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バックボーンの意味・ビジネス/IT用語としての意味

言葉の意味

ビジネスの場、とりわけITビジネス分野でよく目にする「バックボーン」という用語ですが、実は誤った使い方をしている人も多い用語でもあります。その意味や利用場面を合わせて整理しています。「バックボーン」を正しく使えるビジネスパーソンを目指しましょう。

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バックボーンの意味は?

ビジネス、とりわけITビジネス分野でよく目にする「バックボーン」という用語ですが、実は誤った使い方をしている人も多い用語です。そこで、その意味や利用場面を紹介します。「バックボーン」を正しく使えるビジネスパーソンを目指しましょう。

「バックボーン」の意味は?

国語辞典における「バックボーン」の意味は次のとおりです。

バックボーン【backbone】の意味 1 背骨。 2 思想・信条などの背景にあり、それを成り立たせている考え方。精神的支柱。 3 インターネットなどの通信ネットワークにおける、事業者間を結ぶ高速・大容量の回線。コアネットワーク。基幹回線網。基幹通信網。基幹網。 出典:デジタル大辞泉(小学館)

英語のbackboneの意味は次のとおりです。

backbone 【名】 《解剖》背骨、脊柱 支え柱 気骨 《イ》基幹回線 《生化学》主鎖

いずれの意味も、もともとは身体の背骨を表しています。背骨は身体の中心にあって、身体を支える屋台骨です。人間を含む動物の背骨の持つイメージが発展し、個人や企業などの中心的な考え方や方針の根幹としての意味も含んでいます。 上記に加えて、通信ネットワークの背骨にあたる部分として、ネットワークとネットワークを結ぶ重要ネットワーク/基幹ネットワーク部分を「バックボーン」と表現します。通信ネットワークにおいて、集線装置間や拠点間、あるいは事業者間、国家間などを結ぶ大容量の通信回線網のことを意味します。 それぞれの意味を利用シーン毎に紹介します。

ビジネスでのバックボーンの意味は?

ビジネスの場面においては、バックボーンは主に「人や組織の基本方針・信条の背景あるいはベースとなっている考え方、精神的支柱」の意味として使われます。こちらでは、人、組織に分解して意味や使用例を確認します。

人のバックボーン

人に対してバックボーンという用語を利用する場面は次のとおり整理できます。 例) ・田中さんの考え方の基本となっているバックボーンは主に学生時代の社会貢献活動により培われた。 ・佐藤さんの情熱的なプロジェクト推進のバックボーンは、20代の頃のヘルプデスクの活動がベースになっている。 いずれもバックボーンは過去の経験がベースとなって蓄積・形作られています。苦労した経験や多くの人や経験により鍛えられた考え方は、その後のその人の生き方や考え方のベースになります。そして個々の細かい活動や考え方はこの基本的な考えの影響を受けます。 また、過去の経験や積み上げられた考え方がその後の人生や社会人生活に活用され、成功体験につながることで、信条や考え方はより強固になり、自信へとつながっていきます。 上記のようなその人が持つ基本的な考え方の背景や、信条を支える経験などがバックボーンの意味となります。

組織活動におけるバックボーン

組織は目的をもって設立、存在しており、その目的を果たすために組織活動を推進します。目的や組織活動のゴールには、組織を構成するメンバーや組織そのものの考え方や思想が反映されています。そういった考え方や思想は、それまでの組織活動の経験上得られた考え方や、構成する組織メンバーの経験や考え方の上になりたっています。 このような考え方や思想のベースにあるもの、あるいはその背景が組織活動における「バックボーン」の意味となります。

ビジネスでのバックボーンの使用例

ビジネスにおけるバックボーンの使用例を例示します。 ・✖✖学園は浄土宗をバックボーンとして設立された学園です。 ・仮面ライダーシリーズや戦隊モノシリーズには、テレビ、映画、玩具などを含めた共通のバックボーンとなる世界観が用意されている。 ・コミュニティ活動を支える、理論的バックボーンに関する議論は、コミュニティに参加するメンバーによりなされるべきです。

IT用語としてのバックボーンの意味

IT用語におけるバックボーンの意味も、「背骨」から派生した意味となります。主に「バックボーンネットワーク」という使い方をされます。通信ネットワークの背骨、基幹となるネットワークといった意味となります。 通信ネットワークを整理しながら、バックボーンの意味を整理します。

ネットワーク

コンピュータ同士を有線でも無線でもLAN(Local Area Network:ローカルエリアネットワーク)と呼ばれる機構で結ぶことにより、コンピュータ同士でコミュニケーションをとることができるようになります。また、このコンピュータがサーバーと呼ばれる役割を担うと、サーバーに情報を蓄積したり、蓄積された情報を任意の形で取り出すことができるようになります。 ITにおけるネットワークとは複数のコンピュータや電子機器などを繋いで信号やデータ、情報をやりとりすることができるコンピュータネットワークあるいは通信ネットワークのことを意味します。

ネットワークにおけるバックボーン

一つのLANの中には複数のコンピュータを参加させることができます。この独立したLAN同士を繋げてネットワークを拡大させることができます。参加するコンピュータの数ややりとりする情報が増えるとLAN内の通信が増えることになります。LANとLANを繋げるということはこの増えた通信も引き受ける必要があります。 この繋げる部分のネットワークは重要かつ十分な通信量を賄える帯域や品質を備えるそなえる必要があります。このLANとLANをつなぐネットワークの部分をットワークを支える基幹部分という意味でバックボーンLANあるいは単にバックボーンと呼びます。その重要性を支えるため通常LANよりも太い回線や高機能なネットワーク装置で構成されます。

インターネット

普段何気なく使用しているインターネットは、すでに電気やガスと同じ様な公共財として機能しています。そもそもインターネットとは、共通の通信仕様に基づいてさまざまな組織が運用するネットワークを相互に接続した地球規模の通信ネットワークのことです。 Webを参照することをインターネットを参照するというケースもありますが、厳密にいうとWebサービスはインターネットを利用したサービスの一つです。その他インターネットを利用したサービスには電子メールなどがあげられます。

プロバイダとバックボーン

インターネットに接続するためには、すでにインターネットに参加しているネットワークに接続する必要があります。インターネットへの接続仲介をサービスとして提供している事業者を「インターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider:ISP)」と呼びます。 家庭からインターネットへ参加する場合には、このインターネットサービスプロバイダと契約し、通信会社が提供する回線を利用してインターネットに参加します。 インターネットサービスプロバイダ同士、あるいは上位のインターネットサービスプロバイダと接続するネットワークをインターネットバックボーンネットワーク、あるいは単にバックボーンと呼びます。

日本国内の主なインターネットバックボーン事業者

インターネットバックボーン事業者が担当する部分は、インターネットバックボーンを経て、IX(*)までの接続の部分となります。 日本国内の主なインターネットバックボーン事業者には以下の各社が存在しています。 ・インターネットイニシアティブ(IIJ) ・NTTコミュニケーションズ ・KDDI ・ソフトバンク (*)IX:インターネットエクスチェンジ(Internet Exchange point)。インターネット上のISP、あるいはインターネットデータセンター(IDC)同士を結ぶ相互接続ポイント。

「バックボーン」の意味と使い方を正しく理解して適切に対処しよう

意外と誤った理解の人が多い「バックボーン」の意味やその使い方について整理しました。 ビジネスシーンでは人や組織の考え方、信条の背景、精神的な支柱をバックボーンと呼びます。 IT用語としては、ネットワークとネットワークを結ぶ基幹ネットワーク部分や、インターネットサービスプロバイダ同士を結ぶインターネットネットワーク部分をバックボーンと呼びます。 誤った理解の人の多い「バックボーン」の意味とその使い方を正しく理解し、ビジネスシーンで使いこなしていくことができれば、お客様や上司からも認められる存在になります。この機会にしっかりとマスターしておきましょう。

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