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「安寧」の漢字の読み方/意味/使い方・看護用語としての意味

初回公開日:2018年01月26日

更新日:2020年03月07日

記載されている内容は2018年01月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

言葉の読み方

「安寧」という言葉を見たことはありますか?この言葉は「無事で安らか」の意味を持っていますが、多く「世の中が穏やか」の意味で用いられています。しかしながら「心身」に対しても使える表現で、看護では「安寧」を理念などに掲げていることもあります。

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「安寧」の読み方は?

「安寧」は、「あんねい」と読みます。「安」を「あん」と読むこと、「寧」を「ねい」と読むことは、どちらも音読みになります。

「安」と「寧」が持つ他の読み方

「安」は訓読みした場合「やす(い)」と読み、表外読みでは「いずく(んぞ)」と「やす(んじる)」の読み方をすることができます。名付けに使う際は、「あ・さだ・やすし」の読みも可能です。 「寧」には、常用漢字としての訓読みはありません。訓読みにおける表外読みでは、「いずく(んぞ)」「なん(ぞ)」「ねんご(ろ)」「むし(ろ)」「やす(い)」と読むことができます。また、音読みにおける表外読みもあります。その読み方では、「でい」あるいは「にょう」の読みになります。名付けに使う際は、「さだ・しず・やすし」の読みも可能です。

「安寧」の意味とは?

「安寧」が持つ意味は、「無事で安らかなこと」です。特に「世の中が穏やかに安定してること」を表す時に使用される言葉ですが、「心」の「安らかなこと」を示す時にも「安寧」を使うことができます。 「無事」は「無い事」と書きますが、ここで言う「事」は「良くない意味」でのことなので、それが「無い」というのは「心配することがない」ことを表しています。「安らか」は「心配事なくゆったり落ち着いていること」を意味します。

「安寧」の漢字が持つ意味を詳しく見てみよう!

「安寧」は「安」と「寧」が組み合わさった言葉ですが、その2つの漢字にある意味は何でしょうか。「安寧」の意味は「安」と「寧」がそれぞれで持つ漢字としての意味が関係しているため、「安」と「寧」の意味を知ることで、「安寧」の意味をしっかりと理解することにつながります。それでは、「安」と「寧」の意味を見ていきましょう。

「安」の意味

「安」は「宀(うかんむり)」を部首に持つ6画の漢字で、「安らか・安んずる・安い・安らぐ・安らぎ・置く・おもむろ・緩やか・定まる・楽しむ・好む」といった、たくさんの意味があります。

「安」の意味1「安らか」

「安らか」は、6つの意味に分かれます。1つは「静か(穏やかで変わりない)」、2つ目は「ゆったり落ち着いている」、3つ目は「何も心配がない」、4つ目は「分かりやすい」、5つ目は「簡単」、6つ目は「落ち着いており無理や不自然さがない」です。 「安寧」の意味としては、1の「静か・穏やか」2の「ゆったり」3の「心配がない」の意味が用いられていると考えられます。

「安」の意味2「安んずる」

「安んずる」は、5つの意味に分かれます。1つは「物事が落ち着く・穏やかになる」、2つ目は「心がゆったり落ち着く」、3つ目は「満足する・甘んずる」、4つ目は「心を落ち着かせる」、5つ目は「侮る」です。 「安寧」の意味としては、1の「物事が落ち着く・穏やかになる」や2の「心がゆったりと落ち着く」の意味が使用されていると考えられます。「安寧」の使い時によっては、これら意味に付け加える感覚で、3の「満足する」と4の「心を落ち着かせる」が含まれることもあります。

「安」の意味3「安い」

「安い」は、7つの意味に分かれます。1つは「他・普通より安価」、2つ目は「価値が無い」、3つ目は「心穏やか」、4つ目は「男女仲が良い・それに対する冷やかし」、5つ目は「無責任」、6つ目は「分かりやすい」、7つ目は「簡単」です。 「安寧」の意味としては、3の「心穏やか」が当てはまります。他の意味は、無関係です。

「安」のその他の意味

「安らぐ」は「落ち着いた気持ちになる」こと、「安らぎ」は「ゆったりした気持ちそのもの」を表しています。あとは「置く・おもむろ・緩やか・定まる・楽しむ・好む」とありますが、これらの意味は「安寧」に含まれないことが多いです。

「寧」の意味

「寧」は「安」と同じ部首(宀=うかんむり)の、14画の漢字です。持つ意味は、「安い・安らか・安んずる・里帰り・いずくんぞ・なんぞ・寧ろ」とされます。「里帰り」や「いずくんぞ」、「なんぞ」や「むしろ」の意味は「安寧」に関係がないので省きます。

「寧」の意味1「安い」

この意味は「安」にもありましたが、「寧」が示す「安い」の意味は「悩みなく心穏やかな状態」です。「安」の「安い」は7つの意味に分かれましたが、「安寧」の意味としては「心穏やか」の意味が用いられていると考えられますので、「安」と「寧」が各自で持つ「安寧」に関した「安い」の意味は同義と言えます。

「寧」の意味2「安らか」

この意味も「安」にありましたが、「寧」の「安い」には「穏やかで変わりない・ゆったり落ち着いてる」と「何の心配もない」の意味があり、「安」の「安らか」に含まれる6つの意味中「安寧」に当てはまる意味とされる「静か・ゆったり・心配がない」と結び付きます。

「寧」の意味3「安んずる」

上記の2つと同じく、この意味も「安」にありました。「安」の「安んずる」には5つの意味があり、その中の「穏やかになる・心がゆったり落ち着く」の意味が「安寧」の意味に関係していましたが、「寧」の「安んずる」は「安心する」の意味を持ちます。「穏やかなって心が落ち着く」と「安心する」感覚は、同じ意味だと言えます。

「寧」の意味4「ねんごろ」

「ねんごろ(懇ろ)」は、「心がこもっている・細部まで気配りする」の意味があります。「無事で安らか」という「安寧」の意味には直接的に関係する意味ではありませんが、「安寧を維持する・利用者様の安寧のために」といった使い方の際は、「ねんごろ」が意味合いとして含まれると考えられます。

「安寧」の使い方!

「安寧」が実際に使われる時、どのような形で使用することが多いのかを確認しておきましょう。

社会の安寧を乱す

「社会を穏やかな状態ではないようにする」という意味で、「穏やかに安定していた社会状態を穏やかでなくさせる」ことを表しています。日本は世界の国々と比較しても「社会の安寧」がある国ですが、たまに小規模なデモが起きるようなこともあります。それを起こされる要因となる言動などが、「社会の安寧を乱す」ことです。

社会の安寧を維持する

「社会が穏やかな状態を継続させる・保つ」の意味で、「社会の安寧を乱す」とは正反対のことになります。

看護用語「安寧」の意味とは?

看護という環境では、看護師側が掲げる理念・方針・心がけなどの中で「安寧」の言葉が用いられていることがあります。看護用語というよりは、「看護する側としての看護に対する思い・考え」を表す中での1つの表現として「安寧」の言葉が使用されています。 その場合、「安寧」には「患者さんが心配なく穏やかでいられること」の意味が込められています。「安寧」の言葉だけでそのような意味を示すことはできませんが、たとえば「患者さんの安寧を第一」などの形で「患者さんの安寧を大切に考えること」を示します。

「安寧」の類語になる言葉は?

「安寧」の言葉には、いくつかの類語が存在します。類語に挙げられる言葉は、「平安・太平・太平天下・静謐・閑寂」です。「安寧」の意味とは類語になりますが、表していることに関しては、少し違いがある言葉も存在します。それでは、「安寧」の類語をご紹介していきます。

平安

「平安(へいあん)」の意味は、「心身・社会・国家などが無事で穏やか」です。「無事で安らか」の意味を持ち、特に「世の中が穏やかに安定している」ことを表す時に使用されることが多い「安寧」とは同義になることがわかります。 「平安」の語は「平安時代(日本史における歴の区分の1つで平安京遷都〜主な政権が鎌倉になるまでの400年間くらいの時代)」の略語としても用いられますが、「安寧」の類語としては、はじめにお伝えした意味が当てはまります。

太平

「泰平」とも書きます。読み方は「たいへい」で、「世の中がよく治って平穏」の意味を持ちます。「安寧」は多く「世の中が穏やかに安定している」の意味で用いられますが、本来の意味としては「心」などが「何事もなく(=無事で)安らか」を表す時にも使用できるため、その点が「安寧」と「太平」にある違いと言えます。

太平天下

「泰平天下」とも書く、四字熟語です。意味は「世の中がよく治り穏やか」で、「太平」の意味とそれほど変わりがありません。この意味の他、「大した心配事なくのんびりしている」ことも表すことができます。 言葉の位置を替えて、「天下太平(天下泰平)」と読み書きされることもあります。歴史の話の中では、「天下太平の世」といった形で用いられることが多く、見聞きしたことがあるという方も少なくないでしょう。

静謐

「静謐」は、「せいひつ」と読みます。意味は2つ存在し、1つは「静かで穏やか」、もう1つは「世の中が治っている」です。「静かで穏やか」=「世の中が治っている」ではありますが、「静謐」の意味としては、2つは区別されています。 「安寧」は「無事で安らか」の意味を持ち、基本的には「世の中が」の意味で用いられますが、本来は「心に心配がなく安らか」を表す時にも使えるため、「静謐」とは類語になります。

閑寂

「閑寂」の読み方は「かんじゃく」で、意味は「物静か・物静かで趣ある」とあります。これは「安寧」の「静か・穏やか」といった意味と類語になる言葉ですが、「閑寂」には「趣ある」の要素が含まれています。ここにある「趣」には「風情」の意味が込められており、「風情」は「味わいがあること」です。 「風情=味わい」の意味はいろんな事物に対する表現で用いることができますが、「閑寂」の「物静か」は空気感のことになるため、その様子に「何だか良いなと思う静か雰囲気」のことを表しています。「安寧」は「静か」=「何事もなく穏やか」+「安心」という意味ですが、「閑寂」は「静か」+「趣」ということになります。

「安寧」は大切なこと!意味を正しく使おう!

「安寧(あんねい)」の意味は「無事で安らか」なことですが、一般的には「世の中」が「穏やかに安定している」ことを表す時に使われる言葉です。意味的には「世の中」に限らず、「平安」の意味のように「心身」が「穏やかに安定している」あるいは「心配事がなくゆったりしている」の意味でも使用が可能です。 心身に対しては、特に看護において用いられる表現になります。看護では、患者さんが過ごしやすいように意識する考えが持たれており、不安や心配を与えない心遣いを意識しているそうです。 これは看護としての理念であり、各施設や個人によって多少掲げている内容や心がけに違いがあったりしますが、基本として患者さん側の「安寧」を大切に考える考え方が存在しています。 看護に関しても、この世に生きる多くの人たちに関しても、「安寧」を考える重さは異なりますが、世の中も人の心も「安寧」であることは望ましいことと言えます。

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