IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「となります」の正しい使い方は?「になります」との違いも解説

更新日:2024年01月16日

敬語表現

ビジネスシーンでもよく使われる「となります」ですが、正しい日本語なのか不安になったり、「になります」をどのように使い分けるべきなのか疑問に感じたことはないでしょうか。本記事では、「となります」の意味や正しい用法などを紹介します。ぜひ参考にしてください。

「『となります』の正しい使い方がわからない!」 「『となります』をビジネスシーンで使う場合の例文は?」 「『になります』とは何が違うの?」 このように、「となります」という言葉の使い方について疑問を感じる方もいるでしょう。 本記事では「となります」という言葉の意味やビジネスシーンでの使い方、「になります」との使い分けについて紹介していきます。 この記事を読むことで、「となります」の意味をしっかり理解し、適切な使い方ができるようになるでしょう。社会人の方の場合は、ビジネスの場面でも自信を持って使えるようになります。 また、英語表現や敬語表現についても紹介するので、目上の方や外国の方と話す機会が多い方は是非読んでみて下さい。

「となります」の意味

「となります」の意味

まず、「となります」という言葉の成り立ちについて確認していきましょう。「となります」には「成る」という動詞が含まれており、前に「と」が付く場合の意味は大きく分けると以下の2つです。 1.変化した結果(例:運動会は雨のため中止となります。お会計は3千円となります。) 2.結果としてある役割を果たす(例:良い見本となる。引き金となる。) 変化した結果を表す意味の例として「運動会は雨のため中止となります。」を挙げましたが、もともと予定では行われることになっていた運動会が無くなったので正しい使い方と言えます。 間違った使い方として「こちらがメニューとなります」というフレーズを紹介します。この場合何かが変化してメニューになったわけではないので誤りになり、「こちらがメニューでございます。」というのが正解になります。

「となります」の使い方・例文

ビジネスシーンなどでよく使用される例文をいくつか挙げているので、確認してみましょう。目上の方や取引先と話す場合や、メールを送る際などで是非参考にしてみて下さい。

変化した内容を説明する場合

変化した内容を説明する時の例文を2つ紹介します。 もともと予定があったものが突発的に変化した内容を伝える場合に使用します。

  • 「来週から閉館の運びとなりました。」
  • 「本日は雨のため、イベントが中止となります。」

ビジネスシーンで使う場合

ビジネスシーンで使用される例文を3つ紹介します。

  • 「会議で使用する資料が一部変更となります。」
  • 「来月より、営業課の課長となります。」
  • 「弊社の採用方針が新しい体制となります。」

「となります」を使う際の注意点

「となります」という言葉は丁寧語の「ます」が語尾についているので、丁寧語として目上の方や取引先などに、もしくは飲食店などで接客をする際はお客様にもよく使う言葉です。 ただし、「~となります」はという言葉は変化した結果の内容を意味するため、変化や結果が伴わないことを伝える場合、基本的に「~となります」を使用するのは間違いになります。 また、「となります」にさらに敬語を足してしまうことや、多くの方がどちらを使うべきか迷っているであろう「になります」との使い分けについても、例文を用いて詳しく解説していきます。 「となります」の使い方に不安がある方やよく使用する方は今一度確認しておきましょう。

変化の有無

先ほども記載した通り、「となります」は変化した結果を表す言葉です。そのため、状況や予定の変化がない場合は誤った使用法となってしまいます。 例えば、「突き当りを右に曲がった先にある建物が本日泊まるホテルとなります。」という文章では変化が全くないため使い方が間違っています。正しくは、「突き当りを右に曲がった先にある建物が本日泊まるホテルです。」または、「突き当りを右に曲がった先にある建物が本日泊まるホテルでございます。」という文章となります。 「となります」を使うことで突発的で意外性のある印象を持たれるケースがあるので、ビジネスシーンで使用する際は相手に無責任と思われないよう適切な使い方をするよう意識しましょう。

次のページ:「となります」の言い換え表現
初回公開日:2017年12月18日

記載されている内容は2017年12月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング