「とんでもないです」は間違い？使い方や言い換え表現も併せて紹介

相手から褒められた際の謙遜として、「とんでもないです」を「滅相もない」という表現で言い換えることができます。 「滅相もない」は、「とんでもないです」や「光栄です」といった表現と比べて、謙遜の意味合いが強調されたものとなっています。他の言い換え表現と一緒に覚えておくことで、より場面に適した表現で使い分けが可能です。 さらに丁寧な敬語表現として、「滅相もないことでございます」という表現もあります。

「恐れ入ります」は、「恐縮です」の類語の1つでもある敬語表現です。「とんでもないです」の言い換え表現でよく使われており、自身の至らなさを謙遜しつつも相手に感謝の気持ちを伝える意味合いが強いものとなっています。 「身が縮まるほど、ありがたい」という気持ちが相手に伝わりやすい言い回しのため、目上の人に褒められた際の謙遜として使用すると良いでしょう。こちらも、他の言い換え表現と使い分けることをおすすめします。

様々なニュアンスを持つ「とんでもないです」ですが、実際のビジネスシーンでは、どのような時に「とんでもないです」という表現を使えば良いのでしょうか。 「とんでもないです」は、主に上司や先輩といった目上の人への返事として使うことに適しています。 こちらでは、「とんでもないです」が持つそれぞれの意味に応じた使用例を紹介します。シーンに合わせた使い方が咄嗟にできるように、それぞれの意味と言い回しをしっかり確認していきましょう。

目上の人から謝罪された際に「私に謝る必要はありません」という意味で「とんでもないです」を使用します。相手の謝罪という行為を否定した、敬意のある否定表現になっています。 声に出して使用する場合は「とんでもないです」の語尾のトーンを下げるようにすると、より相手に敬意を払っていると印象づけられます。

お礼を言われた際、「どういたしまして」よりも丁寧な印象を与えたい場合に使用します。「どういたしまして」はぶっきらぼうな印象を持たれやすいため、目上の人には「とんでもないです」の方が向いています。 ただし、強調し過ぎると相手の感謝まで否定しているように聞こえます。例文内の「皆さんでどうぞ」のように、謙遜の意味合いの一言を入れると良いでしょう。