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「とんでもないです」は間違い?使い方や言い換え表現も併せて紹介

更新日:2024年04月13日

敬語表現

皆さんは「とんでもないです」という言葉を違和感なく使えているでしょうか。この記事では「とんでもないです」の意味や敬語表現、使用例を紹介します。他の類語や英語表現も分かりますので、ぜひシーンに応じた表現の使い分けができるように理解を深めていきましょう。

「とんでもないです」の敬語表現は?

「とんでもないです」は形容詞と丁寧語の組み合わせであり、正確には敬語表現ではありません。そのため先輩や上司といった目上の人に使う場合は、敬語表現への言い換えが必要です。 こちらでは「とんでもないです」の敬語表現と使い方を解説しています。また、ビジネスシーンで使用する場合の注意点も併せて解説します。 「とんでもないです」の敬語表現は誤用されやすいため、間違った使い方をしないように気を付けましょう。

「とんでもないです」の敬語表現

「とんでもない」が一連の形容詞になっているため、文法的に形容詞を変形することはできません。そのため、「とんでもないです」の敬語表現は「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」になります。 敬語表現として「とんでもございません」と使う方もいますが、「とんでもない」という形容詞が変形しているため、本来は文法として間違いです。「です」を「ございます」に変えるなど、「とんでもない」以外の部分で敬語表現を使いましょう。

「とんでもございません」は現在では広く一般化

文法としては間違いのある「とんでもございません」ですが、現在は謙遜の敬語表現の1つとして認識されています。 その背景には、この誤用表現が一般的に広まってしまっていることと、「とんでもないです」の使い分けの1つとして認められていることが挙げられます。2007年には文化庁からも、相手からの賞賛を謙遜する時に使う敬語表現として、問題がない表現だとされています。 出典・参照: 敬語の指針|文化庁

ビジネスシーンでの注意点

ビジネスシーンにおいては「とんでもないです」を敬語表現にして使う場面が少なくありません。ここで注意しておきたいのが、敬語表現で「とんでもございません」を使う場合です。 「とんでもございません」が一般的になったとはいえ、間違った使い方である点は変わりません。人によっては違和感を覚えてしまうため、ビジネスシーンではなるべく使わない方が安全です。

メールや日常会話での「とんでもないです」の言い換え表現は?

「とんでもないです」には複数の意味があるため、使用するタイミングが分からなくなることも少なくありません。また使う場面によっては、間違った意味に受け取られてしまうリスクもあります。 そのため、「とんでもないです」の意味を取り違えられそうな場合は、言い換え表現や類語を使って伝えるのも1つの方法です。 相手に内容を正確に伝えるためにも、「とんでもないです」のそれぞれの意味に応じた言い換え表現・類語を知っておくと良いでしょう。

恐縮です

「恐縮です」は、「相手に対して身が縮むほど恐れ入っている」という意味の感謝表現です。「とんでもないです」を謙遜の意味として使う場合に、言い換え表現の1つとして利用できます。 また「恐縮です」は敬語表現のため、目上の人への返事としても使いやすいのが特徴です。メールでよく使われている表現でもあります。 ただし話し言葉で使う場合は、相手に堅い印象を持たれてしまう可能性があります。話し言葉の際は、口調や雰囲気に注意しましょう。

光栄です

「光栄です」は、「嬉しいです」をより丁寧に礼儀正しくした表現です。目上の人に褒められた時など、相手の言葉を名誉に感じた際の返事として「とんでもないです」から言い換えることが可能です。 否定の意味を含んでしまう「とんでもないです」に比べると、相手への謙遜や敬意がより伝わりやすい表現となっています。 「光栄です」をさらに改めた言い換え表現として、「光栄に存じます」もあります。状況に応じて使い分けをすると良いでしょう。

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初回公開日:2017年12月05日

記載されている内容は2022年12月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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