IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「偏見」の意味・バイアスの使い方・「先入観」「差別」との違い

初回公開日:2017年12月27日

更新日:2020年08月07日

記載されている内容は2017年12月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

言葉の意味

人は「偏見」「バイアス」を常に持ちやすい生き物です。相手のことを知らないだけなのに「偏見」を持ってしまいます。「偏見」の意味やの起こる仕組み、対処の仕方をご紹介します。「先入観」や「差別」はどのような意味を持っているのでしょうか。いじめについても考察します。

「偏見」の意味

「偏見」とは偏った見方や考え方をいいます。事実的な根拠がないのに、ある個人や集団に対して抱く非好意的な固定した判断や意見および感情を意味します。偏見は人種、性別、年齢、宗教、思想などがあらゆることが対象になります。 歴史的にもユダヤ人や黒人など、民族や国の規模で偏見により迫害されてきた人が多くいます。私たちの暮らす日常では、よく知りもせず見た目や噂からある特定の人に偏見を持つことがあります。 偏見はいじめにもつながる危険をはらんでいます。偏見は偏った見方であり、対象物を正しく見ることができないバイアスが働いています。

「偏見」という意味の「バイアス」の使い方

「バイアス」は「偏見」と同じ意味を持っています。偏った見方や考え方を意味します。「バイアス」には他の意味もありますが、こちらでは心理学的な面から見ていきます。「バイアス」は誰でもが陥りやすいで人の習性です。個人のバイアスと集団のバイアスを見てみましょう。

「バイアス」

個人の陥りやすいバイアスを見てみましょう。自分自身の好ましくない行動は、自分を正当化し状況のせいにする傾向にありますが、他人の好ましくない行動は、本人の性格が問題で起こったと解釈しがちなバイアスも持つことが多くあります。 逆に自分自身の好ましい行動は、自分の努力の結果であり、偶然や他者の援助があったとしてもそれは過小評価する傾向にあります。 他人の成功は本人の努力であってもそれを認めたがらず、運が良かっただけ、誰かが助けてくれたからと状況のせいにしやすいです。これもバイアスの誤った判断を意味しています。 集団のバイアスを見てみましょう。大人数の集団は少人数の集団に対して、誤ったステレオタイプ的な考えを待ちやすいです。 大人数の集団は同じメンバーの人たちに対して、自分と同じであることに重点を置きますが、少人数の集団に対しては、違うところに目が行き過ぎてしまいバイアスが生まれます。

「バイアス」の使い方

バイアスが生じている場面を見てみましょう。「優等生の学年委員が寝坊で遅刻をしたが、体調が悪くて遅れたと思われた」優等生が寝坊をするはずがないという意味のバイアスが働いていて本人に得なケースです 「演技の上手な悪役の俳優は、本当に性格が悪いと思われる」演技が上手すぎることで性格まで悪いという誤解される意味のバイアスがかかってしまい損をする、または役者みょうりに尽きるケースです。 「美人だから性格もいいに違いない」美人で完璧な容姿を持つ人はきっと内面も美しいに違いないという意味の男の人が抱きやすいバイアスです。 「行列ができる店は美味しい」美味しい店に行列ができることが多いので、行列イコール美味しいという意味のバイアスがかかっていますが、さくらが並んでいることも考えられます。

「偏見」を生む仕組み

「偏見」はどのようにして生まれるのでしょうか。しくみはどうなっているのでしょうか。集団の偏見を見てみましょう。多数派の人たちは、自分たちとは違う性質や行動を少数派の人たちから必要以上にピックアップしがちです。 少数派の人たちと触回数が少ないほど、自分たちと違う特性が目立ち奇妙なものとして好ましくない印象を持ってしまいます。反面多数派の人たち同士では好意的な感情を持ちやすく、自分たちの結び付きを強固なものにしようとします。 多数派の中で自分とは違う人がいても、偏見を持つことにはあまりなりません。たまたま少数派に問題を起こした人がいると、少数派の人たち全員が人間的に問題があるかのような偏見を持ちます。偏見はいつしか敵意を抱くような強い否定的な感情を伴い、差別へと繋がっていくことがあります。

なぜ「偏見」は生まれるのか

なぜ人は偏見を持つのでしょうか。いろいろな説がありますが、人は集団の中で生きていくために、ある程度の秩序を形成し自分を安定した位置に置こうとします。周りを秩序立てることで、人は安心を得ることができます。 会う人ごとにゼロから見るよりも、ある程度の共通事項があれば、それを頼りにその人をある程度理解することができます。共通のイメージが良い方向に働けば、効率よく大まかにでもその人を捉えることができます。 ステレオタイプの見方ができないときは、相手のことを知らないだけなのに、異質なものとして除外しようとします。それは偏見を意味します。 「違ったもの」を理解をしようとせず、接触回数も少ないことでその人の個性がわからないまま、間違った印象を植え付けてしまいます。

「独断と偏見」の意味と使い方

独断の意味は人の意見を聞かずに自分1人の考えで決めることです。「独断」に「偏見」がプラスされて「独断と偏見」のセットで使われることがあります。意味は公正、客観性を欠いた自分独自の判断をすることです。 使い方としては「時間がないので独断と偏見で決めさせてもらいます」と、やむを得ず意図的に自分で決めることを、事前に了承してもらう意味合いになります。「社長の独断と偏見で社員旅行は北海道になった」の文では、誰の意見も取り入れることがないままそのように決まってしまった意味で使われます。

「偏見」と「先入観」の意味の違い

関連タグ

アクセスランキング