IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

雇用保険と社会保険|違い・加入条件・パート/アルバイト/扶養家族

社会人常識

毎月のお給料から天引きされている「雇用保険料」「社会保険料」。これらがどのような保険制度で、どのような保障がなされているかご存知でしょうか。さらに、どのような人が加入できるのか、どれくらいの金額を納める必要があるのかについても詳しくご説明します。

更新日時:

雇用保険と社会保険、その関係

会社にお勤めの多くの方が、毎月のお給料から「雇用保険料」「社会保険料」が天引きされています。しかしながら、その詳細についてはご存知でしょうか。 本記事ではその詳細や違い、どういったメリットが受けられるか、どのくらいの金額を負担する必要があるのかについて詳しくご紹介します。

雇用保険とは

雇用保険は国が管理運営を行う保険制度です。原則的に、働く人を雇っている企業や事業主は加入することが義務付けられています。 雇用保険と言えば、働いている人が職場を辞めたり解雇されたときなど、失業したときの「失業給付」や、新たな職場で働くときのために職業訓練を受けられるなど、再就職のための支援を受けられることは広く知られています。 その他にも、育児や介護のために仕事を長期間休まなければならないときも、一定の要件を満たした場合に給付を受けることができる制度もありますが、それはこの雇用保険制度からまかなわれています。 また働く人だけではなく、雇う側の企業や事業主側にもメリットがあります。企業内での人材育成や人材確保のための施策を打った場合に、一定の要件を満たした上で雇用保険よりさまざまな助成金を受け取ることができます。

社会保険とは

社会保険とは、「医療保険」、「年金保険」、「介護保険」この3つの保険のことを総称しています。

その1 医療保険

社会保険の中のひとつである医療保険とは、ケガや病気、出産、死亡などの際の国の保障制度です。そのときに負担した費用の一部を受け取ることができたり、国が負担してくれることになります。一般的に企業などで働いている人は「健康保険」、自営業・パートアルバイトなどの短い時間で働く人・働いていない人などは「国民健康保険」に加入することになります。

その2 年金保険

社会保険の中のひとつである年金保険とは、老後の生活への保障、障害がある人への保障、死亡したときの保障が主な範囲です。その人がこれまでに積み立てた金額に応じて、老後に年金を受け取ることができます。 そのほかに、病気やケガで障害を負った場合に受け取れる障害年金や、積み立てた本人の死亡により家族・遺族が年金を受け取れる遺族年金などがあります。一般的に企業に雇われて働いている人は「厚生年金保険」、自営業者・パートアルバイトなどの短い時間だけ働く人・働いていない人などは「国民年金」に加入することになります。

その3 介護保険

社会保険の中のひとつである介護保険とは、高齢者や、老後に一人で生活することが困難な介護が必要な人に対しての保障制度で、認定を受けることにより訪問介護を受けたり、老人福祉施設を利用するなどの福祉サービスを受けることができます。 介護保険は40歳以上の働く人に加入が義務付けられています。保険料は、65歳未満の人は企業で加入している健康保険や国民健康保険などの医療保険に含まれており、65歳以上になると原則として年金から天引きされる形で納めることになります。

「雇用保険」と「社会保険」の違い

つまり上記で説明したとおり、雇用保険と社会保険はその役割が異なります。 「雇用保険」は働く人が継続的に仕事を続けることができないときや次の仕事を探すときなどの働く人のための保障制度です。 一方、「社会保険」はその人やその人の家族・配偶者の人生においてリスクが生じるときときのための保障制度です。

「社会保険」の捉え方

また社会保険は、上記であげた保険の総称という意味合いのほかに、その意味をより広義にとらえるときに使われる言葉でもあります。 上記で示した、「雇用保険」「医療保険」「年金保険」「介護保険」の他に、企業や事業主の加入が義務付けられている「労災保険」の、この5つの保険を総称して、国民のいざというときのリスクを保障する制度、という広い意味としてとらえることもあります。

それぞれへの加入条件

雇用保険と社会保険の概要についてはお分かりいただけましたでしょうか。ここからは、それぞれの保険の加入条件がどのように定められているかについてご紹介します。

雇用保険への加入条件

31日以上継続してその企業や事業主に雇われる見込みがあり、週20時間以上働くことになっている労働者に対して雇用保険が適用されることになります。そのため企業や事業主は、労働者にこの条件での勤務見込みがある場合は、速やかにハローワークへ届出を行い雇用保険へ加入させる義務があります。

社会保険への加入条件

1年以上企業や事業主に雇われる見込みがあり、週20時間以上の所定労働時間(企業の就業規則や雇用契約書で定められている、その人が働くことになっている時間)、かつ月額88,000円以上の所定内賃金(残業代などの毎月変動するものを除いた、毎月固定的に支給されている賃金)で労働契約されている人は社会保険に加入することができます。(従業員数500人以上の企業や事業主の場合。従業員数500人以下の事業主の場合は労使間での合意が必要) これは平成28年10月(一部、平成29年4月)から改定されて大きく緩和された要件で、それまでは週30時間以上の所定労働時間でないと社会保険へ加入することができませんでした。

パート・アルバイトの雇用保険・社会保険

このような公的な保険は、正社員やフルタイムで働く人たちだけのもの、というイメージをお持ちではありませんか。ここからはパート・アルバイトなどの短い時間だけ働く、いわゆる非正規労働者が保険に加入することができるかどうか、また加入したときのメリットやデメリットについてご紹介します。

パート・アルバイトでも加入義務がある?

パート・アルバイトなどのいわゆる非正規労働者であっても上記で示したような加入条件を満たして働いている場合は、雇用保険および社会保険に加入しなければなりません。

加入することによるメリット

雇用保険に加入することにより、働いている人は多くのメリットを受けることができます。一定の要件を満たすことで万が一その仕事を失ったときに給付を受けることができたり、出産や育児に伴って仕事を休まざるを得ないときにも給付を受けることができます。 また、社会保険に加入することにより将来もらえる年金が増え、さらに保険料の半分を会社が負担してくれるというメリットもあります。

加入することによるデメリット

雇用保険料においては加入者の負担はそれほど大きな金額ではありません。そのため、加入者にかかるデメリットはほとんどないと言えます。 一方、例えば今まで配偶者の扶養内で働いてきた人にとっては、労働時間や収入が増えたときに必然的に社会保険に加入する必要が出てきます。そうなると、ある一定以上の収入がないと、扶養内で働くほうが実質効率的で税負担が少ない場合もあります。ご自身の収入と保険料とのバランスが気になる場合には、一度企業の労務担当などに確認されることをおすすめします。 そうでない場合は、雇用保険も社会保険も加入することのメリットのほうが大きいと言えるでしょう。

扶養家族であっても、雇用保険に加入できる?

配偶者の扶養内で働いているということと、雇用保険に加入するかどうかについてはまったく種類の異なるお話です。扶養に入っているからと言って雇用保険に加入できないということも、雇用保険に加入しているからといって扶養に入れない、ということも同じくくりの中で判断されることではありません。 それぞれの保険の加入要件や、扶養の範囲に応じて適宜必要なものに加入をする必要があります。

雇用保険と社会保険の金額は?

雇用保険料と社会保険料はだいたいどのくらい支払う必要があるのでしょうか。それぞれの保険料について、ご紹介します。

雇用保険料

雇用保険料は「毎月の給与総額」に「雇用保険料率」を掛けて算出します。毎月の手当の変動などにより、給与額が変動することによって毎月雇用保険料が変わります。業種によりその雇用保険料率は変わりますが、一般で給与総額の0.9%です。(平成29年度)そのうち労働者は、0.3%を負担することになります。

社会保険料

医療保険も年金保険も、「標準報酬月額」というものと「等級」というものにより保険料が算定されます。そのため働く人ごとでその金額は大きく変わりますが、医療保険と年金保険(健康保険と厚生年金)で約13.6%が給与から控除される計算となります。

雇用保険と社会保険の会社負担

雇用保険は、加入に伴い会社にも負担義務があります。また、会社に勤めていて社会保険に加入している場合は、こちらも会社が一部を負担してくれます。会社はだいたいどのくらいの金額を負担しているのでしょうか。

雇用保険の会社負担

雇用保険は労働者が0.3%を負担(一般)すると述べました。一方で会社は0.6%を負担します。あわせて0.9%が平成29年度の一般の雇用保険料率となります。

社会保険の会社負担

社会保険については、労働者と会社側でほぼ同額を負担することになります。

雇用保険と社会保険料の控除について

労働者は自分やその配偶者などが社会保険料を支払った場合、その支払った金額について所得控除を受けることができ、これを社会保険料控除といいます。控除できる金額は、実際にその年に給与や年金から差し引かれた金額のすべてです。

雇用保険や社会保険は、しっかり理解し使いこなそう!

雇用保険や社会保険は、しっかり理解し使いこなそう!

いかがでしたでしょうか。雇用保険料や社会保険料は、毎月の給与明細からかなり大きな額が引かれます。そのため、あまりいいイメージがありませんが、一方で毎月の雇用保険も社会保険も、わたしたちの生活のリスクに備えた国の保障制度への掛け金です。 毎月保険料を支払うだけではなく、それがどう使われているのかを理解することによりそのありがたみについても理解することができます。さらに、その毎月の負担があることにより、自分や家族のいざというときの生活も守ることができます。しっかり理解し、使いこなせるといいでしょう。

短期・単発のアルバイト探し!

短期・単発アルバイトや、日払い・日雇いバイト探しキャストポータルにお任せ! キャストポータルはフルキャストが運営する登録制アルバイトサイトです。

関連タグ

アクセスランキング