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憂鬱の読み方・意味と由来・使い方・類語|憂愁/沈鬱/気鬱

言葉の読み方

最近、憂鬱になったことはありませんか。お天気が悪かった、成績が芳しくなかった、くよくよと悩んでしまったなど、憂鬱になる原因はたくさんあります。でも「憂鬱」っていつごろから使われているのでしょうか。他にどんな同義語があるのでしょうか。

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読むのも書くのも「憂鬱」

明日の天気や、休み明けの出勤とか。苦手な科目の試験なんか、本当に嫌だった方も多いのではないでしょうか。私たちは実に色んなことに「憂鬱だなあ」と考えてしまいます。もっと楽だったらいいのに、良いお天気だったらいいのにと、ちょっと現実逃避っぽい想像をしてしまいます。漢字テストで「憂鬱」なんて出たら、その時の気持ちも「憂鬱」になりかねません。 でも、そもそも「憂鬱」とはどういう意味なんでしょうか。いつ頃から使われてきたのでしょうか。

正しくは「ゆううつ」

1文字目のウは長音になります。ウが重なる音はよく「-」を使って表記しますが、それは語源が西洋などの言葉の場合です。「憂鬱」は語源が中国ですので、そのままウを重ねて「ユウウツ」と表記します。 発音としては、最初のウはあまりきちんと発音しません。2つめのウをきっちりと発音して話しましょう。

「ゆうつ」じゃダメ?

ケータイが普及して、なるべくメールの文字を減らそうとした頃には「憂鬱」も「ゆうつ」で通ったでしょうし、学校の授業の「体育」は現在でも「たいく」で通じます。あまり気にしていませんが、「全員」という言葉も私たちは「ぜいいん」と言ってしまいがちです。その方が少し口の動きが楽で、しかも相手にちゃんと伝わるからです。 ですが、できるだけ言葉はきちんと使いましょう。「ゆうつ」では間違いになります。他の言葉とも間違えないように、ちゃんと「ゆううつ」と使いましょう。

「幽鬱」でもOK?

現在は「憂鬱」としか一般的には使用されていませんが、辞書などを引いてみると「幽鬱」という字も正しい表記とされています。ですが教育の場では「憂鬱」としか学びませんので、試験などの際には「幽鬱」では失点になってしまう可能性もあります。 メッセージなどのやり取りで幽鬱と書いて「それ間違いだよ」と指摘されたら、「この字も正しいんだよ」と教えてあげるのも良いでしょう。

「憂鬱」の意味って?

憂鬱の読み方・意味と由来・使い方・類語|憂愁/沈鬱/気鬱

では、「憂鬱」とはどういった意味なのでしょうか。「憂鬱」とは、心が晴れないこと、気分がふさがってこもりがちになることや、その様を言います。

気持ちがふさいで晴れないこと

憂鬱の読み方・意味と由来・使い方・類語|憂愁/沈鬱/気鬱

どうしても前向きになれない、消極的な気分で過ごしてしまう。そんな時を「憂鬱」と表現します。理由は人それぞれですが、例えば仕事で失敗をしてしまったとか、身近な人と喧嘩をしてしまったとか、「どうしてこうなっちゃったんだろう、どうしてもうちょっと上手くできなかったのかな」と悩む様は、まさに憂鬱という言葉がぴったりです。 「天気が悪いわ」「あまり良くない天気だね」というように、雨になったり曇り空によって憂鬱になってしまう人もいます。また、「気分が優れないの」という表現もあるように、体調が万全でなかったり痛みを抱えている人も、ある意味で憂鬱と言えます。 ふと物思いに耽って、昔の嫌な事を思い出してしまった、それが頭から離れない。そんな時に「やだ、なんで思い出しちゃったんだろう」とため息ばかりついたり集中力が欠けてしまったりしませんか。憂鬱になる原因はとても身近で、そして色んなところに潜んでいます。

草木が暗くなるほどに茂ること

あまり日常生活では使用しませんが、木々が生い茂って周囲が薄暗いような様子も、憂鬱という言葉のもう一つの意味として存在します。熱帯雨林や山の中をイメージしてもらうと分かりやすいですが、空が見えないほどに木々が生い茂っていることを意味します。 そういう場所だと、光が差し込まないので「明るくない」というよりは「暗い、先が見えない」といった方がぴったりです。そのイメージするところは、まさに「落ち込んで憂鬱になっている人」と重なります。

憂鬱の由来はどこから?

そもそも憂鬱という言葉はいつ頃から使われ始めたのでしょうか。始まりは中国の古典からと謂われています。ちょっと詳しく調べてみましょう。

中国古典にも出てる?

中国の古典に、「管子」「韓詩外伝」というものがあります。その中に、既に憂鬱という言葉が存在します。広い大陸で山深く、鬱蒼とした地域も多いことから「憂鬱」という言葉が作られたとも言えます。

管子

管子は、中国の春秋時代の政治家によって書かれた書物です。春秋時代は紀元前8世紀~紀元前5世紀頃ですから、はるか2500年以上も前に憂鬱という言葉が使われていたことが判明しました。 「憂」の字には、心配とか悩みという意味があります。「鬱」の字には、茂るとか群がるという意味の他に、ふさがるとかこもるという意味もあります。頭の中が悩みでいっぱいになり、気分が塞ぎがちになる。昔も今と同じように悩みをたくさん抱えていたからこそ、生まれた言葉であるということが分かります。

韓詩外伝

韓詩外伝は、やはり中国の前漢時代に韓嬰(かんえい)によって書かれた書物とされています。前漢時代は紀元前3世紀~紀元1世紀とされています。 韓嬰は頭脳明晰だったようですが、そんな人をもってしても「心が曇ってしまうような状態がある」ということは、認めざるを得なかったのでしょう。

憂鬱と似た意味の言葉は?

憂鬱の読み方・意味と由来・使い方・類語|憂愁/沈鬱/気鬱

私たちが憂鬱になってしまうことが多いように、憂鬱と同じような意味の言葉はたくさん存在します。ここではそんな言葉をご紹介しましょう。

「憂愁の色が濃い」憂愁の意味

憂愁(ゆうしゅう)とは、うれえもだえること、悲しみなげくことを意味します。もっとも、学業が優れている「優秀」や、最後がとても立派である「有終の美」の「有終」と発音が同じため、あまり使われていません。 反面、字面が「憂鬱」に負けず劣らず叙情的なため、小説など、特に純文学では多く用いられてきています。使い方としては、「憂愁に閉ざされる」「憂愁に包まれる」などがあります。なかなか晴れ間の見えない曇天を現しているかのような表現です。

見るからに暗い?沈鬱の意味

沈む、という漢字に鬱。見るからに「落ち込んでる様子」と分かります。沈鬱(ちんうつ)というのは、読んで字のごとく「気分が沈んでふさぎこんでいること」という意味です。

「気分が鬱々」気鬱の意味

気鬱(きうつ)は、「気分がふさぐことや、心が晴れ晴れしないこと」という意味を持ちます。「気分が鬱である」ということを略語にしたような字面で、実に分かりやすいです。

英語では「メランコリー」

憂鬱の読み方・意味と由来・使い方・類語|憂愁/沈鬱/気鬱

メランコリー(melancholy)というのは憂鬱の英訳で、気分が重苦しくふさぐことや、憂鬱を意味する言葉です。メランコリアとも言います。キリスト教のカトリックにおいては「暴食」「怠惰」「傲慢」などという「七つの大罪」というものが存在しますが、その前身となっている「八つの枢要罪」の一つに憂鬱が入っています。それだけ人は憂鬱な時間に悩まされてきたとも言えます。 メランコリーという言葉よりも、どちらかと言えば憂鬱な時には「ナーバスになった」と使いますが、ナーバスというのは本来、神経質であるとか神経が過敏なさまを意味しますので、憂鬱とは少々意味合いが違ってきます。

「鬱」が繰り返し?「鬱々とする」の意味

「鬱々(うつうつ)とする」というのは、気持ちが晴れない状態のことや、なんとなく落ち込んでしまっているさまを意味します。心がもやもやしてしまい、「なにか良いことないかしら」と願ってしまう時は、まさに鬱々としている状態と言えるでしょう。

大腐り

「気持ちが腐る」とか「ふて腐れてしまった」という表現はよく使います。腐るというのは、思いどおりに行かなくて滅入ってしまうことを意味します。 大腐り(おおぐさり)というのはその最大級とでも言いましょうか、ひどく気を落としたり、大いに腐ることを意味します。「すごくふて腐れた」ということです。 ただ、この大腐りというのは、賭け事や博打などで大負けすることも意味しますので、普段この言葉を使っていると「競馬とか競輪が好きなのかしら」と誤解されかねないのでご注意を。

憂鬱よりちょっと軽め?「湿っぽい」

「梅雨が近いから湿っぽいね」などと普段お天気の関係で使いますが、湿っぽいという言葉には「湿り気が多く、じめじめとしている」という意味も確かにありますが、他にも「気分や話の調子に活気がなく、沈んでいて陰気くさい」という意味もあります。あの人さいきん湿っぽいね、という具合に使うこともできます。

落ち込んだら高くジャンプ!

憂鬱の読み方・意味と由来・使い方・類語|憂愁/沈鬱/気鬱

人間は感情動物ですから、ハイテンションになることもあれば憂鬱になって沈みがちになることもよくあります。だからといって、くよくよしていても自分も物事もあまり変わらないことも多いです。落ち込むだけ落ち込んだら、次は笑顔になるための準備をしていきましょう。 例えば好きな服を着たり、友達と楽しくランチをしたり、音楽を聴きながらストレッチや深呼吸をして、心や体の空気を入れ替えることも重要です。 「明けない夜はない」という言葉のように、いつまでも憂鬱な時間が続くわけではありません。憂鬱な時間は「よし、いっちょ頑張ってみるか」と元気を出して、更なる高みを目指す前段階だと思えば良いのではないでしょうか。

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