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「醍醐味」の意味/由来/類語・どういう使い方をするか

社会人常識

「醍醐味」は(だいごみ)と読み、仏教用語の「醍醐」(だいご)に由来します。醍醐のような最上の教えという例えから、醍醐味は物事の本当の面白さを表す言葉として使われるようになりました。類語には「神髄」や「面白味」といった言葉があります。

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「醍醐味」の読み方

「醍醐味」の意味/由来/類語・どういう使い方をするか

「旅行の醍醐味」「読書の醍醐味」など、度々目にする「醍醐味」という言葉を皆さんは正しく読み、正しく使えているでしょうか。普段使うことない漢字が含まれているので、いざ目にすると読み方や意味に戸惑う方も多いでしょう。聞き覚えはあっても書けない、または読めないという方へ、今回は「醍醐味」について紹介します。

だいごみ

「醍醐味」はそれぞれ醍(ダイ)醐(ゴ)味(ミ)で(だいごみ)と読みます。「醍」「醐」の二文字は普段あまり目にしないですが、どちらも名前にも使える人名用漢字です。富山県・滋賀県・京都府に「醍醐」(だいご)の付く地名もあります。歴史で習う後醍醐天皇と同じ(だいご)の文字です。

「醍醐味」の意味

「醍醐味」の意味/由来/類語・どういう使い方をするか

「醍醐味」は主に物事の本当の面白さという意味、素晴らしい味わいの食べ物という意味、仏の最上の教えという意味の3つの意味があります。 日常的に使われるのは、物事の本当の面白さを意味する醍醐味でしょう。冒頭に出てきた「旅行の醍醐味」「読書の醍醐味」もこの意味で使われています。物事の楽しさや面白み、「これぞ神髄」というようなもの示して使われます。 仏の最上の教え、の意味は仏教用語の「醍醐」に由来し、醍醐味という言葉の由来にもなっています。非常にうまい味というのも、この「醍醐」が最も美味とされていたことから用いられています。

「醍」の漢字の意味

澄んだ酒や酒の赤い色を意味します。醐をつけ、「醍醐」という単語になることで乳製品の一種を指す単語となるので、「醍」だけだと酒を表す漢字です。読みは(ダイ)の他に(テイ)があります。

「醐」の漢字の意味

他のものが混じっていない糊状のヨーグルトや、乳を煮た時に表面に糊のようにたまるバタークリームを指します。糊という漢字から成り立った文字です。読みは(ゴ)の他に(コ)があります。

「味」の意味

「醍醐味」の意味/由来/類語・どういう使い方をするか

甘味・辛味・苦味などの舌で受ける感覚や、おもむきを意味します。「醍醐味」ではおもむきという意味で使われています。読みは(ミ)(ビ)(あじ)(うまし)(ちか)などがあります。

「醍醐味」の英語

「醍醐味」の英語は(The best part of ○○ is ~)といいます。○○の醍醐味は~だという訳です。一番のみどころといった意味で醍醐味を表現したい場合には、(The highlight of ○○ is ~)、○○の一番のみどころは~だ、を使います。

「醍醐味」の言葉の由来

「醍醐味」の意味/由来/類語・どういう使い方をするか

由来は乳製品

「醍醐味」は元は「最高の美味」を意味する仏教用語でした。乳を精製する発酵の五段階を「五味」と言い、ほのかな甘みをもった液汁とされています。それぞれ「乳(にゅう)」「酪(らく)」「生酥(しょうそ)」「熟酥(じゅくそ)」「醍醐(だいご)」と呼ばれていました。順に美味であるとされ、最後の「醍醐」は最上の味の乳製品が得られるとされていました。 現在その作り方は不明で、バター、カルピス、飲むヨーグルト、レアチーズなどに似たものなどさまざまに言われています。具体的には、酪が練乳やヨーグルトのような味、生酥がバターの味などとされ、再現実験からはバターオイルのようなものとも言われています。 昔、納税に用いられていた蘇というものが醍醐を製造する前段階の乳製品であり、作り方が規定されていたため、そこから醍醐を再現する試みが食品研究家らのてでなされています。

最高の味、醍醐味

醍醐が純水で最高の味であることから「醍醐」は仏陀の教法が「醍醐のような最上の教え」として例えて用いられるようになりました。そこから「醍醐味」は「本当の面白さ」「神髄」を意味するようになったと言われています。 醍醐天皇や後醍醐天皇は、上記の乳製品とは関係なく、地名の醍醐が由来であるという説が有力だと言われています。

今使われている仏教用語

醍醐味は仏教用語が由来ですが、他にも日常的に使われている仏教用語がたくさんあるのをご存知でしょうか。一部ですが、普段使っている意外な仏教用語を紹介します。

愛といえば、恋人や家族といった人の間にある愛が浮かぶ方が多いでしょう。ですが、仏教用語でいう愛は、欲望の充足を求める渇愛(かつあい)や愛着(あいちゃく)という意味で使われ、あまりポジティブな意味合いで使われません。

玄関

毎日出かける度に必ず通る玄関ですが、これも元々は仏教用語でした。寺院の表向き、公な人が入る門のことを玄関といいます。

若者言葉としてよく使われるようになり、会話の中でも頻繁に耳にする超は、「完全なさとり」を意味する仏教語でした。

不思議

子供のころから口にする不思議という言葉も、元々は仏教用語です。考えられない、怪しい、奇怪なことという意味で不可思議ともいいます。

迷惑

現在は他人のことで煩わしく嫌な目にあうことを指しますが、仏教用語では心に迷いを生じることや道理に悩むことを言います。

その他の意外な仏教用語

退屈、金輪際、邪魔、世界、四苦八苦、一大事、有頂天、旦那なども、もとは仏教用語です。現在日常的に使われている言葉がとてもたくさんあることに驚きます。意味は仏教用語として使われるものと少し違いがありますが、言葉の歴史を感じます。

「醍醐味」の類語

「醍醐味」の意味/由来/類語・どういう使い方をするか

物事の楽しさや面白みの意味で使われる「醍醐味」には類語はあるのでしょうか。漢字が覚えづらく書きにくい、文章にすると少し難しく見えてしまう、という時に言い換えられる言葉も紹介します。

興(きょう)。おもしろいこと、おもしろみという意味です。その場のたわむれを興と呼ぶこともあります。おもしろさを感じて夢中になることを「興がのる」、おもしろさを感じることを「興が湧く」といい、「興をそぐ」「興を添える」などと使います。 おもしろみを表す点で類語とされています。

曲(きょく)。おもしろみや愛想のこと。音楽の作品である曲と同じ漢字、同じ読み方です。「曲のないことをいう」「曲もない集まり」などと使います。手品などの変化に富んでいておもしろみのある技芸や趣向を凝らした技も曲と呼びます。 おもしろみを表す点で類語とされています。

味(あじ)。そのもののもっている趣やよさのこと。気のきいたことをすることを「味なことをする」と言ったり、「味のある演技」「味のある作品」などのように使います。

持ち味

持ち味(もちあじ)。そのものが持っている他にはないそのもの独自の味わいのことです。「持ち味がよく発揮される」などのように使います。

面白さ・面白み

面白みは面白味とも書きます。子どもにも一番伝わりやすいかみ砕いた簡単な言い換えでしょう。 【例文】 ・普段できない経験ができるのが海外旅行の面白さだよね。

美味しい所

物事の一番楽しみな所、という意味で「醍醐味」を使う場合にはこの言い換えもできます。 【例文】 ・いつもは大変だけど、人の笑顔を見られるのがこの仕事の美味しい所だ。

神髄

真髄とも書きます。神髄は物事の中心や最も肝心な点、その道の奥義という意味です。奥義とは学問や武術などの最も大事な事柄の事を意味します。 ・武道の神髄を味わう。

「醍醐味」の使い方

「醍醐味」の意味/由来/類語・どういう使い方をするか

具体的に「醍醐味」の使い方を例文で紹介します。 【例文】 ・普段できない経験ができるのが海外旅行の醍醐味だよね。 ・いつもは大変だけど、人の笑顔を見られるのがこの仕事の醍醐味だ。 ・武道の醍醐味を味わう。 ・人生の醍醐味とは何だろう。 ・疑似体験ができるというのが、読書の醍醐味だ。

正しく使おう「醍醐味」

「醍醐味」の意味/由来/類語・どういう使い方をするか

「醍醐味」の意味や使い方はお分かりいただけましたでしょうか。由来が乳製品だったというのはとても意外だと感じた方が多いでしょう。仏教用語としての醍醐味はなじみがないですが、言葉には古い歴史があるので納得です。 少し難しそうなイメージの「醍醐味」ですが、現在使われている意味はあまり難しかったり複雑なものではないので、会話や文章の中で正しく使ってみましょう。

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