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換骨奪胎の意味|読み方/由来・使い方や例文・類語や対義語

更新日:2020年08月07日

言葉の読み方

換骨奪胎という言葉を聞いたことがあるでしょうか。中国の故事成語が由来の換骨奪胎ですが、本来の意味と外れた使い方をされていることも多いです。今回は、換骨奪胎という言葉が持つ本来の意味と、その正しい使い方、なぜ誤用されることが多いのかをお話ししていきましょう。

換骨奪胎の意味は?

皆さんは「換骨奪胎」という言葉をご存じでしょうか。普段聞き慣れない言葉ですが、詩や小説などの文学作品、またそういったものを話題にする時に「換骨奪胎」という言葉を用いることで文章表現に大きな奥行きを持たせることができます。 今回は、換骨奪胎という言葉の意味や効果的な使い方、換骨奪胎を用いた表現の例などを取り上げていきましょう。

読み方

換骨奪胎は、かんこつだったい、と読みます。「骨を換えて胎を奪う」という表現を漢字四文字で表したものです。「換骨脱胎」という言葉もありますが、意味は換骨奪胎と同じです。それでは換骨奪胎という言葉の意味について追っていきましょう。

由来・語源

換骨奪胎という言葉は、中国の宋(そう)時代に恵洪(えこう)という僧がまとめた「冷斎夜話(れいさいやわ)」に出てくる詩人の黄庭堅(こう・ていけん)が、詩文を作るコツについて書いた内容が語源となっています。 「骨を取り換え胎(子宮のこと)を取って自分の物にして使う」という仙人の術になぞらえて、下記のように解説しています。 「詩意、窮(きわ)まりなくして、人の才は限りあり。(中略)然(しか)れどもその意を易(かえ)ずして、その語を造る、これを換骨法と謂(い)ひ、その意を規模(きぼ)して、これを形容する、これを奪胎法と謂ふ」 つまり、 「詩の題材(詩意)は限りなく存在するが、人の才能には限りがある。(中略)そこで、限りある才能の範囲で、元の詩文の内容を生かして自分の言葉にすることを換骨法といい、詩文の言葉を手本(規模)に内容を自分で作り変えることを奪胎法という」 という意味になります。

換骨奪胎の使い方や例文

それでは実際に換骨奪胎を使った表現と、その意味を詳しく追っていきましょう。

換骨奪胎を用いた例文とその意味

「手塚治虫の古い作品を、漫画家が換骨奪胎してひと味違った作品にして発表しているのをよく目にする」 手塚治虫は日本を代表する漫画家で、日本の漫画に多大な影響を与え、手塚治虫作品に影響を受けて漫画家になった人達も数多く存在します。第一線で活躍する現代の漫画家が、手塚治虫作品に思いを馳せて「手塚治虫原作」として、手塚治虫の世界観や手塚治虫作品のキャラをモチーフに自分の漫画作品を発表するという風潮が高まった時期がありました。 手塚治虫作品の良さを生かしながらも、漫画家自身の見解を取り入れたオリジナル作品として仕上がった漫画の数々は、まさに換骨奪胎の技と言えます。

浦沢直樹「Pluto」

PLUTO (1) (ビッグコミックス)
PLUTO (1) (ビッグコミックス)

ロボット漫画の代表とも言える「鉄腕アトム」を、戦争という世界観を土台に浦沢直樹オリジナルのミステリーに換骨奪胎した漫画がこの「Pluto」です。 手塚治虫作品のファンだった著者が手塚の家族に「鉄腕アトム」をモチーフにして作品を作りたいと申し入れたところ、「アトムが出てくるというだけで、まったくのオリジナル作品になるなら」と許諾されたのが「Pluto」と言われています。まさに換骨奪胎と言える作品です。

MONSTERで最高のサイコミステリーを描きあげたあの浦沢氏による「鉄腕アトム 地上最大のロボット」のリメイク版なのですが、原作の軸は変えずに近未来ミステリー風にアレンジし、浦沢氏独特のぐいぐい引き込まれるストーリー展開は最高です!今後の展開がとても楽しみです!

米原秀幸「ダイモンズ」

初回公開日:2018年01月11日

記載されている内容は2018年01月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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