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更新日:2024年10月07日
「おぼこい」という方言についてまとめました。どの地方で使われているのか。どんな意味を持っているのか。「おぼこい」と言われた時どんな反応をすればよいか。方言は使わなくても問題はありませんが、知識として意味を知っていると、日常生活の会話の中でとても役に立ちます。
皆さんは、今までに「おぼこい」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。あるいは実際に「おぼこい」と言われた経験をお持ちの方はいるでしょうか。「それってどういう意味なんだろう」とわからなかった人もいるでしょう。これは方言ですから、意味がわからなくても心配はいりません。ここでは「おぼこい」の意味や使い方に関して詳しく解説していきます。
「おぼこい」は「おぼこ」と言う名詞が形容詞化したもので、①子供っぽい②幼稚な③初々しく未熟なさま④まだ世間のことをよく知らず、世なれていない、などの意味を持ちます。もともと主に関西地方で使われていた言葉ですが、現在では関西地方以外の地方でも使われることがあります。
【同義語】処女(生息子)の ・ 世慣れしていない、世俗的ではない・ ナイーヴな・ 天真爛漫(てんしんらんまん)な・純真な・うぶな・初々しい・ 無邪気な・あどけない・晩生(おくて)の・無垢な などが挙げられます。 【対義語】すれた・すれっからしの・熟成した・大人っぽい・大人びた・早熟の などが挙げられます。
魚の中には出世魚と言って、成長に従って名称の変わるものがあります。ぶり、スズキ、まいわしなどと同様、ぼら(漢字では鯔)は代表的な出世魚です。ぼらは主に関東地方で、オボコ、イナッコ、スバシリ、イナ、ボラ、トドと呼び名が変わります。この「オボコ」が子供などの幼い様子や、可愛いことを意味する「おぼこい」の語源 になったと言われています。
また別の説には、生まれたばかりの赤ちゃんを意味する「産子(うぶこ)」が「おぼこ」に転じ、そこから「おぼこい」と言う言葉が生まれたというものもあります。現に一部の地域では「おぶこい」を「おぼこい」と同じ意味で使われているところもあります。
「おぼこい」より先に生まれた「おぼこ」と言う言葉には①結婚していない女性②処女③男の味を知らない女性と言う意味があります。そして漢字では少々生々しくはありますが当て字で、「未通女」と書くことがあります。例えば花柳界(芸者・遊女などの社会)では、男性と関係を持った事のない女性を意味し、「おぼこ」は貴重な存在として扱われていました。 「おぼこ」を「未通女」と書くなら、「おぼこい」は漢字で表すと「未通女い」と表すことになります。パソコンの機種によっては、「おぼこい」と打てば「未通女い」と変換されるものもあります。 また同じく当て字で「童女」と書いて「おぼこ」と読む場合がありますが、形容詞として「童女い」と書いて「おぼこい」と読む例はこれまでに紹介されていません。万葉時代には「未通女」と書いて「おとめ」と読んだという記録も残されています。
記載されている内容は2018年02月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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