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日本のマイナス金利はいつまで続くの・住宅ローンと国債への影響

経済

銀行に預ければわずかでも利息が増えるのが当たり前で、それがいつまでも続くという常識を吹き飛ばしたのが、マイナス金利政策でした。マイナス金利は、いつまで続くのでしょうか?マイナス金利政策によって狙う効果は?マイナス金利が与える影響についてまとめてみました。

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日本のマイナス金利はいつまで続くのか

日本のマイナス金利はいつまで続くのか

日本がマイナス金利を実施してから、一年以上経過しました。マイナス金利は、いつまで続くのでしょうか。

2017年の予想

2016年にマイナス金利を導入してから一年余りたちますが、マイナス金利は、いつまで続くのでしょうか。今のところ、マイナス金利を見直す動きはありません。日本より先に、マイナス金利を取り入れたヨーロッパ各国では、マイナス金利は長期化しています。日本も、マイナス金利を終了するという動きは考えにくいので、長期化するといってもいいでしょう。 マイナス金利がいつまで続くかは、今後の推移を見守る必要があるといえます。

マイナス金利政策を決定している機関

マイナス金利政策を決定している機関

日銀

2016年1月29日、日銀は、政策金融決定会合で、5vs4の賛成多数でマイナス金利策を決めました。このことからもわかるように、マイナス金利政策を決定している機関は、日銀です。日銀は、2008年にもリーマンショックの影響から抜け出すために、ゼロ金利政策を決めています。 ゼロ金利政策後は、これ以上金利は下げられないので、量的緩和と質的緩和で対策を講じてきました。量的緩和は、日銀が金融機関から国債を買い取ります。質的緩和は、日銀が金融機関から買い取る対象を国債だけでなく、超長期国債やETFなおの金融商品を買い取ります。 量的緩和も質的緩和も、銀行の資金に余裕をもたせて、市場に出回るお金を増やす目的です。しかし、量的緩和も質的緩和も、限界に達してました。そこで、マイナス金利政策が浮上してきました。

安部内閣

日銀のマイナス金利政策は、安部内閣の経済政策であるアベノミクスの三本の矢に基づいています。三本の矢とは、「財政出動」「金融緩和」「成長戦略」の3つで、長期に渡るデフレから抜け出し、名目成長率3%を目指す政策です。

世界各国の金利事情

世界各国の金利事情

日本は、マイナス金利政策を取ってますが、世界各国はどうでしょう。アメリカは、2015年12月日本と逆に金利を引き上げました。アメリカは景気がいいので、ブレーキをかける必要があったからです。 ヨーロッパは、日本同様に金融緩和を実施しています。日本がマイナス金利政策を決定する直前に、ヨーロッパの中央銀行のECBが金融緩和を発表して、原油安と中国市場の不安定から起こった、世界同時株安の進行を食い止めた実績があります。

マイナス金利によって狙う効果

マイナス金利によって狙う効果

景気

マイナス金利がいつまでも続くと、銀行は、預けるよりも企業や個人に貸付けるようになり、企業は、設備投資に資金を回して市場の流通が活発になり、景気は上向く効果が期待できます。

物価

マイナス金利がいつまでも続くと、景気が上向きインフレになるので物価は上昇します。マイナス金利は、市場にお金を出まわらせようとする目的です。お金が市場に出回ると、企業は、設備投資や従業員の賃上げをしやすくなります。そうすることで景気が上向き物価も上昇します。 日銀は、物価の上昇も目標にかかげており、目標とする物価上昇率は、2%でできるだけ目標に近づけたいとしています。

設備投資

マイナス金利がいつまでも続くと、銀行は、今まで日銀に預けてた預金を貸付に回すようになります。企業も内部留保してた分を賃金や設備投資にまわすので、設備投資は活発になります。設備投資が活発になれば物価は上昇しますが、景気は良くなります。

住宅投資

マイナス金利がいつまでも続くと、銀行は、住宅ローンの金利を引き下げ、しかも審査もゆるくなります。そうなると借りやすくなるので、今まで融資を受けれなかった人も融資を受けられるようになって、住宅投資は活発になります。住宅投資が活発になれば、不動産業界は収益が増加します。

円安

マイナス金利がいつまでも続くと、円安が進みます。投資家は、金利が下がると円を持っていても金利がつかないために、米ドルなどの他の通貨に両替したり、売ったりするので円安になります。通常円は、他国の通過に比べて信用が厚く、常に円高傾向にあるので円安に導くには一番有効な方法です。 円安になると、自動車業界や電機業界などの、海外に輸出している企業の収益が上がります。また、海外からの観光客が増えるので、観光業界も海外からのお客が増えで収益が上がります。

いつまで

いつまでマイナス金利をつづけるかの目安は、景気の回復です。アベノミクスで目標に設定している名目成長率3%を達成すれば、マイナス金利は終了できます。

マイナス金利が与える影響

マイナス金利が与える影響

住宅ローンの金利

マイナス金利がいつまでも続くと、住宅ローンの金利も下がります。実際に各銀行は、マイナス金利政策を発表後に競って、住宅ローンの金利を引き下げています。

日本国債の利回り

マイナス金利がいつまでも続くと、日本国債の利回りは、悪くなります。マイナス金利政策が実施されて国債は、金利が大幅に下がりました。主に国際で運用されていたMMFは、市場から姿を消しました。投資家や企業は、国債から他の運用先へ資金移行しました。マイナス金利政策がいつまでも、続くと投資家の国債離れは一層顕著になります。

大手銀行

マイナス金利がいつまでも続くと、大手銀行をはじめとした銀行は、貸出金利が下がり、収益を圧迫します。メガバンクと呼ばれる大手銀行でも、貸し出し金利が下がった影響で、収益は下がっていて、海外事業での収益で穴埋めをしているのが実情です。 みずほFGでは、構造的改革に取り組むということで、2017年3月期末までに、1万9000人の人員削減を発表、店舗数も2025年3月期末までに、現在の500から400に減らすということです。他のメガバンクも、構造改革の必要性に迫られています。

地方銀行

マイナス金利がいつまでも続くと、地方銀行も、貸出金利が下がり収益を圧迫します。地方銀行は、大手銀行よりも深刻です。マイナス金利政策によって、企業や個人への貸出し金利が低下したうえに、地元経済が低迷し、新規の貸出先も増えない状況です。大手銀行のような海外展開もできないので現状は、かなり厳しいといえるでしょう。 中には、スルガ銀行のように、独自の戦略で最高益を出している銀行もあります。各地方銀行は、生き残るための戦略をたてる必要があるといえます。

生命保険

マイナス金利がいつまでも続くと、生命保険会社は、契約者から預かった資金の運用が難しくなります。生面保険会社は、契約者から預かった資金を主に、国債で運用してきました。しかし、マイナス金利の影響で国債の利回りが見込めなくなり、資金の運用が難しくなっています。日本生命は、2017年4月から一般的な一部の保険料の値上げに踏み切りました。

マイナス金利がいつまでも続いた場合

マイナス金利がいつまでも続いた場合、銀行、特に地方銀行の収益がいっそう悪化することが予想されます。銀行が破綻すると、社会全体に大きな影響が出ます。

さらなるマイナス金利はあるのか?

さらなるマイナス金利はあるのか?

マイナス金利が続いている日本で今後、さらなるマイナス金利があるのでしょうか。タンス預金で持つコストは、紛失や盗難のリスクを考えると大体2%とのことです。その理論だと、マイナス2%までは可能ということになります。 また、金利とは別の名目で、口座維持手数料を口座名義人に負担してもらうという案もあります。物価上昇率2%の目標達成のために、今後どのような政策を打ち出してくるのか注目です。

いつまでマイナス金利が続くのかアンテナをはろう

いつまでマイナス金利が続くのかアンテナをはろう

マイナス金利がいつまで続くか、今のところ予測ができない状況です。マイナス金利の最終的な目標である景気回復が、思うように進んでいないのが現状です。マイナス金利を継続するにしても、銀行の収益、特に地方銀行の収益が予想以上に悪化してるのが現状です。マイナス金利をやめるか継続するかで経済が大きく変わってきます。 常にアンテナを張り、マイナス金利がいつまで続くかの情報を入手して活用しましょう。

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