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「タンジブル」の意味と例|タンジブルビッツ/災害対策支援システム

言葉の意味

普段の生活であまり聞きなれない言葉に、タンジブルという言葉があります。タンジブルは、どのような言葉で、どのような場面で使う言葉なのでしょうか。コンピュータ用語としても使われるタンジブルについて、詳しく確認してみましょう。

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「タンジブル」とは

「タンジブル」とは

「タンジブル」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。日常の生活を送っている中で、あまり耳にすることがなく、聞いたことがないという人も多いのではないでしょうか。インターネットなどの専門用語として耳にしたりすることがある人もいますが、普段の生活を送っているだけでは、あまり耳にする言葉ではありません。 タンジブルという言葉について、意味やどのようなシーンで使われるのか、見てみましょう。

「タンジブル」の意味

この「タンジブル」という言葉は、実態のあるもの、触れられる、認知できるという意味がありました。また、効果的な・重要なという意味や事実や根拠が「明確な」という意味もあります。 語源は、ラテン語のタンジェールという言葉で、触れるという意味からきています。三角関数のタンジェントは、日本語では正接と呼ばれるように、接するという意味が本来の意味となります。

「タンジブル」の反対語

この「タンジブル」ですが、反対語もあります。反対語は、「インタンジブル」といいます。タンジブルの意味が触れられる、触知できるという意味でしたので、反対語であるインタンジブルは「触れられない、触知認知不可能」というような意味になります。 分かりやすく考えてみると、例えば「左」・「右」というのは形がありません。これが「インタンジブル」ですが、リモコンの「左ボタン」や「右ボタン」というものは、「インタンジブルなものをタンジブルにした」といえます。 また、海に行って景色を見たりすると感動するのが「インタンジブル」だとすると、魚を釣って触れたり潮干狩りで貝を採って触れたりするのが「タンジブル」になります。

「タンジブル」の英語

タンジブルは、英語からきた言葉です。英語では、「tangible」と書きます。英語での使われ方としては、『tangible assets』で有体資産、『tangible property』で有体財産を表すようになります。『That becomes tangible.』といった文になると、「その問題が顕在化する」といった内容の意味で使われます。

タンジブルコンピューティングとは

タンジブルコンピューティングとは

現在のコンピュータによる作業では、複数人で同時に作業することができません。また、何らかの複雑な数式や化学式を、旧来のキーボードなどのインターフェースなどで入力しようとすると、紙などに手書きするよりも時間がかなりかかってしまいます。 タンジブルコンピューティングとは、このような「インターフェースによる制約」というものを取り払い、人間とコンピュータとの距離を今まで以上にさらに短くするものです。

タンジブルビッツ

タンジブルビッツ

タンジブルビッツとは、マサチューセッツ工科大学の教授である石井裕氏が提唱し研究を行うユーザーインターフェースの形態です。既存のコンピュータの概念を一新し、形のない情報を直接触れることができるようにした、より実体感のあるインターフェイスといえます。 私たちがパソコンを使う際に普段使っているマウスやキーボードは、コンピュータの画面上にあるウィンドウやアイコンなどを操作します。このような入力装置のようなものを「グラフィカル・ユーザ・インターフェイス」といいます。 これに対し、タンジブルビッツは、目的によって多様な形態を持った機器自体を直接操作することができるインターフェイスを目的にしています。 タンジブルビッツの例としては、ブラシで触ったものを映像として取り込み、その映像をインクとして使って絵を書くことができます。これを「I/O Brush」といいます。

タンジブルユーザーインターフェース

タンジブルユーザーインターフェースは、これまでのマウスやキーボード、ディスプレイといった従来のインターフェースの枠組みを超え、ユーザがデジタル情報と直に接することができるイメージのものです。 防災システムやマウスやキーボードを使わなくてもプレゼンテーションができる「プロジェクションテーブル」、ガラス瓶にデジタル情報として音楽を詰め込み、ふたを開けると音楽が流れる「ミュージックボトル」などがあります。

タンジブル災害対策支援システムとは

タンジブル災害対策支援システムとは

「タンジブル災害対策支援システム」とは、タンジブルユーザーインターフェース技術を応用した、大地震や大洪水などの災害発生時などの支援システムです。 これは、従来紙の地図にマジックなどで書いて活動していたものを、デジタルシートに投影されたものにデジタルペンで書きこむことができるというもので、書いたものはサーバを経由して他拠点と共有することが出来るというシステムで、訓練などでは防災意識の向上を図ることができ、実際に災害が発生してしまったような場合でも、迅速な対応を行うことができます。

タンジブル災害対策支援システムの特長とは

特長1

タンジブル災害対策支援システムは、「いざというときに誰でもすぐに使えることができるシステムであれば、活動が迅速に行うことができる」というポイントを押さえ、デジタルペンと簡単メニューで直感的に操作することが可能です。利用方法の習熟もスピーディーに行えます。

特長2

現場で起こっている5W2Hの情報が、正確に伝えることができるので、災害対策室などの意思決定について迅速に行うことができるようになります。

特長3

入力した情報は、瞬時に保存されていくため、被災地でのまさかの電源断が発生した場合でも復旧後継続して対応できます。また、これらの情報を使うことで過去の災害を学習し、学び復習することが可能です。

特長4

他拠点との接続や同拠点内でもサーバ接続を行うことで、複数台での連携が可能であり、遠隔地のリアルタイム情報を共有することができます。

タンジブルとインタンジブルの例

タンジブルとインタンジブルの例

先にも紹介しましたが、タンジブルとインタンジブルは対義語です。タンジブルについては、実体のあるもの、触れることができるものというイメージに対し、インタンジブルは、触れられないものというイメージでした。 例えば、動物園で動物にエサやりをしたり、うさぎなどの小動物を抱っこしたりして触れて体験することができる経験はタンジブルですが、イルカライブショーやペンギンショーのような見て体験することができる経験はインタンジブルといえます。このような触れることがなく体験できるようなサービスもインタンジブルだといえます。

タンジブル・ウエラブルデバイスの例

タンジブル・ウエラブルデバイスの例

タンジブル・ウエラブルデバイスとは、腕や頭部などの身体に装着して利用することを想定した端末の総称をいいます。デバイスとは、「端末」や「装置」という英語で、ウエラブルとはwear(着る)とable(~することができる)という言葉が引っ付いたwearable(着ることが出来る、身に付けることができる)という言葉です。つまり身に付けることができるコンピュータといえます。 身に付けると持ち運ぶは違い、スマホやタブレット端末のように持ち運ぶことができるコンピュータについてはモバイルと呼び、ウエラブルデバイスと区分されています。 タンジブル・ウエラブルデバイスには、ヘッドマウントディスプレイやそれに転送するディスプレイ端末などがあります。離れたところから作業者に指示ができるようなイメージのデバイスです。

タンジブルを意識してみよう

タンジブルを意識してみよう

タンジブルについて確認してきましたがいかがだったでしょうか。タンジブルとは、聞きなれない言葉でしたが、言葉のイメージは頭に残ったのではないでしょうか。 コンピュータを利用した災害支援などの場で、各段に対応速度を上げることができるようになったのが、このタンジブル緊急対応支援システムでした。触れることができる情報は、より多くの人命救助をできるようになりました。 ウェアラブルデバイスもタンジブルの概念を取り込み進化してきたことにより、より正確な作業指示を出せるようにもなってきました。 このように、意識して周囲を見渡してみると、タンジブルやインタンジブルという考え方で区分できるものはたくさんあります。タンジブルやインタンジブルの意味を理解し、使いこなしてみましょう。

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