IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「申し伝える」の意味や使い方・例文や注意点|メール/電話・違い

更新日:2024年09月24日

メール・手紙

「申し伝える」とは、どのような意味を持ち、どう使うべき言葉なのでしょうか?このページでは、「申し伝える」という言葉をテーマにして、意味や使い方、例文などをご紹介しています。また、「申し伝える」の類語との違いについても考察しています。

続いて、「申し伝える」を使用する機会が多いと考えられる、電話での言い回しの使用例や注意点をご紹介していきます。 電話で「申し伝える」を使う場合も、基本的には伝言を頼まれたり仲介役となったりした場合が多いと考えられます。電話をかけてきた相手が話したい人物が不在だった場合などに、「お電話をいただきましたことを、〇〇に申し伝えておきます」「ご伝言などがございましたら、〇〇に申し伝えます」といった使い方ができると考えられます。 「申し伝える」の対象となる相手が上司である場合、電話の相手に対して、上司のことを「○○部長」などといった形で呼ばないようにするよう、注意する必要があります。電話で身内や自社の社員の名前を挙げる際は、敬称などは付けないようにするのが一般的です。

「申し伝える」の例文【3】:社内・社外

「申し伝える」という言葉は、社内・社外のどちらの人にも使用することができます。 社内で「申し伝える」を使う場合は、他の部署の上司などから伝言を預かった際などに、「○○部長は不在のため、私から申し伝えておきます」といった使い方ができると考えられます。 また、社外で「申し伝える」を使用するケースとしては、取り引き相手の会社などを訪問した際に、取り引き先の社員や担当者から自社の人間への伝言を預かった際に、「△△様のお言葉は、私から〇〇へ申し伝えます」といった使い方ができると考えられそうです。

「申し伝える」の例文【4】:家族

家族として暮らしていると、時には身内への伝言を頼まれることもあるでしょう。特に、会社で働いている身内がいる場合、勤め先から自宅へと電話がかかってくることもあり得ます。そのような際に、本人が不在だった場合は、「いつも○○がお世話になっております。只今○○は席を外しておりますので、〇〇の△にあたる私が、ご伝言を申し伝えておきます」といった言い回しを使うケースもあるでしょう。 会社などからの伝言を受けたら、正確かつ確実に身内へ伝えることが大切です。「家族だから、ちょっとくらい忘れても良いだろう」といった考え方でいると、伝言を伝えることを忘れてしまったり、誤った内容を伝えてしまったりするので、責任を持って伝えるよう意識しましょう。

「申し伝える」との違い

「申し伝える」という言葉には、意味が似ている類語や言い換え表現が複数存在しています。続いては、類語・言い換え表現と、「申し伝える」という言葉の、意味やニュアンスなどの違いについて考察していきます。

「申し伝える」との違い【1】:お伝えする

「申し伝える」と似た意味や使い方をする言葉の1つとして、「お伝えする」という言葉が挙げられます。「お伝えする」という言葉が敬語としてどのような言葉であるのか、以下のように解説されています。

「お伝えします」は謙譲語Ⅰにあたります。謙譲語Ⅰは、「自分から相手または第三者に向かう行為や物事において、その向かう先の人物を立てて述べる」ときに使います。

「お伝えする」の使いの一例として、「社長にお伝えしておきます」「ご連絡がありましたことは、〇〇にお伝えしておきます」といった言い回しが挙げられます。しかし、上記の解説でも記載されているように、謙譲語とはその先の人物に敬意を払いたい時に使用するものです。一般的には、身内や自社の人物に対する敬意は、外部の人には見せません。ですから、社長などの社内の人間や身内に対して「お伝えする」を使うのは、敬語として誤った使い方になると言われてます。 上記のような背景から、「伝える」という意味の謙譲語を身内に対して使いたい場合は、「申し伝える」を使った方が正確だと言えそうです。

「申し伝える」との違い【2】:伝え申す

「伝える」という意味を持つ敬語表現の1つとして、「伝え申す」という言い回しも挙げられます。「伝え申す」という言葉もまた、「伝えることを申す」という意味だと考えられるため、敬語の1種と言えます。 しかし、インターネットなどで検索してみると、「伝え申す」という言葉よりも、「申し伝える」という言葉の方が、頻繁に使用されています。上記のような背景から、「申し伝える」と「伝え申す」は言葉の響きや漢字は似ているのもの、「申し伝える」の方がメジャーな言い回しであると言えるでしょう。

「申し伝える」との違い【3】:申し上げる

「申す」という言葉を使った言い回しは多数存在しますが、その中でも特に頻繁に使用されているのが、「申し上げる」という言葉です。「申し上げる」には、以下のような意味があるとされています。

「言う」の謙譲語。言上する。「申す」よりも一段と謙譲の度合が強い。

次のページ:「申し伝える」の意味・使い方を覚えて敬語を使いこなそう
初回公開日:2017年12月17日

記載されている内容は2017年12月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング