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「ご尽力いただき」の意味と使い方|シーン別から見る例文も紹介

更新日:2024年03月08日

メール・手紙

「ご尽力いただき」という言葉の意味や正しい使い方をご存じでしょうか。本記事では「ご尽力いただき」の意味や類語、例文などを解説しています。上司や取引先など目上の方に正しく感謝の気持ちを伝えたい方は是非チェックしてみてください。

「ご尽力いただきはどんな時に使うの?」 「ご尽力いただきは上司に使っても失礼に当たらない?」 「そもそも読み方はごじんりょく?ごじんりき?」 ビジネスシーンでよく耳にする「ご尽力」という言葉は、社会に出るまで馴染みのない言葉だったという方も多いのではないでしょうか。 そのため、正しく使いこなせていると自信を持って言える方は少ないと思います。 本記事では「ご尽力いただき」という言葉が持つ意味や、使い方について解説しています。 この記事を読むことで、「ご尽力いただき」という言葉の意味や使い方を理解し、正しく使いこなすことができるようになるでしょう。 様々な言葉で的確に感謝の言葉を伝えたい、正しい敬語が使えるビジネスパーソンになりたいという方は是非参考にしてください。

「ご尽力いただき」の意味

尽力とは、自分自身が使う場合には「努力」と同じ意味を示し、相手方に使う場合には「手助け、力添え」に相当する意味となります。 「ご尽力いただき」は尽力の敬語表現として使っているため、目上の方や取引先などに力添えをしてもらった際に使うことがわかります。 尽力は書いて字のごとく「力を尽くす」という意味で「できる限りの精一杯の努力をする」ということを示しています。 ご尽力いただきは、それに尊敬の意味を付け加え、「力を尽くしてもらい(手助けしてもらい)ありがとうございます」と言った目上の方にお礼の気持ちを表す際に使用するのが一般的です。

「ご尽力いただき」の読み方

「ご尽力いただき」は「ごじんりょくいただき」と読みます。 「力」という漢字は「りき」とも読めるため、「ごじんりき」と読む方もいますが、正式には「ごじんりょく」なので注意するようにしましょう。

「ご尽力いただき」と「お力添えいただき」の違い

「ご尽力いただき」に似た意味を持つ「お力添えいただき」という言葉があります。 これらの言葉の使い分けや違いはなんでしょうか。 「お力添えいただき」という言葉は「力を貸す」「助ける」という意味です。 それに尊敬を表す「お」と謙譲語の「いただく」を合わせることで敬語になり、「この度はお力添えいただき誠にありがとうございました」というように使用します。 上記の意味だけ見ると大きな違いは分かりにくいので、特に意識せず使い分けているという方が多いでしょう。 正しくは物事を達成するために使ってくれた労力の程度で使い分けます。 手助けしてもらったときは「お力添えいただき」を、助けるために精一杯力を尽くしてもらったときは「ご尽力いただき」を使用するようにしましょう。 労力の程度は本人の判断基準になるため、誤った使い方をすると相手に不快感を与えかねません。 嫌味や失礼にならないように注意しましょう。

「ご尽力いただき」の使い方

ここからは「ご尽力いただき」の正しい使い方について紹介していきます。 お礼状やメール、電話などでも使用することができる相手への敬意が詰まった感謝を伝える言葉なので、しっかり活用していきましょう。

基本的には上司や目上の人に使う

「ご尽力いただき」という言葉は尊敬を表す「ご」と謙譲語の「いただき」が合わさり、尊敬に謙譲を重ねたとても敬意の高い言葉なので、基本的には上司や目上の人に使います。 部下や同僚などに使用する場合は「尽力してもらい」を使用するようにしましょう。

「尽力」は自分に使用する

自分に対して使う「尽力」では謙譲の「ご」はつきません。 「いただきまして」も同様です。 また自分に対して使う尽力の後には「力を尽くす」の「尽くす」をつけたくなるところですが、「尽力を尽くす」は同じ意味の言葉が二重になっている、重複表現となるため誤用となります。 「尽力」で既に「力を尽くす」という意味があるため、「尽力する」が正しい使用方法になります。

「ご尽力いただきまして」の後に感謝の言葉を綴る

「ご尽力いただきまして」の後には、感謝の言葉が綴られます。 感謝を表す言葉はたくさんあります。いくつか例をあげますと、 ・ご尽力いただき感謝しております。 ・ご尽力賜り厚く御礼申し上げます。 ・ご尽力を賜り深く感謝しております。 ・ご尽力を賜り深謝しております。 などがあります。

「ご尽力いただき」を使ったシーン別から見る例文

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初回公開日:2017年12月02日

記載されている内容は2017年12月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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