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日本のマイナス金利はいつまで続くの・住宅ローンと国債への影響

更新日:2020年08月14日

経済

銀行に預ければわずかでも利息が増えるのが当たり前で、それがいつまでも続くという常識を吹き飛ばしたのが、マイナス金利政策でした。マイナス金利は、いつまで続くのでしょうか?マイナス金利政策によって狙う効果は?マイナス金利が与える影響についてまとめてみました。

マイナス金利がいつまでも続くと、景気が上向きインフレになるので物価は上昇します。マイナス金利は、市場にお金を出まわらせようとする目的です。お金が市場に出回ると、企業は、設備投資や従業員の賃上げをしやすくなります。そうすることで景気が上向き物価も上昇します。 日銀は、物価の上昇も目標にかかげており、目標とする物価上昇率は、2%でできるだけ目標に近づけたいとしています。

設備投資

マイナス金利がいつまでも続くと、銀行は、今まで日銀に預けてた預金を貸付に回すようになります。企業も内部留保してた分を賃金や設備投資にまわすので、設備投資は活発になります。設備投資が活発になれば物価は上昇しますが、景気は良くなります。

住宅投資

マイナス金利がいつまでも続くと、銀行は、住宅ローンの金利を引き下げ、しかも審査もゆるくなります。そうなると借りやすくなるので、今まで融資を受けれなかった人も融資を受けられるようになって、住宅投資は活発になります。住宅投資が活発になれば、不動産業界は収益が増加します。

円安

マイナス金利がいつまでも続くと、円安が進みます。投資家は、金利が下がると円を持っていても金利がつかないために、米ドルなどの他の通貨に両替したり、売ったりするので円安になります。通常円は、他国の通過に比べて信用が厚く、常に円高傾向にあるので円安に導くには一番有効な方法です。 円安になると、自動車業界や電機業界などの、海外に輸出している企業の収益が上がります。また、海外からの観光客が増えるので、観光業界も海外からのお客が増えで収益が上がります。

いつまで

いつまでマイナス金利をつづけるかの目安は、景気の回復です。アベノミクスで目標に設定している名目成長率3%を達成すれば、マイナス金利は終了できます。

マイナス金利が与える影響

住宅ローンの金利

マイナス金利がいつまでも続くと、住宅ローンの金利も下がります。実際に各銀行は、マイナス金利政策を発表後に競って、住宅ローンの金利を引き下げています。

日本国債の利回り

マイナス金利がいつまでも続くと、日本国債の利回りは、悪くなります。マイナス金利政策が実施されて国債は、金利が大幅に下がりました。主に国際で運用されていたMMFは、市場から姿を消しました。投資家や企業は、国債から他の運用先へ資金移行しました。マイナス金利政策がいつまでも、続くと投資家の国債離れは一層顕著になります。

大手銀行

マイナス金利がいつまでも続くと、大手銀行をはじめとした銀行は、貸出金利が下がり、収益を圧迫します。メガバンクと呼ばれる大手銀行でも、貸し出し金利が下がった影響で、収益は下がっていて、海外事業での収益で穴埋めをしているのが実情です。 みずほFGでは、構造的改革に取り組むということで、2017年3月期末までに、1万9000人の人員削減を発表、店舗数も2025年3月期末までに、現在の500から400に減らすということです。他のメガバンクも、構造改革の必要性に迫られています。

地方銀行

マイナス金利がいつまでも続くと、地方銀行も、貸出金利が下がり収益を圧迫します。地方銀行は、大手銀行よりも深刻です。マイナス金利政策によって、企業や個人への貸出し金利が低下したうえに、地元経済が低迷し、新規の貸出先も増えない状況です。大手銀行のような海外展開もできないので現状は、かなり厳しいといえるでしょう。 中には、スルガ銀行のように、独自の戦略で最高益を出している銀行もあります。各地方銀行は、生き残るための戦略をたてる必要があるといえます。

初回公開日:2017年12月07日

記載されている内容は2017年12月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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