「嬉しい」の敬語表現は？ビジネスシーンでの使い方や例文も紹介

「何よりです」は、「この上なく嬉しい」という気持ちを含んだ丁寧語にあたる敬語表現です。感情を直接的に表現しないので、謙虚さを重んじる日本人らしい表現とも言えます。 「何よりです」は、取引先や目上の人、知人にも使える便利な言葉です。ですが、あいまいな表現のため、あまり多用すると「本当にそう思っているのかな？」と疑念を持たれてしまうかもしれません。伝えたい気持ちがはっきりしている場合は、他の言葉に置き換えるといいでしょう。

「嬉しく思います」も敬語ですが、より丁寧な表現にすると「嬉しく存じます」となります。「存じます」は、「思う」の謙譲語表現に丁寧語の「ます」をつけた表現で、敬意を示す相手を問わず幅広く使える言葉です。 また、もっと難しい表現をすると「恐悦至極に存じます」というものもあり、こちらは会社の役員クラスでの会話などによく応用されます。

ビジネスシーンで「嬉しい限りです」を使う場面は、何か褒められたときや成果があったときなど、「この上なく嬉しい気持ち」を表すときに使います。 「嬉しい」の敬語は「喜ばしい」になるので、上司や目上の人により丁寧な表現で伝えたい場合は、「喜ばしい限りでございます」を使うといいでしょう。「喜ばしい」は他人ごとでも使えますので、「嬉しい」よりも使い方の幅が広くなります。 また、「です」を「ございます」にするとより丁寧な表現になります。

「ありがたく思います」も丁寧表現としての敬語ですが、目上の方などに使用するにはより丁寧な表現の「ありがたく存じます」を使うといいでしょう。「ありがたい」とは「またとない」「滅多にない」という意味で、「存じます」は「思います」の謙譲語です。 とても丁寧な表現なので失礼にあたることはありませんが、相手によってはよそよそしい感じになってしまうので、適切に使うようにしましょう。

出典: 呆れながらデスクワークをする女性の写真素材 - ぱくたそ

「嬉しい」気持ちを表現する敬語は色々とありますが、使い方がそぐわないために相手にきちんと伝わらないのはとても残念ですね。では、適さない敬語表現とはどのようなものでしょうか？ ここでは、ビジネスシーンで使うのに適さない敬語表現について紹介していきます。相手やシチュエーションに合わせて、適切な敬語表現を覚えておくとビジネスもスムーズに進められるでしょう。

「嬉しゅうございます」という言葉を聞いたことがあるでしょうか？これは大和言葉と言われる大変古い言い回しです。小説などで見たことはあっても日常では聞きなれない言葉だと思います。 文法的には間違っていませんし、柔らかい印象を与える表現ではあるのですが、ビジネスシーンでは一般的に使われていないので、使うのは避けた方がいいでしょう。

「喜ばしく思います」は「嬉しく思います」の丁寧語になります。意味としては、「よい出来事が起こって非常に喜ぶこと」で、文法的にも正しい敬語です。 ただし、少し大げさでかなり堅苦しい表現になりますので、相手に失礼な印象を与えてしまう可能性があります。なので「喜ばしく思います」もビジネスシーンには適さない敬語表現になります。