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更新日:2024年10月24日
歩行速度からは多くの健康に関する指標を得ることができます。方法さえ理解してしまえば非常に簡単に測定できるので、有用な指標として健康調査で広く用いられています。今回はこの歩行速度の測定方法やその意義について簡単に紹介していきましょう。
成人の場合には、4-6km/時程度であるというのが一般的です。特に成人の歩行速度に関しては、不動産会社が良く掲載している徒歩○○分といった表記の基準にも用いられています。 ちなみに徒歩○○分の基準については、時速4.8kmほどで歩いた時にかかる時間であるといわれています。
高齢者の歩行速度は、若年成人と比較すると低下する傾向にあります。その理由としては、子供の歩行速度とは異なり、全身の筋力低下や疼痛、持久力の低下によって生じると考えられてます。 歩行速度は、健康寿命や転倒発生とも関係が深く、自身の歩行速度を知ることで、そのリスクを把握することができます。 一般的に高齢者の歩行速度に関しての基準値としては、1.0-1.5km/時くらいであるといわれていますが、こちらについても自身の健康状態などで異なる場合があるので一概にはいえないでしょう。
歩行速度は全身の筋力やバランス機能、持久力によって左右される変数であるといわれています。したがって加齢に伴う身体機能の低下や、持久力に低下によって歩行速度が大きく低下するといえるでしょう。 また疾患でいえば、膝や腰の痛みやしびれを伴う慢性疾患、脳血管疾患などにより、下肢にマヒがある場合に関しても歩行速度が低下する要因になります。 発達過程の違いという観点からいうと、身長などの体格に違いによっても、大きく変化します。なぜなら身長か違うとそれだけ下肢の長さも変化するので、歩幅がそれに伴い変化するからです。
歩行速度を上げる方法についてはいくつか存在します。歩行速度は歩幅と歩行率(単位時間当たりの歩数)によって計算されます。こちらでは、これらの歩行速度の計算方法を踏まえて、歩行速度を上げる方法について簡単に紹介します。
先ほどの計算式からわかるように歩幅を上げることによって簡単に歩行速度を上げることが可能です。しかしながら、歩幅を上げることにより重心の移動は大きくなってしまうため、歩行の安定性は多少犠牲にはなるでしょう。 また歩幅を大きく出すことにより、下肢の筋肉をたくさん使うことになるので、トレーニングとして歩行を行う際には、意識するべき指標であるといえるでしょう。
また腕を振ることによって、一歩が踏み出すやすくなるため、歩幅を上げることにも繋がります。特に高齢者の場合には、歩幅が短くなり、腕ふりが少なくなる場合があるため、意識して行うと良いでしょう。
筋力を上げることにより、間接的に歩行速度を上げることが可能です。特に股関節周囲や膝関節周囲の筋力トレーニングは、筋出力だけではなく、歩行姿勢の安定にもつながるので、転倒予防という観点からみても一石二鳥であるといえるでしょう。 また、体重過多の場合には、立位の時点で下肢に負担がかかり、疼痛が生じることで歩行速度が低下する場合があります。その場合には、下肢の筋力トレーニングを通して、減量を兼ねて行うことが望ましいといえるでしょう。
歩行速度の計算に役立つアプリとして「ランタスティック」と呼ばれるアプリが手軽でです。 このアプリは、身長などを入力することで、自動的にGPS情報から歩行速度を計測することが可能です。非常に簡単に計測することが可能のため、一度試す価値は十分にあるでしょう。
記載されている内容は2018年01月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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