
初回公開日:2017年12月09日
更新日:2020年08月07日
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ときどき目にする「斬新」という言葉。読み方や正しい意味を知っていますか?よく似た漢字と思い違いをして読み間違えてしまったり、違う状況で使ってしまったりすることのないように、「斬新」という語の正しい読み方や意味を身につけましょう。
雑誌の記事やキャッチコピーの文中などで「斬新」という語を目にすることがあります。 「斬新」という言葉の成り立ちや意味、似た表現を持つ語にはどんなものがあるのかといったことから語の正確な意味を紹介します。
「斬」と言う漢字の常用音訓は「ザン(サン)/きる」という読み方なので、「斬新」は「ザンシン」と読むのが正解となります。
「斬新」とはどういう意味になるのでしょうか。「斬」という漢字自体の持つ語義から見てみましょう。 「斬」という漢字の語義は、訓読みの読み方からもわかるように「刃物で切る」「刃が食い込み切れ目をつける」という意味が第一義です。 一方、「斬」の語義には「はなはだしい」という意味もあります。 歴史的に古い唐時代の方言に由来すると言われていますが、そこから「ぬきんでる/きわめて」という副詞的な意味も表すようになりました。
一方「物の考え方や趣向が旧来のものとは違い非常に新しく、ありきたりではない」ということから、今まで誰も考えつかなかったような独自の発想を表す場合もあります。 この場合の「斬新」は、普通とは一味違う独特な感性という意味合いで用いられています。
「斬新」という語が文中でどのように使われるのかということを、実際の例文で見てみましょう。
この場合は、「特に際立って優れたところもなくありふれている」もしくは「使い古された表現や昔からある考え方なので面白みがなくつまらない」という意味になります。
この例文の場合は「独自で新しい着想や趣向をこらした優れた手法のビジネス」という意味合いとなり、「斬新」という語の持つ「独創的で新鮮」という意味が生きた使い方となっています。