「恐縮です」の意味とは？使い方・類義語・英語表現もあわせて紹介

「恐縮の限り」は「とても恐れいる」という意味です。「恐縮の限りです」や「恐縮の限りでございます」などと使います。 「限り」は「限界いっぱい」や「限界まで」という意味合いがあります。重大な謝罪や大きなへ賞賛へのお礼など、日常的ではない場面で使うと良いでしょう。

「恐縮の至り」は「恐縮至極」と同じ意味合いを持つ強調表現です。お願いや謝罪のシーンにおいて使えます。 「至極」とは「ある物事が最高の状態に達している」という意味で、「極み」という言葉で言い換えができます。強調表現としては強い表現なので、多用するのは控えて適切な場面で使いましょう。

「恐縮の極み」は「恐縮至極」や「恐縮の至り」などと同じ意味合いを持っている強調表現です。「極み」には、「極まるところ」や「この上なしというところ」という意味があるため、「恐縮の極み」は「この上なく、おそれて身がすくむこと」や「この上なく申し訳なく思うこと」を表しています。 使用例としては、ビジネスメールなどの文書での依頼やお願い、またはビジネス文書上にもかかわらず私事を伝える際の前置きとして用いられることがあります。場合によっては大げさな表現と受けとられることもあるため、適宜言い換え表現を用いましょう。

「恐縮至極」は大変かしこまった尊敬語や謙譲語と共に使われることが多い表現です。 「至極」には「極限・極致に達していること」「この上ないこと」という意味があります。強調表現としてはかなり強い表現なので、日常的なシーンで頻繁に使うことはありません。

「しきり」という言葉は漢字で「頻り」と書き、「同じことが何度も引き続き起こるさま」「程度や度合いが著しいさま」「むやみ・やたら」 などの意味があります。 ただ単に「恐縮です」と言っただけでは足りないと感じる相手に使う言葉です。「しきり」という言葉で強調されているため、「大変」や「非常に」などの言葉を重ねるのはやめましょう。

出典: 部署のチームで会議をする様子の写真素材 - ぱくたそ

「恐縮です」という言葉は主に文書で使われるため、会話の中で「恐縮」という気持ちを表したいときは、どのような言葉を使えば良いでしょうか。 その場にふさわしい言葉を選ぶためには、類義語や言い換え表現を知っておくと、いざという時に役立ちます。ここではビジネスシーンでよく使われる「恐縮です」の類語・言い換え表現を紹介します。

「恐れ入ります」は、目上の人に対する「感謝」「恐縮」「申し訳なさ」を表す言い回しです。文脈によって幅広い意味合いで用いられます。相手に何かを依頼したい場合のクッション言葉としてもよく使われており、「恐縮」とほとんど同じ意味と考えて良いでしょう。 恐縮との違いは、先に述べた通り、恐縮の方があらたまった表現なので、文書で使われることが多い点です。

「痛み入ります」は感謝の気持ちを表す言葉ですが、「ありがとうございます」とは異なり、謙遜の気持ちが含まれています。恐縮する意味合いもあり、「恐れ入ります」や「恐縮です」とよく似ていますが、相手への失礼や迷惑で身が縮むという意味では使わずに、あくまでも感謝の言葉として用います。 この言葉を実際に使う時は、目上の人に対して「痛み入ります」という敬語として使うことが多いです。礼儀正しく、かしこまった印象を与えますが、相手によっては古風な表現に聞こえ、きちんと感謝が伝わらないことがあります。 ビジネスシーンでもよく使われる言葉ですが、日常的に使うというよりは、あらたまった場や手紙などに向いています。

目上の人への依頼やお願いの場面であれば「申し訳ございませんが」という言葉を「恐縮ですが」の言い換えとして使えます。 「申し訳ございませんが」という前置きをした後に「～していただけませんでしょうか」など依頼の言葉を使う場合、この「申し訳ございませんが」は「申し訳ないと思いながらも」といった意味合いになります。