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「ご査収ください」の意味と例文|類義語と英語表現も併せて紹介

更新日:2024年10月31日

敬語表現

「ご査収ください」という言い回しを使う際、押さえておくポイントや使い分けの方法をご存じでしょうか。本記事では、「ご査収ください」の状況別の使い方を例文を用いて紹介します。「ご査収ください」の使い方に疑問や不安があれば、是非チェックしてみて下さい。

「ご検収」

「ご査収ください」と「ご検収ください」はしばしば混同されがちですが、その意味には明確な違いがあります。「検収」とは「検査して収める」ことで、「納入のあった品物が、発注したとおりかどうかを検査して受け取ること」を意味しています 「ご査収」は書類を送付するときに使われますが、「ご検収」は実際に届いた物の数量を確認する必要がある場合や、システムに誤りがないか検証してほしい場面で使用されます。

  • ご注文いただいた商品がお手元に届きましたら、ご検収いただきますよう、お願いいたします。
  • システムに誤作動がないか、ご検収いただけましたら幸いです。

「ご確認」

「ご確認」は「ご査収」と似た意味合いですが、「ご査収」よりも広い場面で使用されます。 「ご査収ください」が「よく確認の上、お受け取りください」という意味を持つのに対し、「ご確認ください」は「確認する、確かめる」という意味のみで、お受け取りくださいという意味は含まれません。 また、「ご確認の上、ご査収ください」という表現は誤りです。「査収」の中に「確認」の意味が含まれており、重複表現となるからです。したがって、「ご確認」を使った例文は、以下のようになります。

  • 資料をお送りいたしましたので、ご確認の上、お受け取りくださいますよう、お願いいたします。

「ご査証」

「ご査証ください」は、ただ確認して受け取ってほしいというだけではなく、「確認したことを証明してほしい」という要望を含んだ言葉です。 「証明してほしい」という意味合いがある言葉なので、クレームを申し入れるとき、相手のミスを指摘して修正を要求するときなどに用いられます。したがって、目上の人に使うと失礼にあたる場合があり、使う時には注意が必要です。例文は以下のようになります。

  • お送りいただきました見積書の合計金額が、前回のものと大きく変わっておりますので、ご査証いただきたく存じます。

英語表現での「ご査収ください」の使い方と例文

「ご査収ください」は敬語表現です。敬語表現は日本特有の言い回しであるため、ぴたりと当てはまる英語表現はありません。 英語で表現するには、「ご査収ください」の意味に含まれる「確認してください」や「間違いがないかを見てください」といった内容の言い回しにする必要があります。 では、「ご査収ください」の英語表現を見てみましょう。

Please read the detail.

シンプルな表現としては「read」があります。「read」は「読む」なので、送ったものを読んでほしい、という気持ちを伝えられます。

  • Please read the details in the document I sent you. (送った資料の詳細を読んでください→送った資料をご査収ください)

「read」だけでは命令形になってしまうので、「please」をつけて丁寧な表現にします。

Please check the attached file.

「check」は「調べる」や「確認する」という意味なので、「ご査収ください」の英語表現として使うことができます。「check」は、さっと目を通してもらうくらいの、ざっくりとした確認の場合に使います。

  • Please check the attached file. (添付したファイルをチェックしてください→添付ファイルをご査収ください)
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初回公開日:2017年12月21日

記載されている内容は2017年12月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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