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然の読み方と意味・然がつく熟語の読み方と意味・然のつく名前

社会人常識

「自然」「全然」など、「然」を使った熟語には、よく使う熟語がたくさんあります。しかし、「然」にどのような意味があるか聞かれたときに、すぐに答えられない人は多いでしょう。本記事では、「然」の読み方と意味、名前を含めた使い方についてご紹介します。

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然の読み方

突然、「然という漢字の読み方は?」と聞かれて、いくつの読み方を、思い浮かべることができるでしょうか。「然」は、音読みでは、「ゼン」、「ネン」と読むことができます。訓読みでは、「しか(り)」「しか(し)」「しか(も)」「も(える)」と読むことができます。これらの訓読みは、表外読みに分類される訓読みなので、読めない人も多いと考えられます。

ゼン

「ゼン」は、「然」という漢字の音読みのひとつです。「自然(しぜん)」、「悠然(ゆうぜん)」などに使われている読み方で、「然」という漢字の、なじみのある読み方といえます。

ネン

「ネン」も、「然」という漢字の音読みのひとつです。「天然(てんねん)」「自然薯(じねんじょ)」などに使われている読み方です。

しか

「然」は、訓読みでは「しか(り)」「しか(し)」「しか(も)」と読みますが、表外読みに分類されているので、常用漢字にはない読み方として位置付けられています。「然」を「しか」と読む読み方は、現代文よりは、古文の中で多くみかけます。

然の意味

「然」という漢字には、大きく分けると、次のように分類でき、それぞれ異なる意味をあらわしています。 ・肯定・是認を表す語:しかり。そのとおり。正しい ・語の後につけ状態を表す ・接続の助字:しかし。しかして。しからば。しかるに。しかれども ・もえる、もやす

他でもなくそうなっている/そのとおり/しかり

「然」は、「肯定・是認を表す語」として、「他でもなく、そうなっている」「そのとおり」「しかり」の意味で使われます。源氏物語の中にも、「しか。まかで侍(はべ)るままなり」という一文があります。これは、現代語訳では、「そのとおり。退出して、そのままです」となり、「しか」を「そのとおり」に訳すことで、意味の通じる文章となります。 この意味を持つ熟語としては、「自然」「全然」「当然」「同然」「必然」「本然」「未然」などがあります。例えば「自然」は、「手を加えないそのままの状態」という意味を持っていますが、「そのままの状態」の意味をあらわすために、「然」という字が使われています。

他の語に付けて状態を表す語

他の語に付けて、状態を表すために、「然」が用いられている熟語には、「唖然」「隠然」「俄然」「愕然」「毅然」などがあります。 例えば、「唖然」の意味は、「思いがけないできごとに驚きあきれて声も出ないさま」「あっけにとられるさま」ですが、この「驚きあきれ声も出ない」は、「唖」という漢字の意味になります。「○○という状態、さま」の部分を表すのが、「然」という漢字の役割です。

然がつく熟語の読み方と意味

「然」という漢字の意味をご紹介するなかで、いくつかの熟語についても、ご紹介しましたが、ここでは、あらためて「然」を使った熟語について、読み方と意味、使い方をご紹介します。

唖然

「唖然」は、「あぜん」と読み、「思いがけないできごとに驚きあきれて声も出ないさま」「あっけにとられるさま」という意味になります。「あまりのできごとに、唖然としてしまった」のように「唖然と」という使い方をします。古文の場合は、「唖然たる」という使い方になります。

必然

「必然」は、「ひつぜん」と読みます。「必ずそうなること」「それよりほかに、なりようのないこと」という意味になります。「必然」の「然」は、「状態を表す語」の意味となります。「それまでの経緯からすると、必然の結果ではあるが、ひどいことになった」のように、使います。

依然

「依然」は、「いぜん」と読みます。「もとのままであるさま」「前のとおりであるさま」という意味で使用します。「依然」の「然」も、状態を表す語として使用されています。 「依然、雪は降り続いていた」のように使用しますが、パソコンやワープロで入力する場合に「以前」という変換誤りをしないよう、気をつけましょう。「依然」と「以前」では、意味が全く異なってしまいます。

毅然

「毅然」は、「きぜん」と読みます。「毅然」には、「意志が強くしっかりしていて、物事に動じないさま」という意味があります。「毅然」の「毅」には、「心が強くしっかりしている」「物に動かされない」「つよい」という意味があります。「毅然」の「然」は、「毅」である「さま」を表しており、状態を表す語として使われていることがわかります。 「毅然」は、「毅然とした態度」「何があっても、毅然としている」のように、使うことができます。

全然

「全然」とは、「ぜんぜん」と読みます。否定表現の前に使うと「まるで」「少しも」という意味になります。いわゆるスラング的な俗な使い方としては、「非常に」「とても」という意味になります。肯定文に「全然」を使うのは、本来の使い方とは異なり、日常会話の中で発展してきた俗な言い方になります。「全然、大丈夫」のように、現代では、よく使われています。 本来の使い方は、「ごめんなさい、全然知らなかった」「全然できません」のように、否定形として使います。

子供の名前に然を使う場合の読みと名前に込める意味

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子供の名前に「然」という漢字を用いる場合、親はどのような意味を込めているのでしょう。「然」という漢字が持つ意味は、「ほかでもなく」「そうなっている」「そのとおり」という、前の文を受けて、肯定する言葉です。名前に使う際も、「然」だけに意味を込めるのではなく、一緒に使う漢字を「そのもの」と強調している効果があります。 名前に使う際は、一般的な読み方の他に、「人名訓」という読み方も加わります。「然」の読み方は、音の「ゼン、ネン」と、訓の「なり、のり、もえ」を使うことができます。それでは、実際に命名に使われている「然」の読み方と、命名された名前について、ご紹介しましょう。

ぜん

「然」を「ぜん」と読ませる名前の一部をご紹介します。 ・然:ぜん ・然河:ぜんが ・然翔:ぜんしょう ・然志朗:ぜんしろう ・然心:ぜんしん ・自然:しぜん

ねん

「然」を「ねん」と読ませる名前の一部をご紹介します。 ・貴然:きねん ・自然:じねん ・奏然:そうねん

なり

「然」を「なり」と読ませる名前について、ご紹介します。「然」は一般的には「なり」とは読まないので、名前のみで使う人名訓にあたります。 ・士然:しなり ・志然:しなり ・心然:さねなり

のり

「然」を「のり」と読ませる名前について、ご紹介します。「然」は一般的には「のり」とは読まないので、名前のみで使う人名訓にあたります。 ・大然:ひろのり ・然保:のりやす ・然一:のりかず ・然士:のりひと ・由然:ゆのり ・然生:のりい

もえ

「然」を「もえ」と読ませる名前について、ご紹介します。「然」は一般的には「もえ」とは読まないので、この読み方は、名前のみで使う人名訓にあたります。「もえ」が派生して、「もゆ」と読ませる名前もあります。 ・然奈:もえな ・然:もゆ

「然」を当て字とした使った名前

「然」の正式な読み方「ゼン」「ネン」「なり」「のり」「もえ」そのものではなく、読みの一部を使って読ませる名前について、ご紹介します。また、古文で使われているように「然」を「さ」と読ませる名前についても、一緒にご紹介します。いずれも、女の子の名前に多く見られます。 ・然夢:ねむ(「ネン」の一部を読みに使用) ・然菜:もな(「もえる」の一部を読みに使用) ・萌然:めぐさ(文語「さ」を読みに使用) ・然和:さわ(文語「さ」を読みに使用) ・文然:あやさ(文語「さ」を読みに使用) ・然:しかり(「しか(り)」の送り仮名も含む形で読ませる使い方)

然の持つ意味を考えて使ってみましょう

いつも、なんとなく使っている「然」を含む熟語も、「然」の意味や、熟語の中での役割を考えてみると、いつもと違った使い方が、できるのではないでしょうか。漢字や熟語の意味を、意識するようになると、名前に使われている漢字の意味なども、気になるようになります。見かけた漢字の意味が気になるようになれば、さらに色々な漢字を身につけることができるでしょう。

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