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「手前味噌」の意味と使うシーン・例文|類語や対義語・英語も紹介

更新日:2024年01月11日

言葉の意味・例文

「手前味噌ではありますが」という表現がありますが、「手前味噌」の正しい使い方をご存じでしょうか。この記事ではビジネスシーンで聞く「手前味噌」の本来の意味、語源や使い方について解説しています。嫌味がなく自社をアピールする方法を知りたい方は参考にしてみてください。

手前味噌の間違った使い方・注意点

「手前味噌」は、間違った使い方をしている人も多い言葉です。 ここでは「手前味噌」を使用する時の注意すべき点を紹介します。

手前味噌で恐縮なんですがは誤用のおそれ

「手前味噌」の「手前」は「自前」という意味であり、「自分の目の前」のような「位置」を示す「手前」とは違います。 手近なものや簡単なものという意味で誤用されがちで、たとえば、お土産を渡すときや、家にある買ってきたお茶菓子を振る舞うときに「手前味噌で恐縮なんですが」と言ってしまう場面は、誤用しているケースに該当します。 自分で作っていないものを差し出す時に「自慢になってしまうのですが、美味しくできたので召し上がってください」と言われたら、相手は疑問に思いますよね。恥ずかしい振る舞いをしないように、意味を理解して正しく使いましょう。

口調などによっては嫌味な印象につながるおそれも

「手前味噌」が目上の人に使っても失礼のない表現であることは、すでに学習しましたね。 しかし、失礼がないとはいえ、内容や口調によっては嫌味に聞こえてしまうことがあります。いくら「手前味噌」と前置きしていても、自信満々なのがにじみ出るような口調である場合は嫌味に聞こえますよね。 また、自慢話が鼻につくときは、自分を上げるために他人を貶している内容の時が多いものです。 例えば「手前味噌で恐縮ですが、あなたの作ったものよりも私の方が上手いです」と聞いて気分の良い人はいませんよね。これでは「手前味噌」を使用したとしても、文章で見れば嫌味な表現となります。 内容には注意して使用しましょう。

「手前味噌」の類語・言い換え

「手前味噌」の使い方や意味について詳しくご理解いただけたのではないでしょうか。 「自分や、自分に親しいものを自慢する」を意味する言葉は多くあります。ただ、「手前味噌」とはニュアンスが違っていたり、自慢する度合いや、心持ちが違う言葉もあります。 ここでは、同義語をニュアンスも含めて紹介します。正しく使えるように覚えておきましょう。

  • 自画自賛
  • 自慢
  • うぬぼれ
  • 自負
  • 自尊
  • 矜持
  • 驕り
  • 慢心

自画自賛

「自画自賛」は、「自分の書いた絵に、自分で賛を書くこと」を指します。この「賛」は、「賛辞」のことで、通常は他人が書くものとされています。これが転じて「自分で自分をほめること」を「自画自賛」と言います。 「自画自賛」には謙遜のニュアンスはありません。言葉の使い分けに注意しましょう。

自慢

「自慢」は、言い方や内容によって、ポジティブな表現にもネガティブな表現にもなる単語です。文章全体の構成を考えて使用しましょう。

うぬぼれ

「実際以上に自分がすぐれていると思い込んで鼻を高くすること」を指します。謙虚なニュアンスを持たせるには「うぬぼれかもしれませんが」と前置きとして使うと良いでしょう。

自負

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初回公開日:2018年01月20日

記載されている内容は2018年01月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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