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更新日:2024年11月17日
街ではもちろん、最近ではテレビでもよく見かけるようになった警ら隊。そもそも警ら隊っていったいどんな部隊でしょうか?警ら隊の仕事内容や、警ら隊になれる警察官とはどんな人たちなのか、警ら隊の所属はどこなのか、警ら隊に関する情報をご紹介していきます。
目次
街中に設置された「警ら箱」という白い箱を見たことがある人もいるのではないでしょうか。これは「ケイラバコ」と読み、郵便受けのように町の各所に設置されています。設置されている目的は、ずばり、住民の声をきくためです。 「〇〇の周辺は夜道が暗くて危険そうなので、しっかりと巡回してほしい」「〇〇にずっと同じ車が駐車してある」など、住民の気になることや情報をくみ取り、警らに役立てるため、昔でいう目安箱のようなものを設置しています。
警ら棒とは、いわゆる警棒のことで、拳銃を携行しない場合にも手錠とセットで警棒は携行しているというのがほとんどです。 犯罪に対して拳銃で対処するのが主流の海外と異なり、「警察官職務執行法」ならびに「警察官等警棒等使用及び取扱い規範」の規定によって、日本では容易に拳銃を使用することができません。そのため、警棒は犯罪に対処する際や警らの際に欠かせない護身道具といえます。
さて、ここまでご紹介してきた警ら隊ですが、彼らはいったい警察の中のどの位置に所属しているのでしょうか。「警ら隊課」なるものがあるのでしょうか。 結論として、警ら課なるものは存在しません。警ら隊は通常、所轄ではなく警察本部地域部に属しており、市をまたいで活動できる部隊です。中には、生活安全部や警備部に属しているケースもあります。 ただ、全国的に見てみると警ら隊が無い本部もありますし、そもそも「自動車警ら隊」と異なる名称で活動している部隊もあります。例えば、群馬、宮城、大阪、岡山では「機動警ら隊」と呼んでいますし、兵庫県だと「機動パトロール隊」としています。 このように、呼び方や所属部署こそ統一されているわけではありませんが、皆、担っている使命は同じです。
警ら隊の仕事は、ここまでもお話ししてきたとおり、パトカーに乗り込んでパトロールをするというのがざっくりとした仕事内容です。犯罪の芽を見つけて摘み取る、犯罪の抑止や早期発見という点に特化しているといえます。 交通違反の取り締まりを行うことはもちろんですが、ふらついた運転をしている車両があれば飲酒運転や薬物の使用を疑い、挙動が不審な人物を見つければ空き巣など犯罪の可能性を疑い、必ず職務質問を行うのも警ら隊の仕事です。
これも警ら隊の特徴といえますが、隊員のほとんどが職務質問に長けています。どれくらい長けているかというと、隊員のほとんどが、職務質問の技術に関する教官資格を持っているといえばわかりやすいでしょうか。人に教えられるほどの技術を身につけています。 犯罪を犯した人の多くは、その事実を否定します。もしくは、なんとか隠蔽しようとするでしょう。だからこそ、警ら隊には高い職務質問のスキルが求められます。その場しのぎの嘘や言い訳は、警ら隊には通用しません。
次に、警ら隊は運転のプロである必要があります。緊急走行では、時に100km以上のスピードに達することも珍しくありません。中には、サイレンをつけると興奮状態になり、冷静さを欠いてしまう警察官もいるほどです。 周囲に気を配りつつ、速やかに現場へ急行しなくてはならない上、自らの命だけでなく、同上している仲間の命、さらには緊急走行に関わる全ての命も守らなくてはなりません。そのため、緊急走行でも冷静さを保ちつつ、確実な運転スキルを持っていることを求められます。
交通機動隊が交通違反を中心に発見して取り締まるのに対し、警ら隊は交通違反以外について、犯罪の可能性まで含めて対応します。さらに、緊急通報が入った際には真っ先に現場に駆け付ける必要もあります。 そのため、警ら隊は任務にあたっている間、決して気を抜くことはできません。警ら(警戒して見回る)の名のとおり、常に犯罪の芽に対してアンテナを張り巡らし、普通は見落としてしまいそうな違和感にも気づける態勢でいなくてはなりません。 運転中はどうしてもすべての神経を外には向けられないため、警らにあたる際は基本的にペアで行動することになります。そうすることによって、効率的に、常に全力で警らできるようにしています。
記載されている内容は2017年12月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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