IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

歩留まりの意味や使い方|語源/営業/肉/米・歩留まり率の計算

更新日:2020年08月07日

言葉の意味

物作りの世界では、投入量を「インレット(inlet)」、出来高を「アウトレット(outlet)」といいます。投入量と出来高の差を「ロス(loss)」といい、利益を上げるためにロスを最小限にする努力をしますが、投入量に対する出来高の割合を「歩留り」といいます。

歩留りの意味や使い方

企業などで物作りを担当する生産現場では、原材料の投入量を「インプット(input)」といい、製品となった量を「アウトプット(output)」といいます。なお、実際の製造ラインではインプットとアウトプットが一致することはほとんどありません。 製造ラインでは、原材料の投入量に対していかにして製品の出来高を多くするかを目的として、さまざまな試行錯誤や創意工夫を凝らした活動に取り組んでいます。これらの活動は、広い意味では「コスト低減」を目的としたものですが、言い方を変えれば「不良品(率)」を低減する活動ともいえます。 企業によって言い方はさまざまですが、このような活動を「改善活動」「ZD活動」「QC活動」などと呼んでいます。 一般的に、始めの製造工程で投入した原料は、製造工程を経るに従って人為的に避けられない「損耗・損失(loss)」が発生したり、最終工程に至る間に何らかの欠陥によって製品にならない「不良品」が発生したりします。

歩留まりの意味

歩留まりとは、初期の原材料の投入量に対して、製品としてできあがった量を意味する言葉で、一般的に「出来高」ともいいます。つまり、出来高が多いことを「歩留まりが良い」とか「歩留まりが高い」と表現します。また、「歩留まり率」とは、原材料の投入量に対する出来高の割合を「百分率(%)」で示した数値を意味し、一般的には「回収率」とか単に「収率」とも呼ばれています。

歩留りの語源は?

歩留りの「歩(ぶ)」は、「歩合(ぶあい)」とか「歩が悪い」という意味で使われる「歩」のことです。つまり、歩とは「支払い利息」や「自分の取り分」という意味で用いられていたことから、歩留まりとは「残り具合」を意味した言葉と解されます。 生産現場などでは、歩留まりのことを「収率」や「イールド(yield rate)」と呼ばれていて、一般的には「パーセント(%)」で表しています。ちなみに、野球の打率も歩留まりの一形態であり、打数に対する安打の割合を「%」ではなく「割・分・厘・毛」で表しています。

分野によって異なる歩留まりの意味

歩留まりは、生産部門の「収率」を意味するだけではなく、さまざまな分野で使われている言葉ですが、歩留まりの意味は分野によってそれぞれ相違があります。

食肉の歩留まりの意味

食肉流通においては、基本的に「生体」→「枝肉」→「部分肉」→「精肉」という工程を経て販売されます。ただ、生体の加工から精肉までの過程では、食べられない部分(頭・皮・内蔵など)が取り除かれますので、歩留まりは精肉として取れる量で表します。 ちなみに、体重700kgの牛の場合は約7割が捨てられますので、精肉の歩留りは210kgくらいとなり、牛肉の歩留りは「3割(30%)」となります。

米の歩留まりの意味

農産品の歩留まりは、基本的に「可食部」を対象としています。従って、米の歩留まりは、玄米から「糠層(ぬかそう)」を取り除いて得られた精白米の量で表します。 ちなみに、元の玄米を100%とすると、5分づき米は96%、7分づき米は94%、精白米は92%の歩留まり率になります。

預金の歩留まりの意味

預金の歩留まりとは、借り手の預金口座の残金に対し、預金のままで引き出されずに銀行口座に止まっている金額で表します。

写真の歩留まりの意味

写真の歩留まりとは、ある場面において撮った写真の内、今風にいうと「インスタ映えする」と思われる写真のことをいい、いわば写真撮影の成功率のことをいいます。 これは単に、ピンぼけ・露出不足・手ブレのような腕前だけでなく、写真の描写や構成意外にもカメラの性能などを指していう場合が多いといえます。

採用の歩留まりの意味

次のページ:歩留まり率の計算の仕方
初回公開日:2017年11月28日

記載されている内容は2017年11月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング