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「ニライカナイ」の意味・モンストやcoccoの歌詞の意味

初回公開日:2018年02月07日

更新日:2020年08月07日

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言葉の意味

ゲームや音楽などで耳にする「ニライカナイ」という言葉。その「ニライカナイ」の本来の意味を知っていますか?今回は「ニライカナイ」の本来の意味と、「ニライカナイ」という言葉が使われている音楽やゲーム、映画などでの「ニライカナイ」の意味をご紹介します。

「ニライカナイ」の意味とは?

いきなりですが、皆さんは「ニライカナイ」という言葉を聞いたことがありますか。多くの方は、大ゲームの「モンスターストライク」に登場するモンスターをイメージすることでしょう。 しかし、本来の「ニライカナイ」は実はモンスターとはあまり関係ないものを指し示しているということをご存知の方はあまりいないのではないでしょうか。そこで今回は、何とも不思議な語調のあるこの「ニライカナイ」のもともとの意味について見ていきます。

沖縄における理想郷のこと

沖縄における理想郷のこと
※画像はイメージです
出典: Okinawa - Free pictures on Pixabay

もともと「ニライカナイ」自体は沖縄や、その北にある鹿児島県の奄美諸島で古くから考えられている理想郷を意味する言葉でした。同時に沖縄や奄美の人々の考える「あの世」のことも指し、日本本土に住む方たちにとって分かりやすい表現をするならば「極楽浄土」に相当するといえます。 とはいえ、「極楽浄土」がはるか西の方にあるといわれているのに対し、ニライカナイははるか東の方の海のかなたか、もしくは海の底や地の底にあるといわれています。しかし、ニライカナイの世界についての考え方は極楽浄土のそれとよく似ており、神様や亡くなったご先祖様が住んでいる豊穣や生命が生まれ育つ異世界と考えられています。 毎年、年が明けるとニライカナイから神様がやってきて自然の恵みをもたらし年末に戻っていくとされています。同時に人が亡くなった後に魂の形で還るとされる場所ともみなされています。

沖縄の古くからの葬儀にも関係が

この「ニライカナイ」は、実は沖縄に古くから行われていた葬儀の方法にも深い関係がありました。その葬儀の方法は「風葬」と呼ばれており、故人の遺体を崖下や風通しの良い場所に安置して、自然の成り行きのままに風化させるというやり方です。ちなみに、もっとも最近で1960年代まで行われていました。 そして、沖縄で風葬が盛んに行われていた背景にあるのが「ニライカナイ」という世界観でした。沖縄の人々にとって「ニライカナイ」は亡くなった方の魂が還る世界を意味しており、その魂が飛んでいくことができるように風葬によって長い年月(数年ほど)をかけて骨だけの状態にするというやり方が続けられていました。 ちなみに沖縄の伝統的なお墓は日本本土で見られるものと全く違い、まるで家のようだと形容されるほどの規模を持つものですが、これももともとは風葬中の遺体が雨風の影響を受けないようにさまざまな工夫を凝らした結果です。

「ニライカナイ」の呼び方について

「ニライカナイ」の呼び方については、これまで研究者の間でさまざまな説が提唱されていきましたが、そのうち有名なのが「ニライ」と「カナイ」という2つの言葉からから来ているという説です。 「ニライ」は「根の方」を意味するのが有力であるのに対し、「カナイ」は琉球方言で「彼方」もしくは「金のように堅牢な場所」を意味するのではないかといわれています。ただ、この説も学界で完全に支持を得られているわけではなく、「ニライカナイ」の呼び方や意味の由来は今もなお謎です。 このほか、サンスクリット語(古代インドの言語で、仏教の中でもよく使われる)との関連で「地獄に消える」という意味があるのではないかという説を唱える研究者もいます。

同じ沖縄でも方言によって異なる呼び方

ちなみに、「ニライカナイ」の呼び方ですが、同じ沖縄でも地理的にあまりにも広範囲にまたがるため、地域により呼び方が異なります。 「二ライ」だけを見て主な呼び方を挙げていきますと、「ニレー」「二リヤ」「ニルヤ」「ニーラ」「ニッジャ」といったものが見られます。

モンストでの「ニライカナイ」の意味とは?

「ニライカナイ」については、大スマホゲームである『モンスターストライク(モンスト)』でよく聞くという方も少なくないのではないでしょうか。今や建物の中や電車の中、屋外のどこへ行ってもスマホでゲームをする方が多いご時世ですが、モンストもプレイする人が非常に多いゲームの1つとされています。 そのモンストに「ニライカナイ」が登場するといわれているのはいったいどういうことなのでしょうか。実は、モンストには数多くのモンスターが出現しますが、その中に「ニライカナイ」というモンスターも登場します。つまり、モンストの中での「ニライカナイ」とは、モンスターの名前を意味するもの、ということです。

モンストのニライカナイというモンスターとは?

それでは、モンストにおけるニライカナイとはいったいどのようなモンスターなのでしょうか。 ニライカナイは水属性のモンスターで、「祖霊聖獣」という二つ名を持っています。ただ、モンストが最初に配信された時(2013年)から登場していたわけではなく、途中のゲームアップデートから登場したモンスターです。しかも、「爆絶」と呼ばれるゲームの中でも最高クラスの難易度を誇るクエストに登場したため、ゲットの甲斐があるとされてきました。 ただ、沖縄に古くから伝わる理想郷・異界であるニライカナイが、なぜゲームに登場するモンスターの名前になったのかといわれると不思議な気持ちになる方も多いでしょう。ただ、「祖霊聖獣」の二つ名がある以上、ニライカナイにまつわる沖縄の祖霊信仰の話がカギとなるといえるでしょう。

キャラクター設定の背景にある祖霊信仰

沖縄は古くから祖霊、つまりご先祖様の霊をまつる信仰の強い地域です。亡くなった人の魂はニライカナイに戻るとされていますが、同時に日本のお盆と同じように沖縄のお盆でもご先祖様の霊がニライカナイから現世に戻ってくるとされています。 それほど沖縄の伝統文化には祖霊信仰が深く息づいており、なおかつ身近な存在であるともいえます。この祖霊はニライカナイに戻った後は、今を生きる子孫たちを守る守護神になるといわれています。 そこで神ではなく聖獣という形にしてキャラクターを設定した結果、モンストのニライカナイが誕生したとされています。

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