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姑の読み方と意味・姑と義母の違い・配偶者の家族の呼び方

更新日:2024年08月06日

言葉の違い

結婚している人に限らず、配偶者の家族をどう呼ぶかは社会人の常識として知っておきたいところです。しかし配偶者の家族の呼び方は意外と複雑です。この記事では配偶者の家族の呼び名のなかでもよく使う「姑」の読み方と使い方を中心に解説しています。

読み方は分かりましたが、「姑」の意味はどうでしょうか。さきほどの辞書の説明では、「姑」には大きく分けて2つの意味があることが分かります。ここでは配偶者の家族の呼び方に関係のある「1夫の母。しゅうとめ。」という意味について、詳しく説明していきます。

「しゅうとめ」という意味

「姑」はまず、いわゆる一般的に言う「しゅうとめ」という意味があります。つまり既婚女性から見た配偶者の母親、夫の母という意味です。もともと「姑」は「配偶者の母親」という意味を持つのですが、現代ではほぼ「夫の母」という意味に限定されて使われています。なので読み方のところでもあげたように、「彼女がうちの姑です。」や「あの人のお姑さんは〜。」といった感じで、日常的にはこの意味で使われます。

「配偶者の母親」という意味

すでに説明しましたが、もともと「姑」の意味は「配偶者の母親」です。したがって既婚男性が「妻の母」という意味で「姑」を用いたとしても、日本語として意味が間違っているわけではありません。 しかし現代では既婚男性が「妻の母」という意味を指して「姑」と言うことはあまりありません。日本では結婚するとお嫁さんがお婿さんの家に入るケースが多かったことから、「姑」は嫁からした夫の母を意味する呼び方として定着しました。 それでは既婚男性は妻の母をどのように呼ぶのが一般的なのでしょうか?「姑」のような特殊な呼び方にあたるものとしては「岳母(がくぼ)」というものがあります。しかしこれは正式な手紙などで使うやや格式ばった表現です。「義母」や「妻の実母」などの方が日常生活ではよく使われます。

「姑」と「義母」はどう使い分ける?

すでにこの記事でも何度か出ていますが、「姑」以外に夫の母を意味する呼び方として「義母」もよく使われます。これらはどのように使い分けたらいいのでしょうか?結論から言うと「姑」と「義母」の意味に基本的には違いはないので、日本語としてはどちらを使っても意味は通じます。しかし両者はニュアンスが大きく異なるので注意して使いましょう。

「姑」と「義母」のニュアンスの違いとは?

「義母」は男性でも女性でも使えるし、文字どおり「義理の母」という意味になります。一方で「姑」は、結婚すると女性が男性の家に嫁ぐことが当たり前だった時代に「お嫁さんが嫁ぎ先の母を指す言葉」として定着したという経緯から、「お嫁さんと対立する怖い存在」としてのニュアンスが今でも残っています。 「姑の気にいる嫁は世が早い」、「姑の涙汁」などのことわざからも、嫁に厳しく苦労を強いる存在としての姑のイメージが昔から定着していたことが分かります。今でも既婚女性とその夫の母との対立を「嫁姑論争」と言ったりします。 このようなネガティブなイメージが残っているのは事実なので、現在では既婚女性が夫の母を指して「姑」とはあまり言いません。他の人に夫の母の話をする場合は「義母」と言うことの方が多いです。また夫の母に直接呼びかける場合は、「お義母さん」と書いて「おかあさん」と言うのが一般的です。

配偶者の家族はどう呼べばいい?

ここまで「姑」の使い方について解説してきましたが、配偶者の家族はどのように呼ぶのが正しいのでしょうか?「舅」、「姑」、「小舅」、「小姑」について詳しく説明していきます。

「舅(しゅうと)」は「姑」の対にあたる言葉で、配偶者の父親を指す言葉です。「姑」と同じように、お嫁さんつまり既婚女性からみた夫の父親を指すことが一般的です。 また「姑」と同じように伝統的な呼び方なので、現在では「義父」の方がよく使われます。「義父」は女性に限らず既婚男性が妻の父親を指す場合にも用いられ、本人に直接呼びかける場合は、「お義父さん」と書き、「おとうさん」と言います。

先ほども説明しましたがまとめると、「姑」は配偶者の母親を指す言葉として既婚女性が主に用います。 しかし昔からある呼び方なので、結婚したら女性が嫁ぐのが当たり前だった時代に定着したネガティブなニュアンスが現在でも残っています。なのでこちらも「舅」と同じように、配偶者の母を指す場合は「義母」、直接呼びかける場合は「お義母さん(おかあさん)」といった呼び方を使います。

小舅

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初回公開日:2018年02月22日

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