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「拝見いたしました」は間違いか|正しい敬語表現と例文

更新日:2024年08月25日

敬語表現

「拝見いたしました」の言い方は間違いなのかでしょうか。これまで敬語を言い間違えての案内はしたことありませんか。「拝見する」「拝見しました」を元に敬語・二重敬語について詳しく解説をして行きます。間違えた敬語を使わないようにする方法を教えて行きます。

「拝見する」の「する」を敬語にすると「します」となります。「拝見する」+「します」で「拝見します」と使うことができ、これから動作を行おうとする時に言います。 ホテル、空港でお客様のものを見るとき 例)お客様、飛行機搭乗券を「拝見します。」(これから搭乗券を見ようとする) 例)ホテル予約表を「拝見します。」(これから予約表を見ようとする) 取引先の方から頂いたものを見るとき 例)頂いた資料を拝見します(これから資料を見ようとする)

「拝見しました」

また、「拝見しました」は「拝見する」の過去形ですので、過去に動作を行なった時に使う事ができます。 例)教授、昨日の授業の資料を「拝見しました。」(資料を見た) 例)先生が出版された本を「拝見しました。」(本を見た) ここで「拝見します」「拝見しました」の使い方はご理解いただけたでしょうか。これから「拝見いたしました」にフォーカスして行きます。

「拝見する」の間違い例

「拝見いたしました」

最近のビジネスシーンでも、よく見られる言葉です。この「拝見いたしました」は「拝見する(謙)」+「いたす(謙)」と「謙譲語」+「謙譲語」と二重で敬語が使われていることになります。「拝見いたしました」のように二重に敬語を並べることを「二重敬語」と言います。 「拝見いたしました」の二重敬語は文法的に誤りと言われており、二重での敬語を使い続けることは適切ではありません。「拝見する」の動詞だけで立派な敬語なので、「拝見いたしました」(拝見+いたしました)と、付け加える必要はなく、「拝見しました」と、そのまま堂々と使って行くことが望ましいです。 上の表を見て頂いて表の中にあるものは2回続けては使えないと覚えてください。「拝見いたしました」ですと、「拝見する」「いたす」と両方表の中に記載されてます。

「拝見させていただきました」

「拝見いたしました」の他に間違えやすい「拝見させていただく」の解説をご案内いたします。「拝見する(謙)」+「させて(受身)」+「いただく(謙)」も二重敬語となり、不適切です。 しかも、「見る」という謙譲語に「させて」と言う受け身の言葉が入っているため、意味としては「見させていただく」と、言いたいのだろうかと捉えられたり、話し相手からすると、こちらはお願いしてないけど、そっちが勝手に見たというニュアンスも感じられる場合もあるでしょう。 相手に不快感を与えないためにも、「拝見いたしました」「拝見させていただきます」は使わないようにしましょう。

ビジネスやメールで使う「拝見いたしました」の例文

ビジネスメールを送る時にも、要注意です。取引先相手にメールを送るとき、「お世話になっております。先日は素敵な食事会にお誘いいただき、ありがとうございました。早速ですが、メールに添付された資料を拝見いたしました。」「レポートのメモを拝見いたしました」なんて書きますと、相手の方にもビジネスマナーがなっていません。 正しい使い方として「メールに添付された資料を拝見しました。」「原稿の下書きを拝見しました。」となります。 自信がなければ、「拝見する」の代わりに「見ました」「見させていただきました」「確認いたしました」と言い換えてみてください。それでも「拝見する」と書いた方が相手もこの人はしっかり敬語使えてるな、と印象付けるにはもってこいです。

間違えやすい二重敬語

「拝見いたしました」「拝見させていただきました」の他に間違えやすい二重敬語をご紹介いたします。上の表を見ながら、比べて見てください。繰り返しますが、表の中にある敬語を2回続けて使うのはおかしいと覚えるといいです。 ①「参られる」→「参る(謙)」+「られる(尊)」 ②「おっしゃられる」→「おっしゃる(尊)+「られる(尊)」 ③「召し上がられる」→「召し上がる(尊)+「られる(尊)」

「拝見する」の類似語

「拝見する」だけでなく、シーンによっては他の言い方に変えられます。

「拝観する」

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初回公開日:2017年12月07日

記載されている内容は2017年12月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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