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不知火の意味や使い方|読み方/現象/妖怪・デコポンとの違い

社会人常識

知っているようで意味を知らない言葉というのは世の中に溢れています。会話のなかで出てきたそんな単語を聞き流していませんか?意味が分からない言葉に出会った時が新しい知識を得る絶好の機会です。今回は不知火と単語について解説します、不知火が持つ意味や読み方を紹介します

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知っているようでしらない不知火という言葉の使い方と意味

「不知火」という単語を見たことはありませんか。不思議の「不」、知識の「知」と「火」の文字を組み合わせたこちらの単語、実はいろいろな意味として使われています。 日常生活ではなかなか使うことがないけれど、知っておくと知識が増える「不知火」について解説していきます。

不知火の読み方

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読み方を知らないとフチビやフチヒ、と読んでしまいそうな不知火は「しらぬい」と読みます。読みを知ると、聞いたことがある、という人も多いのではないでしょうか。 耳だけで覚えていると漢字の組み合わが連想しづらいですが、この不知火という文字はさまざまな現象やモノに意味を持たせています。

九州 八代海の沖でみられる不知火

九州の八代海(やつしろかい)は、別名・不知火海(しらぬいかい)と呼ばれています。その由縁は、旧暦の8月1日前後の深夜に八代海の沖に現れる蜃気楼のことを不知火と呼んでいたからです。 その光景は八代海の水平線にポツ、ポツ、と火が燈ったり動いたりして見える、とても神秘的な現象です。八代海沖で冷たい空気と暖かい空気がまじりあい、遠くの漁船や家屋の灯りを光源に異常屈折を起こしていると言われています。 毎年必ず見られるわけではなく、見ることができたら幸運、とされています。けっして年に一回の現象ではなく、天候の条件が合えば不知火が発生します。八代海を有する熊本県宇城市では8月31日に不知火を見る行事、八朔祭りがあり、不知火が八代海に合わられると永尾神社の宮司が不知火が出現した宣言を行います。

宇城市の永尾神社で認定証をもらおう

なんと永尾神社の八朔祭りで不知火を目撃すると認定証がもらえます。どこにも売っていない、その日だけのラッキー認定証です。不知火が現れなければもらえるわけではないので、認定証がもらえた人は本当に幸運な人と言えます。

怪火の妖怪 不知火

上記のとおり、不知火とは海の上で偶発的に起こる蜃気楼現象を意味しますが、蜃気楼と判明されるまえは妖怪の意味として不知火は呼称されていました。 船で近づいてみても近づくことができない、不気味で怪しい未知なる炎に、昔の人は龍神の灯りと考え、不知火が見えた日は漁を控えるように、とも言われていました。 現代では科学の発展で不知火の正体は判明されましたが、まだ人間と自然の関係が神秘的であった時代、妖怪という形に宿ってその現象が認知されていました。非常に古くから人々の生活の一幕にあった不知火です。有名な文献では「日本書紀」の景行天皇の九州の熊襲征伐の際にもあらわれたと記載されています。

あさひ型護衛艦2番艦 しらぬい

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「不知火」と読んで護衛艦を連想する人はミリタリー好きの人が多いでしょう。というのも現在、あさひ型護衛艦の2番艦として日本の海を護っている船の名前が「しらぬい」と命名されているからです。 しらぬいは、凡庸護衛艦として2019年に就役する予定の新しい護衛艦です。護衛艦と聞くとミリタリーに詳しくない人にはピンときませんが、護衛艦と言う名称は日本独自の船の位置づけで、意味合いとしては駆逐艦に相当します。 護衛艦の装備は大砲、機関砲などの兵装は当然のこととし、軍医・救命救急士・看護師などが勤務し医療器具を備えた手術室も備わっています。救難救護の活動にも対応できます。 事実、陸路が津波と地震被害で寸断されてしまった2011年に発生した東日本大震災では、被災海域に護衛艦・ひゅうがが航行し、災害支援にあたりました。

しらぬいのひらがな表記の意味

ひらがなで記載の意味は、海上自衛隊のすべての船は現代ではすべてひらがな明記であるからです。ひらがな表記にする意味は、戦前の帝国海軍が戦艦名を漢字表記していたので、海上自衛隊の新たに建造される護衛艦はすべて旧帝国海軍の戦艦名を引き継いでいます。そのため、差別化を図る意味をもっています。 ひらがなは日本独自の文字でもあるので、一見してあれは日本国の船だと認識しやすい、という意味でもひらが表記となっています。

美少女になった不知火

DMM.comで配信されている、艦隊育成型シミュレーションゲーム「艦隊これくしょん」は実際の戦艦を擬人化させているオンラインゲームです。不知火はそのなかで駆逐艦の艦娘として登場します。 ピンクの髪にポニーテルがトレードマークの美少女・不知火はクールな性格で登場しています。こちらのゲームで不知火の読みかたを知った人も多いのではないでしょうか。

冬から春が旬の果物 しらぬい

冬から春にかけてスーパーマーケットや八百屋にならぶ橙色の果実があります。みかん属・みかん科不知火、という品種があります。果物の不知火を知らない人はデコポン、という名前のほうが買い手には親しみやすいでしょう。 オレンジのように丸いフォルムにヘタの部分がぽっこりとおへそのように飛び出ているのが不知火の特徴です。

不知火とデコポンの違いと食べ方

しらぬい、デコポンと二つ名前があることに意味があるのか、というとデコポンは不知火の中でも特に糖度が13度以上、クエン酸1%以下の不知火をデコポン、という品種として出荷しています。 デコポンと不知火が別々の商品として販売されている意味は、厳しい条件をクリアしているかどうかとなっています。 不知火の食べ方は非常に簡単です。オレンジのように硬い皮をもっていますが、突起しているヘタの部分からみかんの要領で向いていくだけで、美味しくいただくことができます。もちろん包丁できれいに切ることもできます。 どちらも美味しさを損なうことはありませんが、お客さまに出すときなどは切り分けて食べるのがおすすめです。

和風バンド陰陽座が歌う不知火 その歌詞の意味とは

日本のヘヴィーメタルバンド、陰陽座は和風の衣装と確かなサウンドでコアなファンを獲得しているロックバンドです。楽器自体はギターやドラムなど一般的な編成ですが、歌詞のなかに日本の妖怪や古語を取り入れ、独自の世界観を構築しています。ヘビーメタルバンドによくあるシャウトはあまり取り入れていないのも特徴の一つです。 10年以上に渡りヘビーメタル界で活動をしているバンドであり、音楽的な魅力は十分備わっています。特にアニメなどへの楽曲提供で陰陽座を知ったファンも多く、サブカルチャーとヘビーメタルの懸け橋となっているバンドグループでもあります。 陰陽座の楽曲のなかに「不知火」という作品があります。海に見える不知火を自分自身の過去に見立て、悔いを歌う歌詞となっています。

5曲目 不知火 不思議な雰囲気を持つ曲。8ビートのロックナンバーですが幻想的です。 こんな曲は他のロックバンドでは聞けません。心にどんどん攻め込んできます。

不知火の歌詞が伝えたいこと

「遥かに海面を臨みて、静かに瞼を閉じれば浮かぶ」から歌が始まる楽曲、【不知火】ですが、歌詞のなかに「遥かに前世を悔いるも静かに現世の熾火が揺れる」とあります。 前世とは過去の自分を意味し、現世は現在の自分自身を意味しています。熾火とは赤く熱した炭火のことです。 不知火の楽曲全体の意味は、遠く、触れることも近づくこともできない、怪火のような過去の自分がいる。とても悔いており、あの頃に戻りたい。 しかし、現在の自分自身ではそれをすることができない。もし、近づくことができない不知火のような存在の過去に戻ることができるなら、その幻の炎で自分を焼いて欲しい。そんなことはできるはずもないから、遠くから不知火のような過去の自分を見つめている。 このように自分自身を振り返る意味の嘆きの歌となっています。

意味を知ることで身近になる言葉がある

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いかがでしたか。これまで意味を知ることがなかった言葉も、その持っている意味や、歴史を知ると、自分自身の知識のすそ野が広がることになります。 不知火の意味を調べると、日本の地方の神秘現象や、名産の果物、そして果物の違いの意味や、ヘビーメタルの楽曲など、ひとつの単語からより多くの情報を得ることができます。 生活にほとんど意味がないと思われる言葉でも、知ってみると知識が広がる単語は不知火だけではありません。ぜひ気になった言葉があれば調べてみてください。

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