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明文化の意味・類語や対義語・明文化の使い方や例文・違い

初回公開日:2017年12月29日

更新日:2020年08月07日

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言葉の意味

神代の時代から、人が群がって集落を作り共同生活を始めると、皆が安心して暮らすために何らかの「社会規範」が必要となります。その当時は紙などの筆記用具がないので「明文化」することができません。ただ、やがて世代交代が進むと「不文律」ではさまざまな問題が出てきます

明文化の意味

村社会(むらしゃかい)

ある一定の環境下において、互いに関係性を持っている自生している植物生態を「植物群落」といいます。通常これらの群落は、近隣の植生の集合体とは異なる特性を持っていることが多く、一般的に気象・地形・土質などによって影響を受けています。 人も植生と同様に、ある特定の地域に集落を形成し、有力者を頂点にした序列構造を構築し秩序を維持しながら社会生活を営みます。このような社会的活動は、今ではあまり聞くことがありませんが「村社会(むらしゃかい)」と呼ばれていました。 概ね、村社会には独特の「風俗」「慣習」「文化」などが形成されますが、それらが自然発生的に厳しい「掟(おきて)」や「仕来り(しきたり)」に変貌していき、極めて強制力が強い閉鎖的な社会構造を生み出します。 仮に、村社会の支配権力に反旗を翻したり掟を破ると、「村八分(むらはちぶ)」に合って集落で暮らすことができなくなります。

不文律(ふぶんりつ)

村社会の「掟」を一言でいえば、集落の生活を維持するための「決めごと」のことですが、集落における大きな利害関係や死活問題の発生を抑制する一面もあります。そのため、通常は強い強制力が伴い、違反者には厳しい制裁処置が執られます。 これらの掟は、集団の結束力を高める効果が大きく、実質的に集落の統制を取るためには有効な手段となります。その名残として、現在の法体系ができる以前からの「水利権」「治水権」「漁業権」などがあります。 ちなみに、基本的に「掟」や「仕来り」は、代々の権力者たちに都合良く受け継がれることが多く、いえわば「時の権力者の解釈」によって運用が異なる側面があります。それを可能にする大きな理由は、掟や仕来りはの全てが口承や伝承による「不文律」であることです。

統治(ガバナンス)

最近、テレビなどの報道で頻りに「ガバナンス」という言葉を耳にします。この言葉の意味は、「統治(とうち)」と訳されていますが、「組織を定めた規則に従って適切に運営するプロセス」と解されています。 組織を適切に運営するための「掟」や「仕来り」に相当する「規則」や「基準」が無ければなりません。ガバナンスという概念が日本に広まったのは、1990年代初頭から始った「グローバル化」によるものですが、それまで日本が馴染んできた「不文律」の習慣とはかなり異質な概念です。 急速なグローバル化の進展に伴い、日本の企業においても「企業統治(コーポレート・ガバナンス)」に対する取り組みが喫緊の課題となり、組織体系・責任権限・行動規範などの企業活動の全般ついて、規程や規則を定める「明文化」が必須条件になりました。

明文化の意味とは?

明文化の意味は、一言でいえば「考えを言語化する」ことであり、一般的には誰にでもわかるように「文章によって明らかにする」ことを意味します。 これまで、日本の企業などの組織体は、どちらかというと外部からは窺い知ることができない体質があるといわれてきましたが、そのことを揶揄して「村社会体質」ともいいます。しかし、グローバル化に対応するためにはその体質から脱却し、外部に対しても「透明化」を図ることが求められます。 組織の透明化を進めるためには、組織の活動目的や目標意外にも行動原理や規範などに関する規則や基準を定め、それによって社会的信頼性を得なければなりません。このような活動を称して「可視化」といいます。 つまり、適切な企業運営を行うために必要な事項について、網羅的かつ体系的に「規程」や「規則」として文書化し維持管理することと、必要に応じていつでも閲覧できることが重要です。

明文化の類語

明文化とは、考えなどを言語化するという意味であり、過去からの掟や仕来り、決めごとやルール、規則や規範などを文章によって明らかにすることを意味します。なお、明文化の類語としては、次のような言葉があります。 (1)可視化 (2)見える化 (3)条文化 (4)文書化 (5)マニュアル化

明文化の対義語

明文化の「明」という言葉の反対は「暗」になりますが、「暗号化」という言葉はありますが「暗文化」という言葉はありません。ちなみに、明は「明るくて見やすい」という意味であり、暗は「暗くて見えにくい」という意味ですので、全く「見えない」という意味ではありません。 一般的に、明文化されていない掟や仕来りを「不文律(ふぶんりつ)」といいます。これは文章化されていない暗黙の規則やルール意味しますが、広い意味では商売上の習わしなどを指す「商慣習」「紳士協定」、法律でいう「慣習法」や「判例法」などを意味する場合があります。 なお、不文律と似たような意味の言葉に「暗黙知(あんもくち)」があります。この言葉の意味は、人が認識することが可能な言葉として表せる知覚に対して、言葉に表して説明することができない身体の動作などを意味します。例えば、ゴルフにおけるパターの打ち方のような例が挙げられます。

明文化の使い方や例文

明文化を用いた例文には、以下のような文章があります。 (1)規則違反した場合の罰則規定を明文化する。 (2)新規物質を発見した場合の報告義務を明文化する。 (3)就業規則に家族手当の金額を明文化する。 (4)自治会の会則に理事会の権限条項を明文化する。 (5)倫理規程にセクハラやパワハラなどのハラスメント禁止条項を明文化する。

明文化との意味の違いや使い分け

成文化の意味

成文化とは、もちろん規程などを文章化することを含みますが、それ以外にも行政手続き、会議の議事録、商取引の約款などを文章化する意味合いも含まれます。 ちなみに、成文化することの大きなメリットは、全ての事務手続きや約定が明らかにできる反面、文章を作るために膨大な時間・労力・費用などが発生することがデメリットになります。 特に行政機関などが、ある事業に関する意思決定の経過や実施結果などの記録を残し、後日の検証を可能とする目的で成文化することを「文書主義」と呼びますが、最近では企業活動においてもその傾向が強まっています。

明確化の意味

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