負担とお悔やみの手紙であることを考え、手紙は一枚以内におさめます。封筒は二重構造のものを使ってはいけません。
現金書留で郵送する香典に手紙を同封する場合、便箋の折り方に特に決まりはありません。一筆箋の場合はそのまま、一般的なB5サイズのものは三つ折りにすると封筒にも入れやすいでしょう。 特に気の利いた方法としては、書き終えた手紙の下3分の1を上向きに折り、上3分の1をかぶせるようにします。次にそのまま左に90度回転させ封筒の裏側から入れると、受け取った相手が右利きの場合、手紙を回転させることなく取り出しやすくなります。 また三つ折りでも封筒に入らない場合は、四つ折りまたは半分に折った後にさらに三つ折りにします。ただしその方法では、手紙を開いた際に折り目がたくさんついて見苦しいでしょう。それならばきちんと入る封筒を用意するか、はじめから封筒に入れずに香典袋に添えた方が乱雑な印象を与えません。
香典に添えて手紙を郵送する場合、お悔やみの言葉をかけるのと同様の書き方をします。つまり「まずはお悔やみの言葉を述べる」ことです。本題から入るため、「拝啓」などの頭語や時候の挨拶、前置き文などは省きます。 本来お悔やみの言葉は、遺族のもとに弔問し口頭で伝えます。手紙と香典を郵送するのは、あくまでもやむを得ない場合の略式です。そのため仏事に出ない理由を「あいにく療養中のため」など簡潔に説明し、欠席の非礼を詫びる必要があります。 さらに遺族の悲しみに寄り添い、ねぎらう言葉が必要です。「お母様の心中を思うと言葉も見つかりません」など大げさにならない表現があるといいでしょう。 なお、お悔やみの手紙に「再三」「重ね重ね」など不幸を繰り返すかのような表現、「死ぬ」「生きていた時」など直接的な表現は避けましょう。
親戚または親族に香典と一緒に手紙を送る場合、手紙を出すタイミングや香典の額などは、家や地方の慣習にならうといいでしょう。思わぬところで親族間のトラブルに発展することがあるので、香典を送る前に親族の年長者に確認しておくと間違いがありません。そのうえで手紙を書きます。以下はその一例です。
この度は○○様のご逝去、謹んでお悔やみ申し上げます。幼い私とよく遊んでくださった○○様の笑顔が、昨日のことのように思い出されます。本来であればすぐに駆けつけるべきでしたが、あいにく遠方のため伺えないご無礼をお許しください。 同封のもの、心ばかりですが○○様の御霊前にお供えください。どうぞお気持ちを強く持たれますよう、お祈り申し上げます。○○様のご冥福をお祈り申し上げます。
亡くなった友人に香典を郵送する場合、同封した手紙を受け取った側は、送り主と故人との関係が分からないことが多々あります。そのため手紙では簡潔に自己紹介をする必要があります。目的はお悔やみなので故人との関係性を明かしてすぐ本題に入ります。
〇〇様の突然の訃報にただ驚いております。わたしは○○様の学生時代、同じ学部でお世話になった○○と申します。○○様とは他愛のない話から将来の夢まで語り合い、大学時代という貴重な時間を共にさせていただきました。今でも○○様の声が聞こえてくる気がします。 本来ならばすぐにでも駆けつけたいところですが、あいにく海外在住のためそれも叶わずにおります。大変ご無礼ですが、同封のものを○○様のご霊前にお供えください。ご両親の心中を思うとかける言葉もございません。○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
記載されている内容は2018年01月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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