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熾烈の読み方/意味/使い方・苛烈との違い・熾の漢字の由来

初回公開日:2018年01月30日

更新日:2018年01月30日

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言葉の読み方

「熾烈な争い」などで使用される、「熾烈」の読み方と意味はなんとなく知っているけど、胸をはって人に説明できるほどではないという方も多いでしょう。ということで、今回は、「熾烈」の読み方と、それぞれの漢字の意味や成り立ちをご紹介していきます。

「熾烈」の読み方って?

「熾烈」は「しれつ」

「しれつな闘いを繰り広げている」といった言いまわしを耳にしたことはあっても、パッと見て「熾烈」という字を読める方は、実はそれほど多くないのではないでしょうか。「熾烈」の烈は知っているけど熾の字はわからないという場合もあるでしょう。 「熾烈」と書いて「しれつ」と読むこの言葉は、いったいどんな意味をもっているのでしょうか。

「熾烈」の意味とは

勢いが盛んで激しい様子

「熾烈」とは、 勢いが盛んで激しい様子を意味する形容動詞です。また、火がとてもよく燃えるさまや日差しが極めて強いさまをも表します。 メラメラと炎が立ち昇っているかのような、熱く激しい状態を意味する言葉として覚えるとよいでしょう。

「熾烈」の「熾」の漢字にはどんな由来があるの?

そもそも、「熾」という漢字を見かける機会があまりないのではないでしょうか。 部首が火だから、なんとなく火にまつわる字なのではという推測をたてやすいですが、「熾」とはどんな由来をもつ漢字なのでしょう。

火勢が盛んであることを意味する

「熾」は「シ」という読み方のほかに、常用外にはなりますが「さかん」という読み方もします。この一字だけで、かがり火が目立ってよく燃えるさまや、盛んに起こるさまの意味をもっています。 つくりの部分には、音で目印をつけて識別するという意味があります。そこに、へんとして火が加わったことにより、火を燃やして目印とすることを示すようになりました。そこから転じて、現在では、目印になるほど目立って盛んに燃えることを意味する字とされています。 「熾」の入った言葉には、ほかにも「熾灼(ししゃく)」や「熾火(おきび)」などがありますが、「熾灼」は火が盛んに燃えることを、また「熾火」は勢いの盛んな炭火を意味するように、どちらも燃え盛る火に関連する言葉です。

「熾烈」の類語

火のように激しく勢いのあるさまを意味する「熾烈」ですが、ここまで突出した激しさを表現した言葉は、ほかにどんなものがあるのでしょうか。 ここからは、「熾烈」に負けず劣らずの激しい類語を紹介していきます。

度を越えたさまを意味する「過激」

テレビや雑誌などでも目にすることの多い「過激」という言葉は、思想や手法がひどくかたよっているさまや、心身にかかる負担が度を越えているさまなどを意味します。特に思想や手法のかたよりに関しては、多くの場合、良識から外れた穏やかでないものを指すことが多いです。 たとえば、「彼は過激な思想のもとに世界平和を説いている」と聞くと、平和を実現させるためにひどくかたよった方法をとるのではという不安感を覚えるはずです。また、「彼女は過激な労働に耐えかねて仕事を辞めた」と聞くと、とんでもないブラック企業に勤めていたのではと想像するのではないでしょうか。 このように、「過激」とは、よくない方向にかたより、度を越えている場合に使われることが多い言葉です。物事の深刻さを説明するときに使うと、効果的に響くでしょう。

たいへん激しく程度が甚だしいさまを表す「猛烈」

たいへん激しく程度が甚だしいさまを表す「猛烈」
※画像はイメージです
出典: Free stock photos of fight · Pexels

「今猛烈に〜したい」「猛烈に怒っている」など、会話の中でも使われることの多い言葉ではないでしょうか。 「猛烈」は、たいへん激しいさまや、物事の程度が甚だしい様子を意味します。「猛烈にチョコレートが食べたい」と言えばとにかくチョコレートが食べたくて仕方ないという熱意が伝わるでしょうし、「私、このあいだのこと猛烈に怒ってるんだけど」と言えば、相手はあなたがとんでもなく怒っているのだと認識するでしょう。 「猛」の字は、押さえをはねのけいきりたって出る犬を表す漢字で、激しく外へ出る・発散しようとする勢いを意味します。とにかく激しく勢いがあることを示したいときに、「猛烈」という言葉はぴったりです。

強く激しいさまを意味する「強烈」

こちらも、生活の中で見聞きする機会が多いのではないでしょうか。 「強烈」とは、力や作用が強く激しいこと、またその様子を意味する言葉です。「あの人は強烈なキャラクターだ」と聞くと激しく個性的な人を連想するでしょうし、「この薬は強烈だ」と聞くと、とても強い効果のある薬なのだなと受け止める人が多いはずです。 強く印象に残るほど、程度がずば抜けているさまを表現したいときにうってつけの言葉です。

非常に激しい様子を表す「激烈」

「激烈」とは、非常に激しいこと、またその様子を意味します。あるいは、激しく光ったり燃え上がったりすることを指していう場合もあります。 たとえば、議論が白熱して強い語調で応酬が繰り広げられているとしたら、その様子は「彼らは激烈に議論を交わした」と表すことができます。また、雷が激しいときには、「激烈な稲妻が走る」こともあるでしょう。 非常に激しいさまを表すことに加えて、その激しさが光や炎の激しさと関わっていることを考慮すると、かなり「熾烈」に近い類義語といってよいでしょう。

非常に激しいことや甚だしいことを表す「激甚」

これまでに挙げた四つの類語と比べると馴染みがない印象を抱く方も多いでしょうが、「激甚」は、非常に激しいことや甚だしいことを意味する言葉です。 もしも大地震があったとしたら、「家屋の倒壊に加えてライフラインの断絶、膨大な数の死者・行方不明者を出すという激甚な被害に見舞われる」事態に陥る可能性があるでしょう。あるいは、とても激しく雨が降ったとしたら、「その日は激甚な降雨量を記録した」ということもあるでしょう。 「とても」をさらに強大にした言葉とイメージすると覚えやすいはずです。

「熾烈」と「苛烈」の違いって?

「熾烈」と字面が似ている言葉の一つに、「苛烈(かれつ)」があります。間違えやすいこの二つには、はたしてどんな違いがあるのでしょうか。 「苛烈」は、厳しく激しいことや、その様子を意味します。この言葉が「熾烈」と一線を画するのは、厳しいという意味合いを含んでいる点です。たとえば、「彼女は苛烈な人柄だ」というと、その女性は激しい気性であるだけでなく、厳しさもある人だということになります。 または、「彼らは苛烈な競争社会に身を置いている」というと、その人々が苛酷で激しい競争を繰り広げながら生きていると示すことになります。 このように、「苛烈」は激しさに厳しさの意味が加わった言葉であるため、苛酷さをニュアンスに含まない「熾烈」とは異なるのだといえます。

「熾烈」の使い方とは

言葉の意味を確認したところで、ここからは「熾烈」を使った具体例を紹介していきます。

熾烈な競争に敗れる

「熾烈な競争に敗れる」とは、つまり「激しい競争に敗れる」ということです。「熾烈な競争」でいくつか例文を挙げてみます。 ・熾烈な競争の末、彼はついに敗れた。 ・熾烈な競争に敗れた者は、舞台を去らなければならない。 ・学校では、教師の目には見えない形で日々熾烈な競争が繰り広げられている。 ・熾烈な競争の末、彼女は主役の座を勝ち取った。 ・熾烈な競争に巻き込まれて、心身ともに疲労した。 「熾烈な競争」というだけで、まるで火花を散らすような激しい競争場面が想起されます。自分自身との戦いではなく、競争相手がいる場合にこの言い回しを使ってみると、臨場感のある伝え方ができることでしょう。

戦闘は熾烈を極めた

「戦闘は熾烈を極めた」、つまり「戦いはとにかく激しかった」ということです。これに類する例文を以下にあげます。 ・国家間の戦闘は熾烈を極めた。 ・社内の派閥闘争は熾烈を極めている。 ・セール品をめぐる女性たちの戦闘は熾烈を極めた。 ・戦闘は熾烈を極めたが、ある日を境に収束へと向かった。 ・戦闘は熾烈を極め、多くの犠牲者を出した。 このように、「戦闘は熾烈を極めた」というと、一筋縄ではいかない激しい戦いの様子を表すことができます。ストレートに深刻な状況を描写する際に使えるほか、ちょっとした争いを冗談めかして伝えたいときに、あえてこの表現を採用してみるのもよいでしょう。

「熾烈」は火が燃えるような激しさを表す言葉と覚えよう

漢字が火に関わる由来をもつことからもわかるように、「熾烈」は、勢いよく盛んに燃える火のように激しい状態を表す言葉です。まだニュアンスがうまく掴みきれないという方は、「競争」や「戦闘/戦い」などの名詞の上に「熾烈な」をつけるところから始めるとわかりやすいでしょう。 これを機会に類語と併せて覚えて、まずは書き言葉として使いこなせるように挑戦してみてはいかがでしょうか。

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