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ニルヴァーナの意味|仏教用語/ロックバンド・スマイルマーク

更新日:2020年08月07日

言葉の意味

ニルヴァーナ。ロックバンドの名前で有名ですが、本来は、仏教の究極の理想である「煩悩が消え、悟りの境地に達した」状態を指す言葉です。大切な言葉なので、ニルヴァーナの持つ意味から、ロックバンドの「Nirvana」についてまで詳しく説明していきます。

ニルヴァーナとは

ニルヴァーナという言葉について、あまり耳慣れない方も多いことでしょう。しかし、普段使うことがなかなかないと言っても、仏教においてはそれなしでは語れないくらい、重要な意味を持ち、高校の倫理などでも出てくる大事な言葉です。 またロックシーンにおいて無視できない存在であるバンド、「Nirvana」の名前の由来でもあります。ニルヴァーナの意味、またロックバンドの「Nirvana」についても、この機会に正しく意味を理解しましょう。

ニルヴァーナの意味

ではまず、「ニルヴァーナ」とは本来どういう意味を持つのでしょうか。仏教用語として使われる場合の「ニルヴァーナ」の意味を見てみましょう。

仏教用語「ニルヴァーナ」の意味

ニルヴァーナとは仏教用語では、「永遠の平和、最高の喜び、安楽の世界」を意味します。つまり、仏教の究極目標である煩悩の火を吹き消した悟りの境地に達した状態のことです。ニルヴァーナを漢字で音写すると「涅槃」という言葉になります。

「涅槃」の意味

それでは「涅槃」について詳しく見ていきましょう。もともとサンスクリット語である「Nirvana」を音写、つまり漢字で書き表した言葉になります。なので意味はニルヴァーナと同じです。 「涅槃」とは本来的に煩悩が消え、悟りの境地に達した状態のことを意味します。このような状態を「涅槃寂静」と呼ばれ、初期仏教では根本的な教えの一つとされていました。 しかし、人が生命や肉体を持っている生きている状態では完全な涅槃は達成されないとされ、その状態を「有余(依)涅槃」と呼び、それに対して、死後に達成される完璧な状態の涅槃を「無余(依)涅槃」と呼ぶようになりました。そこから「涅槃」は「釈迦の死」を意味する言葉としても使われます。

涅槃図、涅槃仏

また釈迦が死んだ(入滅した)時の情景を描いた絵を「涅槃図」、仏像にしたものを「涅槃仏」と呼びます。沙羅双樹の下で横たわる釈迦の周りに、菩薩たちや弟子たち、鳥獣までもが集まり嘆き悲しんでいる図で有名です。

「Nirvāṇa」に使われている発音記号の意味

「Nirvana」と調べると「Nirvāṇa」と表記されているものをよく見かけますが、aの上にある「-」やnの下にある「・」はどういう意味なのでしょうか。 サンスクリット語はヨーロッパ人などローマ字を使う人たちが研究しやすいようにローマ字化した表記を使うことが多くあります。その時に「Nirvāṇa」の横棒や点といったような発音表記を使います。ここではその全てを紹介することはできませんが、「Nirvāṇa」に使われている二つの記号について紹介します。

サンスクリット語の発音記号① 母音字の上に横棒で長母音を意味する

日本語のローマ字と同じように、サンスクリット語をローマ字化した時、母音字の上に横棒を乗せると長母音になります。長母音とは母音を伸ばすという意味の言葉です。ニルヴァーナでいうと「ヴァー」の部分です。 また余談ですが、サンスクリット語は短母音の二倍の長母音だけではなく、三倍の長さになる超長母音というものもあります。この場合、上に横棒を置いただけで区別しない場合もありますが、区別する場合は右肩に"³"を振って、ā³, などとします。

サンスクリット語の発音記号② 舌先を使う音の文字の下に点で、反舌音を意味する

舌先を使う音の文字(n,t,d,s)は、下に点を打つことで反舌音を意味します。反舌音とは、舌をうしろにそらせ,舌先とそれに続く裏面 が硬口蓋に対して調音する音です。対して、下に点など何もない場合は舌先を上の前歯の裏に付けて出す音という意味です。 「Nirvāṇa」の「ṇa」などは「ラ(ra)」をいうつもりで舌を動かしながら、声を鼻にかけるとうまくいくでしょう。

サンスクリット語においてたくさんある発音表記

サンスクリット語をローマ字表記ににして発音する際の発音記号などの約束事はこの他にもたくさんあります。興味のある方は、以下のサイトを参考にして、より深く調べてみてください。

初回公開日:2018年02月19日

記載されている内容は2018年02月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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